A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

もう4月も終わり・・・・4月といえば

2008-04-28 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
The Magnificent Thad Jones / Thad Jones

この曲、“April in Paris”だが。
何と言ってもこの曲はカウントベイシーのオーケストラのアルバムに尽きる。
そのレコーディングにも参加していたサドジョーンズ。このアルバムでのソロで有名になった。サドジョーンズのスターへの道への第一歩が、このApril in Parisであろう。
これに気を良くしたのか、自分のアルバムでもこの曲をやっている。丁度ベイシーのオーケストラでの録音の一年後のことだった。

このアルバムの録音の5日前。この録音に向けたリハーサルとなってしまったセッションが記録にある。メンバーは、リズムセクションが異なり、トミーフラナガン、エルビンジョーンズ、そして、ベースにはエディージョーンズ、ギターのケニーバレルも加わっている。興味あるメンバーでの演奏だが、このセッションの演奏は没となってしまった。
そして5日後、リズムセクションをマックスローチ、パーシーヒース。そしてピアノをバリーハリスに代えて再チャレンジしたのがこのセッションだ。
サドジョーンズのアルバムの中でも有名なブルーノートのこのアルバム。一曲目にApril in Parisが収められている。

このアルバムの主役はあくまでもサドジョーンズ。
テナーのビリーミッチェルも加わっているが2曲だけ。ドラムのローチも控えめだ。このセッションの20日前に、盟友クリフォードブラウンを失ったばかり。どのような気分で臨んでいたことだろうか。
ベイシーオーケストラに迎えられたといっても、ジョーンズのスタイルはスイング派ではない。モダンなタッチだが派手さは無い。どこか語りかけるような語り口の歌心のあるトランペットである。この後コルネット、そしてフリューゲルホーンを多用したというのも、演奏ではこのスタイルを続けたかったのかもしれない。

ベイシーに加わってから、ジョーンズは地元デトロイトを離れニューヨークに。ベイシーの仕事が無い時はこのようなセッションに加わっていた。前年の55年10月には、ソニースティトとクインシーのアルバムにも参加している

ブルーノートでは2作目だが、このアルバムがジョーンズのその後の活躍の礎となったアルバムだと思う。このような活動の成果であろう、ダウンビートの新人部門で一位に輝いた頃の演奏である。
CDでは、オリジナルでは入っていなかった同日のセッションの(6.)と、5日前のセッションで一曲生き残った(?)ケニーバレルとのデュオの(7.)が加わっている。

1. April In Paris
2. Billie-Doo
3. If I Love Again
4. If Someone Had Told Me Blue
5. Thedia
6. I've Got A Crush On You
7. Something To Remember You By

Thad Jones (tp)
Billy Mitchell (ts)
Barry Harris (p)
Percy Heath (b)
Max Roach (ds)

Recorded at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, July 9,14, 1956

Magnificent Thad Jones
Thad Jones
JCT

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