A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ひとつのジャムセッションもそれが生まれる流れというものが・・・

2008-04-24 | MY FAVORITE ALBUM
JAM SESSON / Clifford Brown

ジャムセッション。ジャズの楽しみのひとつだ。ベテラン達の和気藹々としたセッションもいいが、やはりジャムセッションの醍醐味は新進気鋭の若手のセッション。実力あるもの同士のバトルもあれば、新人のベテランへのチャレンジもある。若手にとってはスターになるための登竜門でもある。このジャムセッション、どのようにして生まれるかも、色々あるとは思うが・・・・・・。

こ自分の好きなアルバムに、サドメルのメンバー達が参加した、“JAZZ FOR A SUNDAY AFTERNOON”のシリーズがある。ジャムセッションを収めたアルバムは、当然世の中にたくさんある。
その中でもこのクリフォードブラウンのアルバムはジャズの歴史の中で永遠に消えることの無い一枚であろう。よく話題にもなるし。タイトルも、そのままずばりジャムセッション。

先日、ハーブゲラーのアルバムを聴いて、ゲラーがこのジャムセッションに加わっていたのを思い出し、どのような経緯でゲラーが加わったのか興味が沸いた。

このセッションは、ダイナワシントンとクリフォードブラウンの共演アルバムと同じセッション・同じ日に録音されたジャムセッションだ。ワシントンとのセッションに集まったメンバーの面々がスタジオに聴衆を入れてリラックスしつつも、真剣勝負で臨んだセッションだ。このヴォーカルのワシントンが加わっているのも、このセッションの特徴のひとつだろう。まさに若手のオールスターメンバーが集ったジャムセッションだ。

このセッションの主役はクリフォードブラウンとマックスローチのコンビ。GNPのコンサートライブで2人が一緒に演奏していたのが、この年の4月だ。このコンビでグループとして初めてのスタジオの録音を8月2日にスタートした。その後他のメンバーのセッションも入れ替わり立ち代り連続して行われたが、その最終日である8月14日。それまでのメンバー達が中心になって、新たにゲストを加えてこのアルバムが録音された。続けて行われたマラソンセッションの最終日だけに、前のセッションの余韻を持って臨んだアフターアワーズのセッションのようなものでもある。お互いのコンビネーションもバッチリだ。
このセッションの特徴はいくつかあるが、まずはクリフォードブラウンとローチのグループが核になっていること。トランペットにクラークテリーとメイナードファーガソンが加わって、トランペットバトルが繰り広げられていること。そして、先日紹介したハーブゲラーが加わっていること。一週間前に自分のグループの録音を行って、3日目にブラウンのセッションにも参加している。ゲラーが何故このジャムセッションに参加していたのか?と不思議に思ったが、記録をみるとそのような流れだったようだ。

1. What Is This Thing Called Love?
2. Darn That Drem
3. Move
4. My Funny Valentine
   / Don't Worry 'Bout Me
   / Bess, You Is My Woman Now
   / It Might As Well Be Spring

Clifford Brown, Maynard Ferguson, Clark Terry (tp)
Harold Land (ts)
Herb Geller (as)
Richie Powell, Junior Mance (p)
Keter Betts, George Morrow (b)
Max Roach (ds)
Dinah Washington (vo)
Recorded in Los Angeles, CA, August 14, 1954
コメント
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