辺野古埋め立て承認(1)-仲井真知事の変節と「引かれ者の小唄」?
2013年12月26日,仲井真弘多沖縄県知事が,米軍の普天間飛行場の,同県名護市辺野古沿岸への移設に向けた
政府の埋め立て申請を承認する意向を県幹部に伝え,翌27日に公印を押した書類を沖縄防衛局に渡しました。
埋め立て承認を発表した後で知事は,安倍首相の提案を,「驚くべき立派な内容」と評価し,「140万県民を代表
して感謝する」などと県民を代表して謝意を述べました。
辺野古埋め立て承認は、選挙で「県外移設」を掲げた政治家としての公約違反であり、県議会が重ねて全会一致で求め
てきた「県内移設反対、普天間基地は国外・県外移設」とする決議を決定的に踏みにじるものでした。
しかも,療養のため欠席した県議会がまだ開会している中、知事は上京し、政府首脳との会談で本県議会に何らの説明
を行わないまま「承認の4条件」と称されるような要請を唐突に行うなど、そのやり方は議会軽視と言われても仕方あ
りません。
しかし,彼はあくまでも「公約は変えたつもりはない」と言い張ります。一瞬,かつて地動説を唱えたガリレオが,宗教
裁判で自説を曲げて天動説を認めた後「それでも地球は回っている」と言ったという故事を思い起こしました。
しかし,どうもそれほどの強い信念の言葉というより,誠に失礼ながら,「引かれ者の小唄」という古い表現を思い出し
ました。
「引かれ者の小唄」とは,江戸時代,捕われた罪人が馬に乗せられて刑場まで引かれて行くとき,内心ではビクビクしな
がらも平気を装って小唄を唄う,という意味です。
もちろん,仲井真知事は罪人ではありません。しかし,沖縄住民の多くからは,公約の「県外移設」を曲げ,あたかも
札ビラで頬をひっぱたかれて,政府の圧力に屈した印象がぬぐえません。
この点を突かれると,「公約を変えたつもりはない」と気色ばみ,さらに追求されると「今,議論するつもりはない」
と突っぱねました。
こうした発言が,どことなく「小唄」に聞こえてしまいます。
内心では,承認してしまったことに対する葛藤や罪悪感もあったはずで,それでも承認は正しいと言わざるを得ない
矛盾が表情や言動に表れています。
実際,埋め立て承認後の言動をテレビの映像でみると,これまでの知事の穏和な顔は消え,目をカッと見開き,
相手を睨みつけるような表情になっています。
ところで,「驚くべき立派な内容」とはどんな内容なのか,また県外移設を主張してきた知事が辺野古埋め立て,
つまり県内移設を承認したことをどのように説明したのかを,報道陣との一問一答から見てみましょう。
(以下は『毎日新聞』2013年12月28日,参照)
① 埋め立てと環境に関して,環境保全措置が講じられており,基準に適合していると判断した,と述べています。
② 沖縄振興策(実際には,国による沖縄への金銭的援助)について,「安倍晋三内閣の沖縄に対する思いがかつて
のどの内閣にも増して強いと感じた, と経済援助にも公的的な評価を下しています。
③ 地位協定の改定は画期的なことだ。
④ 基地負担の軽減について,「沖縄の要望をすべて受け止め,米国との交渉をまとめてゆくという強い姿勢を
示された。
具体的には「普天間の5年以内の運用停止に取り組む」とのことだ」と補足しています。
以上の4点を強調した後で,報道陣からの質問に答えました。以下要点を示しておきます。
質問 辺野古の埋め立ては県外移設と異なる。選挙公約の撤回では。
答え 一番重要なのは宜野湾市の真ん中にある危険な飛行場を一日も早く外に出すこと。5年以内に運用停止に取り
組むという首相自らの確約を得ている。
質問 普天間の5年以内の運用停止に,どのような確約があるのか。
答え 作業チームを作り,時間はかかっても取り組んで結果を出すという。さらに,一国の首相,官房長官が
「政府としてやっていく」とうのは最高の担保だ。
