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ボクちゃんがやって来た

2017-04-10 23:02:45 | 日記
金曜日(7日)にボクちゃんが泊まりがけで遊びに来た。ボクちゃんは幼稚園の3年生であって、8月に満6歳となり、来春は小学生になる。幼稚園では卒園の前年に1泊のキャンプを恒例としていて、その、親から離れてヨソに泊まることの予行を、幼稚園側が両親に頼んで来る。そして、ボクちゃんの予行に選ばれたのが我が家というわけだ。

ボクちゃんは赤と紺の横縞模様のシャツにジーンズのスカート姿でやって来た。自分で作った布製の猫じゃらしの土産を持っていた。目的は我が家の猫のViViである。ボクちゃんはすぐにViViをみつけて走り寄り、抱き上げたが、ViViは人間に抱かれるのをあまり好まない。そこからボクちゃんとViViの鬼ごっこが始まった。仔猫が逃げ、女の子が追いかける。ViViは俊足である。ボクちゃんが奇声と共に走る。走りまくる。追いつ追われつ、の言葉どおりである。時間にして15分ほどだっただろうか。猫の姿が消えた。鬼ごっこに疲れたのである。ボクちゃんが懸命に探した。探しまわった。ViViは玄関にある下駄箱の下のわずかな隙間に身を潜めていた。「ViViちゃん、出ておいで」、ボクちゃんが声をかけても動かない。シンドいのである。ボクちゃんは、玄関の床に寝そべるようにして、下駄箱の下を覗き込む。ボクちゃんに疲労はない。

土曜日の朝、私は聞きなれない轟音で目覚めた。隣のベッドに娘がいて、そのいびきのサウンドだった。家人と娘が寝場所を取り換えたのだ。娘のベッドにボクちゃんが入ると飛び出してしまう危険があって、ボクちゃんの横には家人が寝たらしい。

「オジサンの名前はドンって言うんだよ」「ふーん」「運動会の、よーいドン!ってあるでしょ?」「うん」「あのドンだよ」「ふーん」。私とボクちゃんの会話である。「ふーん」というのは、半信半疑の意味あいがある。

ボクちゃんが帰ると、ViViがいつものように、キャットタワーに昇り、ゆっくりと眠り始めた。かわいい幼い女の子を預かった、我が家の24時間が終わった。