A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

30 BY ELLA / ELLA FITZGERALD

2006-08-06 | MY FAVORITE ALBUM
限られたスペースに、形の異なる、たくさんのものをうまく収めるには「知恵」と「技」が必要だ。
もともと国土の狭い日本では、狭い土地の有効利用とか、狭い物入れの収納術、小さい車の居住スペースの確保とかが得意であるが。
果たして、音楽の世界ではどうであろうか?

レコード(今ではCDだが)をアルバム単位で企画をすると、一枚のレコードに収められる時間にどうしても制約がある。その範囲で企画、選曲をせざるを得ない。
もちろん、それに収まらなければ2枚組や3枚組はあるが、如何に一枚に収めるかがプロデューサーの腕の見せ所である。

このアルバムは、何とエラの歌を30曲、演奏を含めると36曲を一枚のアルバムにうまく収めている。それも、触りだけをダイジェストというのではなく、アルバム全体の統一性と企画性を持って。

やり方は、「メドレー」だ。
全体を6つのパートに分けて、それぞれ6曲ずつ、その内一曲はインストルメントで、全36曲という構成だ。

バックを勤めるのはBenny Carter率いる7人編成のコンボ。

30(36)曲は、いずれもスタンダードばかり。
エラ節にかかると、バラードもアップテンポも快調にスタートする。いつもと違うのは、一曲で2コーラス、3コーラスと盛り上がる前に、次の曲へと転じていく。
少し、肩透かしを食らった感じもするが、メドレーの曲の組み合わせも大事だ。
たまにはこのような試みも楽しい。
インストルメントによる歌無しの間の一曲も絶妙。
プロデューサーの DAVE DEXTER Jr. に座布団一枚。

お気に入りの曲はたくさんあるが、
Try A Little Tenderness
そして、お気に入りのCandyも、入っています。

曲は、全部書き出すのも大変ですが、

My Mother’s Eyes
Try a Little Tenderness
I got it Bad (And That Ai’nt Good)
Everything I Have Is Tours
I Never Knew(I Could Love Anybody Like I’m Loving You)
Goodnight My Love

Four or Five Times
Maybe
Taking a Chance on Love
Elmer’s Tune
At Sundown
It'a Wonderful World

On Green Dolphin Street
How Am I To Know
Just Friend
I Cried for You
Seems Like Old Time
You Stepped Out of a Dream

If I Gave My Heart to You
Once in a While
Ebb Tide
The Lamp Is Low
Where Are You
Thinking of you

Candy
All I Do Is Dream of You
Spring Is Here
720 in the Books
It Happened in Monterrey
What Can I say After I Say I’m Sorry

No Regrets
I've Got a Feeling You’re Fooling
Don't Blame Me
Deep Purple
Rain
You're Sweetheart

ELLA FITZGERALD
Benny Carter’s ” Magnificent Seven”

As) Benny Carter
Tp) Harry “Sweets” Edison
Ts) Geogie Auld
p) Jimmy Jones
g) John Collins
eb) Bob West
ds) Pamana Francis & Louie Bellson

Recorded on May 28 - June 3, 1968
コメント (2)
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