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目論見

2017-04-04 07:00:54 | 日記
証券会社から少し分厚い封筒が届く。投資信託の勧誘である。目論見書がある。投信の細かい説明がある。A国の株式に○○%、B国の株式に○○%といった運用法が書かれている。そして電話がかかって来る。「読んでいただけましたか?」、株屋の狙いはわかっている。現在我が家で所有している投信を売って、新発モノに買い替えないかと言うに決まっている。株を買うのとは違って、投信を買うのには3%の手数料が要る。つまり、証券会社の目的はその手数料を稼ぐことなのだ。「手数料が高いからなぁ」と言うと、「それでも前のモノをお売りになりますと、××万円ほどプラスになります」と粘る。もし家人であれば、この辺で、「じゃあ、買い替えてもいいわ」となってしまうだろう。家人は、ヒトが善いのである。私はその辺は譲らない。日経新聞の投資信託の値段表を見て頂きたい。びっくりするほどの投信がズラリと並んでいる。どれがどうなのかわからない。それに加えて、また新しいのが出て来たわけだ。私は答える。「今回はやめておきます。もっと金持ちのところへ電話した方がいいよ」。

昨年の2月に脊柱管狭窄の手術を受けた。オペは成功した。私はベッドの上で考えた。病気は治った。やがて私の腰の痛みは消える。ゼロになる。それまでに何日かかるだろうか。3カ月なら、5月の大相撲東京場所の頃になる。いや、背中には25センチの切り傷があるのだ。3カ月とみるのは甘いかもしれぬ。やはり半年か。半年後は夏である。甲子園の高校野球の季節である。その辺なら、体内に入れたボルトも固まり、ステッキ1本で外出が出来るようになるのではないか。そうだ、リハビリの先生に約束している、ステッキ1本で鎌倉プリンスホテルのバーへ行って、オールドパーの水割りを呑むことが実現出来る。

私の目論見は見事に外れた。オペから1年2カ月経った。今でも歩行器を頼って、室内を歩いている。ステッキ1本は遠い。オールドパーが遠い。