質問 公約は変わらないというが,承認で辺野古移設が進むことは確実では。
答え 私は宜野湾から普天間の飛行場を移設すべきだとうのがかねての主張。日米両政府が辺野古建設官僚に
9・5年かかるというのが,それより前の5年以内に移設してほしいし「移設がむしろ重要なんですよ」
というのが私の考え。(期間を)半分以下にするには,県外移設するしかないことがはっきりしている。
私が県外を捨てたという意味が分からないが,何年かかるかわからないもの県外を入れないとれないと
なかなか普天間に危険性を除去できませんよと言っている。
質問 作業チームがなぜ解決につながるとの自信を持って言えるのか。
答え 一国の首相と話をし,政府としても自民党としても5年以内に普天間の運用停止にもっていく作業に入るの
だから,これ以上のあれありますか。
立派な担保というか,政府とのやり取りで一番価値のあるものだと思っている。
以上,報道陣の質問に対する知事の答えには多少の補足説明が必要です。また,そこには大きな疑問や問題が存在
しています。一つ一つ,検討してゆきます。
まず,①の環境問題ですが,辺野古には絶滅危惧種のジュゴンの生息域,貴重なウミガメの産卵場所,貴重な
海草類が生息しています。
防衛省・沖縄防衛局が行ったとされる「環境アセスメント」には多くの問題が存在し,現在訴訟を起こされています。
辺野古・違法アセス訴訟を起こしている,「ヘリ基地反対協議会」によれば,環境アセスメント法)では,「沖縄県
環境影響評価条例」に従った環境影響調査」を行なわなければなりません。
ところが、基地建設を急ぐ防衛省・沖縄防衛局は、これらの手続きに違反するのみならず、ジュゴンの追い出しの
ため毎日調査船や警戒船を繰り出しての違法調査をくりかえしています。(注1)
②の,沖縄振興策について,安倍内閣は事前に示唆されていたことですが,年間3000億円の経済援助を8年間に
わたって沖縄県に与えるというものです。
しかし,この振興策については閣議決定されているわけではないし,財源が確保されているわけでもありません。
つまり,これはたんなる口約束にすぎません。
政府はいつでも撤回できます。これはまさに,「札ビラでほっぺたをひっぱたく」政府の姿勢を露骨に示しています。
ある沖縄住民は,テレビ局のインタビューに答えて,「政府は,沖縄のバカは札束でほっぺたをひっぱたけば言う
ことを聞く,と考えているんでないか」と怒りを露わにしていました。
③の地位協定の改定は,沖縄の住民にとって悲願とも言うべき課題で,沖縄がアメリカの「植民地」になっている,
という感情の源泉になっています。
米兵が犯罪を侵しても,実際にはほとんど法律で裁かれることはありません。とりわけ,強姦罪に関しては起訴される
こともまれで,これまで1件も有罪になっていないのです。
安倍首相は,地位協定の改定に努力するといい,仲井真知事は,それを「画期的なこと」と評価しています。
しかし,米軍の責任者は,埋め立て承認は評価するが,地位協定の改定には応じないことを明言しています。まさに,
これは「絵に描いた餅」です。
政府は米政府が地位協定の改定に応じないことを分かっており,従って,そもそも実現性のないことを,持ち出し,
知事側もそれを評価するという,いわば,住民と国民を欺く,「やらせ」に近いパフォーマンスです。
④ 基地の負担軽減策として5年以内に普天間の運用を停止することについて,安倍首相は米軍と「交渉する」
ことを確約していると言いますが,実はこの点にこそ,仲井真知事が「公約を変えたつもりはない」と言い張る,
奇妙な理屈の根拠があるのです。
ここで注意すべき点は,安倍首相は,5年以内に運用を停止するよう「交渉すること」を確約したかも知れませんが,
停止することを確約したわけではありません。これは米軍の決定事項なのです。これも「絵に描いた餅」にすぎません。
