山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌65-vol.5(茂木記)

2017-09-04 21:41:48 | 練習日誌
 日中の暑さも和らぎ、秋の気配を感じます。ふと網戸を見ると、羽の取れたトンボが止まりじっと空を見上げてました。つがいで飛んだお空の思い出を辿っていたのでしょうか。

 コミセンの部屋もそんなに暑くなる事は無くなり、楽器が安定した状態でリハーサルに集中できます。(猛暑の頃は頭上を移動する太陽の高さに合わせて室温が変わり続け、楽器の状態も不安定です)楽器の調子も上がってくるので、秋の演奏会シーズンに向けてアンサンブルを磨きあげるのにもってこいの季節です。

 気候の変わり目は楽器の変わり目。少しずつ調子が上がり変化する楽器に合わせて、演奏家は弾き方も微調整を続けて行きます。楽器の変化を把握せずにいつの季節も一本調子で楽器を鳴らしていると、楽器がヘソを曲げ響きが失われてゆきますので。クァルテットの演奏でも常に豊かな響きを作る事は重要な課題で、楽器の調子が変わる時期には互いに慎重に響きを聴き合い調整を行います。

 近い日程に依頼演奏が入っている事もあり、本日はそちらで演奏する作品の響きを作る作業に時間をかけました。演奏する作品は普段から接しているものなので、すでに一度は仕上げた事のあるもの。そういう時には目指すべき完成形のイメージを共有している(はずな)ので、アンサンブルの基礎的な部分から丁寧に時間をかけクリーニングする事が出来ます。これぞ常設団体の強み。芸術の秋は貪欲の秋、地道な練習を重ねより一層のアンサンブルの向上を目指します。

チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
 ただいま26箇所

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