【一般質問】 自殺対策について
(自殺の実態)
質問
江南市における自殺の実態(自殺者数、性別、年齢、職業、原因など)について、お答えください。
また、交通事故死者数のように、定期的に自殺者数を公表することを求めますが、いかがですか。
(最近の取り組み)
質問
2009年9月定例会の議案質疑で、「自殺対策一般の担当課はどこか」と質問しました。これに対して、健康福祉部長は「それぞれの事案に応じて連携していくことが必要だと思うが、(自殺対策一般の)窓口は福祉課になっている」と答弁しています。
改めて確認します。江南市の自殺対策の責任者はだれですか。
質問
政権交代後、社民党の福島みずほ党首が内閣府特命担当大臣に就任し、自殺対策の先頭に立って活動してきました。「自殺対策100日プラン」(2009年11月)、「いのちを守る自殺対策緊急プラン」(今年2月)が相次いで出され、国や県で自殺対策の取り組みが強化されてきました。
これに対して、江南市、とりわけ福祉課は、どのように対応したのでしょうか。見解を求めます。
また、「あいち自殺対策地域白書」(今年3月)をどのように受け止めていますか。
(庁内の推進体制の確立)
質問
市には様々な相談窓口があります。しかし、どちらかといえば、それぞれの窓口が独立して相談に応じており、自殺予防を念頭においた連携は、必ずしも行われてきませんでした。そこで、相談の効果を高め、自殺予防を図るためには、全庁的に連携していく必要があります。
現在、県内で庁内の関連部局あるいは庁外関係機関と自殺対策のための連絡会議を設置する動きが出てきました(約10自治体が設置済み)。自殺対策庁内連絡会議(仮称)を早急に立ち上げることを提案しますが、いかがですか。
質問
ゲートキーパーは、直訳すると「門番」です。相談などに訪れた最初に接する職員を門番と位置づけ、自殺の兆候に気づいたときに問題解決のための窓口や機関などにつないでいき、「生きる支援」を行おうというものです。
自殺を考えている人は、倒産や失業、多重債務、過労や身体疾患などいくつかの要因が重なり、心理的に追い込まれています。亡くなる直前まで何らかのSOSを発信したり、救いを求めている人がほとんどです。福祉、介護、子育て、納税、教育、融資………様々な窓口を持つ自治体の職員は、まさにこうしたSOSをキャッチする最前線です。全庁的に自殺対策に取り組む必要があります。
ゲートキーパー養成、ゲートキーパー手帳の作成について見解を求めます。
また、ホームページの充実相談窓口一覧を作成すべきですが、いかがですか。
さらに、それぞれの部署が自殺対策の視点を盛り込んで業務にあたることを強く要望します。
(今後の取り組み)
質問
次期「健康日本21江南計画」に、具体的な自殺対策も盛り込むべきですが、見解を求めます。
質問
今まさに、地域における自殺対策力を強化することが求められています。基金後を見据え、継続性のある事業展開を考えるべきです。また、県主催事業に参加するだけではなく、市単独事業を積極的に実施すべきです。
今後の自殺対策における市の役割や課題について見解を求めます。
(市長の所見)
質問
2008年3月定例会の一般質問で、市長は「社会的問題でありますので、自殺者減少に対しましての研究はさせていただきたいと思います」と答弁されました。あれから早2年半経ちます。しかし、社会経済情勢は厳しく、自殺者は一向に減少していません。
自殺問題について、改めて市長の所見をうかがいます。