次に,辺野古埋め立てには9年半かかると想定されています。ところが,もし本当に5年以内に普天飛行場の運用を
停止するとなると,米軍はその代替飛行場を要求します。
その時,辺野古の埋め立てと飛行場の建設はまだ完成していないわけですから,結果として,どうしても普天間飛行場
の代替基地を県外にもってゆかざるを
えなくなる。
これこそ,仲井真知事が,「県外を捨てたわけではない」と言い張る奇妙な理屈なのです。
しかし菅義偉官房長官は12月27日の記者会見で,「本土において,沖縄の基地負担の軽減をするための努力を
十二分に考えて行っていきたい」と述べ,
オスプレイの県外訓練などで普天間の使用頻度を減らすものの,「5年以内の運用停止には応じない,とはっきり
言っています。(『毎日新聞』2013年12月28日)
オスプレイの使用頻度を減らすことも米軍の専権事項で日本政府は請願はできるかもしれませんが,減らすことを
米軍に飲ませることはできません。
さらに,「5年以内に運用停止」に至っては,代替基地ができていないので米軍が応ずるはずはありません。
もう一つ決定的な問題は,9年半もかけて建設する辺野古の基地は,結局,半永久的に米軍基地になることは,
避けられないのです。
この点を分かっている,辺野古が存在する名護市の市民がどのような判断を下したかが,2014年1月19日の
市長選挙の結果となって現われますが,これについては次回に検討します。
以上,見てきたように,安倍首相が提示した「驚くべき立派な内容」の本当の中身は,閣議決定もされておらず,
米軍の了承をも得ていない,「口約束」なのです。
結局,今回の埋め立て承認で,沖縄県が確実に得たものは何もないことが分かります。
(注1) この訴訟のさらに詳しい内容については http://www.mco.ne.jp/~herikiti/justice.html
を参照。
2013年12月26日,仲井真弘多沖縄県知事が,米軍の普天間飛行場の,同県名護市辺野古沿岸への移設に向けた
政府の埋め立て申請を承認する意向を県幹部に伝え,翌27日に公印を押した書類を沖縄防衛局に渡しました。
埋め立て承認を発表した後で知事は,安倍首相の提案を,「驚くべき立派な内容」と評価し,「140万県民を代表
して感謝する」などと県民を代表して謝意を述べました。
辺野古埋め立て承認は、選挙で「県外移設」を掲げた政治家としての公約違反であり、県議会が重ねて全会一致で求め
てきた「県内移設反対、普天間基地は国外・県外移設」とする決議を決定的に踏みにじるものでした。
しかも,療養のため欠席した県議会がまだ開会している中、知事は上京し、政府首脳との会談で本県議会に何らの説明
を行わないまま「承認の4条件」と称されるような要請を唐突に行うなど、そのやり方は議会軽視と言われても仕方あ
りません。
しかし,彼はあくまでも「公約は変えたつもりはない」と言い張ります。一瞬,かつて地動説を唱えたガリレオが,宗教
裁判で自説を曲げて天動説を認めた後「それでも地球は回っている」と言ったという故事を思い起こしました。
しかし,どうもそれほどの強い信念の言葉というより,誠に失礼ながら,「引かれ者の小唄」という古い表現を思い出し
ました。
「引かれ者の小唄」とは,江戸時代,捕われた罪人が馬に乗せられて刑場まで引かれて行くとき,内心ではビクビクしな
がらも平気を装って小唄を唄う,という意味です。
もちろん,仲井真知事は罪人ではありません。しかし,沖縄住民の多くからは,公約の「県外移設」を曲げ,あたかも
札ビラで頬をひっぱたかれて,政府の圧力に屈した印象がぬぐえません。
この点を突かれると,「公約を変えたつもりはない」と気色ばみ,さらに追求されると「今,議論するつもりはない」
と突っぱねました。
