A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

2グリーンは本当に邪道なのか?

2006-08-08 | GOLF LIFE
最近のコースはベントの1グリーンが定番となっている。
それもアメリカンスタイルの大きなうねりのあるポテトチップグリーンが、新設のコースでは流行った。
アメリカンスタイルの設計が流行った時、日本の2グリーンは、グリーン周りが絞られていないので、レイアウト的にも邪道だとの意見が多かった。

一時、グローバルスタンダードに従わないと世界の置いてきぼりにされてしまうと言われたが、最近では、グローバリズムそのものがアメリカの世界制覇の戦略だ、これに従うことはけっして日本の将来を幸せにはしないといったアンチの意見も散見される。
どちらが良いかは別にして、もっと日本的な良さを様々な面で残さなければという話は、何か本質的なところで共感を覚える。

日本の気候に合わせてベント・高麗と芝を季節によって使い分けるために生まれた2グリーン。しかし、レイアウト面から見ると同じ2グリーンでもいくつかのパターンがある。

あくまでもメインのグリーンがコースデザイン・レイアウトの基本で、サブグリーンは一次的に使うために申し訳程度に作られている場合。
サブグリーンは、大きさ、レイアウト、コンディション含めてあくまでもサブグリーンでしかない。

ほとんど、同じ場所に、同じようなグリーンが隣同士で高麗とベントと2つある場合。
なんとなくひとつのグリーンが2つに分かれている感じで、概して、グリーンが小さい。
両方が一体化してデザインされている場合もある。

それぞれのグリーンは個別に独立してデザインされているが、比較的近くにある場合。この場合は、2打地点から見るとグリーン周りの視界が大きく開けていることが多い。確かに、サブグリーンサイドに外した時の、次の一打のアプローチの仕方が隣のグリーンの制約を受けることが多い。

そして、2つのグリーンが全く別に作られて2打地点から全く違う攻め方をしなければならないような場合。レイアウト的にも2つのコースに分かれてしまう感じ。
これは、まったく2つのコースレイアウトがあると言っても良いくらいだ。

ベント芝の品質改良で、夏にも強いベントがでてきたので、ベントの2グリーンに張り替えるコースも増えてきた。
そうなると、2グリーンは芝の違いではなく、それぞれのレイアウトの違いになる。

ゴルフはあるがままでプレーする自然との戦い。何も、アメリカンスタイルのコースだけがよいコースとは言えない。
日本的なアップダウンの多いレイアウト、2グリーンのコースでも、プレーしていて楽しいコース、また攻め甲斐のある戦略的なコース、しひてデザイン的にも日本の自然と良く溶け込んだ美しいコースもある。

何も、アメリカンスタイルのコースだけを良いコースとレッテルを貼るのではなく、改めて日本的な2グリーンのレイアウトの良さを売りにしたコースがあってもよいと思うのだが。
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