自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

守る

2007-07-29 17:44:33 | Weblog
 第21回参院選、気温36度線上の夏、
暑いがそれでも1票を持っている限り行かねばならぬ。
 8月1日 堂々川ホタル同好会の子供達が福山市環境課のご指導を受けて堂々川の水質、生き物調査を行う。
それに先立つ1日前の31日にはその子達の代表がRCC中国放送のラジオスタジオに行く。
ある意味では国を左右する選挙に隠れるが「小さな川の環境を守る事の発信」は実績を伴って行動しているから、暑い36度戦場で戦われている先生方より素晴らしい働きをしているかも知れない。
 さて、今朝の堂々川を見てもらいたい。
堂々川ホタル同好会が守る約1.3kmの始まり地点の堤防、この川の流れがほとんどない汚れた水でも蛍は飛んだ。



1番砂留
  砂留とは・・(川の流れの中に築いた堰堤で砂が下流に流れないようにする目的の石積)
 提高3.2m 提長9.6m 築造1773年頃 両岸の砂の部分が流されている
4号台風の時はかなりの出水があったが今はおとなしい川に戻っている。
「マムシがでるよ」の看板をホタルの時期以来、そのままにしているおかげか?
ここでお昼弁当を食べる人がいなくなり、最近1ヶ月お弁当の空容器のポイ捨を見ない。



2番砂留
 提高 3.9m 提長 25.8m  築造 江戸時代後半
砂留が見えるように草を刈った人がいる。
なぜかむなしく見える堂々川広島県の文字。



3番砂留
 提高 5.46m 提長 36.2m 築造 1832年頃 明治時代嵩上げ
もう随分昔だろう、何時だったか思い出せない時期に見た石積の全体が姿を現した。お城の城壁を築いた技術を山の中で見る。同好会の目的の1つに「砂留を守りたい」があるから暑い中を頑張る人がいる。どうも皆さん亥年の方々のようだ。
4日連続「思い立ったらやり遂げる」のこの魂、当選の先生方に期待します。





4番砂留
 提高 3.3m 提長 31.5m 築造 江戸時代後半
ここにも思い立ったらやるぞという人が、こちらは朝6時から頑張る。
ここの思いは「ホタルを沢山飛ばしたい」その気持ちだけが生きている。
何が欲しい、これが欲しいなど何もない。目的がぶれない姿は美しい。
虫たちが生きれる環境を残して草を刈ってあるのもうれしい。
松クイ虫にやられた松は危険、台風の時倒れたらしい。川を塞いでいたから引き上げた。





5番砂留
 提高 8.8m 提長 31.4m 築造 1832年頃 昭和に嵩上げ
会員は現在97名。
暑いから手伝だってとはいえない。自発的にやってくれないかなー。
水温23度気持ちいい。



6番砂留
 堂々川最大の大きさを誇る砂留で提高 13.3m 提長55.8m 築造1835年頃 
ここも水量がないと優しい雰囲気の砂留だ。
(自分の結果を優先して国の登録有形文化財を小さくするのは如何なものか。こんな行動の先生方が多いはずである)



この近くに五月に植えた桔梗が花をつけている。
でもコメントの聞き様(桔梗と読んでください)では速く草を刈って欲しいそうだ。私「はぶてて消えるけーね」といったとか。
すぐ傍ではヒルガオが「草は刈らないでほしい、私を守って」と可愛く言ったそうだ。
どちらの言葉を聴くべきか。
落着きがあり耐えている紫の人か、可愛い盛りのピンクの人か。
どちらを選ぶにしても難しい。





こんな悩みがなかった2年前の7月に自然を尋ねる人はブログをはじめました。
2年目の区切りだから少し長くなりましが御付合いありがとうございました。
データー類「福山藩の砂留」広島県より