こうした発言が,どことなく「小唄」に聞こえてしまいます。
内心では,承認してしまったことに対する葛藤や罪悪感もあったはずで,それでも承認は正しいと言わざるを得ない
矛盾が表情や言動に表れています。
実際,埋め立て承認後の言動をテレビの映像でみると,これまでの知事の穏和な顔は消え,目をカッと見開き,
相手を睨みつけるような表情になっています。
ところで,「驚くべき立派な内容」とはどんな内容なのか,また県外移設を主張してきた知事が辺野古埋め立て,
つまり県内移設を承認したことをどのように説明したのかを,報道陣との一問一答から見てみましょう。
(以下は『毎日新聞』2013年12月28日,参照)
① 埋め立てと環境に関して,環境保全措置が講じられており,基準に適合していると判断した,と述べています。
② 沖縄振興策(実際には,国による沖縄への金銭的援助)について,「安倍晋三内閣の沖縄に対する思いがかつて
のどの内閣にも増して強いと感じた, と経済援助にも公的的な評価を下しています。
③ 地位協定の改定は画期的なことだ。
④ 基地負担の軽減について,「沖縄の要望をすべて受け止め,米国との交渉をまとめてゆくという強い姿勢を
示された。
具体的には「普天間の5年以内の運用停止に取り組む」とのことだ」と補足しています。
以上の4点を強調した後で,報道陣からの質問に答えました。以下要点を示しておきます。
質問 辺野古の埋め立ては県外移設と異なる。選挙公約の撤回では。
答え 一番重要なのは宜野湾市の真ん中にある危険な飛行場を一日も早く外に出すこと。5年以内に運用停止に取り
組むという首相自らの確約を得ている。
質問 普天間の5年以内の運用停止に,どのような確約があるのか。
答え 作業チームを作り,時間はかかっても取り組んで結果を出すという。さらに,一国の首相,官房長官が
「政府としてやっていく」とうのは最高の担保だ。
質問 公約は変わらないというが,承認で辺野古移設が進むことは確実では。
答え 私は宜野湾から普天間の飛行場を移設すべきだとうのがかねての主張。日米両政府が辺野古建設官僚に
9・5年かかるというのが,それより前の5年以内に移設してほしいし「移設がむしろ重要なんですよ」
というのが私の考え。(期間を)半分以下にするには,県外移設するしかないことがはっきりしている。
私が県外を捨てたという意味が分からないが,何年かかるかわからないもの県外を入れないとれないと
なかなか普天間に危険性を除去できませんよと言っている。
質問 作業チームがなぜ解決につながるとの自信を持って言えるのか。
答え 一国の首相と話をし,政府としても自民党としても5年以内に普天間の運用停止にもっていく作業に入るの
だから,これ以上のあれありますか。
立派な担保というか,政府とのやり取りで一番価値のあるものだと思っている。
以上,報道陣の質問に対する知事の答えには多少の補足説明が必要です。また,そこには大きな疑問や問題が存在
しています。一つ一つ,検討してゆきます。
まず,①の環境問題ですが,辺野古には絶滅危惧種のジュゴンの生息域,貴重なウミガメの産卵場所,貴重な
海草類が生息しています。
防衛省・沖縄防衛局が行ったとされる「環境アセスメント」には多くの問題が存在し,現在訴訟を起こされています。
辺野古・違法アセス訴訟を起こしている,「ヘリ基地反対協議会」によれば,環境アセスメント法)では,「沖縄県
環境影響評価条例」に従った環境影響調査」を行なわなければなりません。
ところが、基地建設を急ぐ防衛省・沖縄防衛局は、これらの手続きに違反するのみならず、ジュゴンの追い出しの
ため毎日調査船や警戒船を繰り出しての違法調査をくりかえしています。(注1)
②の,沖縄振興策について,安倍内閣は事前に示唆されていたことですが,年間3000億円の経済援助を8年間に
わたって沖縄県に与えるというものです。
しかし,この振興策については閣議決定されているわけではないし,財源が確保されているわけでもありません。
つまり,これはたんなる口約束にすぎません。
政府はいつでも撤回できます。これはまさに,「札ビラでほっぺたをひっぱたく」政府の姿勢を露骨に示しています。
ある沖縄住民は,テレビ局のインタビューに答えて,「政府は,沖縄のバカは札束でほっぺたをひっぱたけば言う
ことを聞く,と考えているんでないか」と怒りを露わにしていました。
③の地位協定の改定は,沖縄の住民にとって悲願とも言うべき課題で,沖縄がアメリカの「植民地」になっている,
という感情の源泉になっています。
米兵が犯罪を侵しても,実際にはほとんど法律で裁かれることはありません。とりわけ,強姦罪に関しては起訴される
こともまれで,これまで1件も有罪になっていないのです。
安倍首相は,地位協定の改定に努力するといい,仲井真知事は,それを「画期的なこと」と評価しています。
しかし,米軍の責任者は,埋め立て承認は評価するが,地位協定の改定には応じないことを明言しています。まさに,
これは「絵に描いた餅」です。
政府は米政府が地位協定の改定に応じないことを分かっており,従って,そもそも実現性のないことを,持ち出し,
知事側もそれを評価するという,いわば,住民と国民を欺く,「やらせ」に近いパフォーマンスです。
④ 基地の負担軽減策として5年以内に普天間の運用を停止することについて,安倍首相は米軍と「交渉する」
ことを確約していると言いますが,実はこの点にこそ,仲井真知事が「公約を変えたつもりはない」と言い張る,
奇妙な理屈の根拠があるのです。
ここで注意すべき点は,安倍首相は,5年以内に運用を停止するよう「交渉すること」を確約したかも知れませんが,
停止することを確約したわけではありません。これは米軍の決定事項なのです。これも「絵に描いた餅」にすぎません。
次に,辺野古埋め立てには9年半かかると想定されています。ところが,もし本当に5年以内に普天飛行場の運用を
停止するとなると,米軍はその代替飛行場を要求します。
その時,辺野古の埋め立てと飛行場の建設はまだ完成していないわけですから,結果として,どうしても普天間飛行場
の代替基地を県外にもってゆかざるを
えなくなる。
これこそ,仲井真知事が,「県外を捨てたわけではない」と言い張る奇妙な理屈なのです。
しかし菅義偉官房長官は12月27日の記者会見で,「本土において,沖縄の基地負担の軽減をするための努力を
十二分に考えて行っていきたい」と述べ,
オスプレイの県外訓練などで普天間の使用頻度を減らすものの,「5年以内の運用停止には応じない,とはっきり
言っています。(『毎日新聞』2013年12月28日)
オスプレイの使用頻度を減らすことも米軍の専権事項で日本政府は請願はできるかもしれませんが,減らすことを
米軍に飲ませることはできません。
さらに,「5年以内に運用停止」に至っては,代替基地ができていないので米軍が応ずるはずはありません。
もう一つ決定的な問題は,9年半もかけて建設する辺野古の基地は,結局,半永久的に米軍基地になることは,
避けられないのです。
この点を分かっている,辺野古が存在する名護市の市民がどのような判断を下したかが,2014年1月19日の
市長選挙の結果となって現われますが,これについては次回に検討します。
以上,見てきたように,安倍首相が提示した「驚くべき立派な内容」の本当の中身は,閣議決定もされておらず,
米軍の了承をも得ていない,「口約束」なのです。
結局,今回の埋め立て承認で,沖縄県が確実に得たものは何もないことが分かります。
(注1) この訴訟のさらに詳しい内容については http://www.mco.ne.jp/~herikiti/justice.html
を参照。