森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

疲れたー

2007-07-29 | おしゃれ
暑さが尋常じゃないのに、ここ2・3日忙しくて疲れがピークに。
まずベランダ猫のノミ騒動勃発。
集中的に下の娘が刺されて気付いた。

これじゃ、例のドレスは着られない。
あちこち相談した挙げ句、飼い主のおばあさんからの依頼もあって
毎年やってるらしいスポットタイプのノミ取りを猫の首に垂らすことに。

本当は病院のフロントラインが一番キクそうだけど、
飼い主さんが刺されていないらしいので、それ以上はお願いできないし
こちらとしても病院に連れていくのは逸脱した行為なので、
市販の薬でもやらないよりはましかと・・。

初めてのことなのでおっかなびっくりだったけど何とか垂らしてみたが、
直後に身体をぶるっと震わせて飛沫がそこら中に飛び散った。
失敗か?と思ったけど、あと2回分はこの後1ヶ月置きにしかできない
から、しばらく様子を見ていよう。

そしてベランダと網戸周辺と部屋の徹底した掃除で、クタクタになった
ところに、まだやってない仕事があるのを思い出した。
こんなことやあんなこと(笑)

    
    シルクの濃紺のスリップの胸元に見えても良いレースを。
    これは上の娘のためのインナーに。

    
    同じくサテンの幅広のリボンを二つ折りにして縫い合わせ、
    黒のワンピに結ぶようにした。

その後くらいから首がズキズキして動悸とめまいもあるので
昨日、姉から血圧計を借りて測ってみたが、上が102下が62で
血圧に異常はないよう。なので用事のあった駅ビルを、一日ぐるぐる
歩いてきた(笑)
コメント

もうすぐ投票日

2007-07-25 | 思い・つれづれ
次の日曜は投票日。
私のような立場の人間には、今のところどの政党が勝っても
生活の大変さに変わりはなさそうだけど(笑)

女性の議員さんには、もっと女性の置かれている現状をしっかり
認識してもらった上で、どう改革したら是正できるか女性の立場で
提案していただきたい。

女性が欲しいのは、
出産時に貰えるだけのその場しのぎの援助なんかではなく、
全ての職業に於いて、女性が仕事を辞めず産める育児休暇制度が
整うことはもちろんのこと、夫の会社側にも形ばかりではない
育児休暇制度への取り組みがあるとか、
金銭的に大きな負担を強いる今の教育制度を、
国主体で賄うヨーロッパ諸国に倣うとか・・
そうであれば少しは親の心にも余裕が生まれ、
子育ても安心してできる。
親たちは楽しみを持ち、生活にも余裕が生まれる。
子供達はそういう大人を見て、未来に夢や希望を持つのだと思う。
真面目に働けば働くほど過労死寸前までになる大人を見ていては、
希望など持てるはずもない。

それから年金問題。今騒がれている事以外にも、
私のように離婚して一人で子育てした女性たちのこと。
多くの人たちはろくに慰謝料どころか養育費も満足にもらっていない。
必死で育てたのは母親側が殆どなのに、年金行政はそういう女性を
無年金のままほったらかしだ。

私もそうだったけど、子供に食べさせ教育を受けさせるだけでも
大変なのに、現実には自分の年金を払う余裕などあるはずない。
それなのに夫側は定年を迎えると悠々自適の生活が約束されるとしたら、
女性はたとえ夫から暴力を受けようが泣く泣く我慢するしかなくなる。

今やっと年金分割制度が始まろうとしているけど、
本当に救って欲しいのは既に離婚せざるを得ず、
年金を払う側の子供達を必死で育てた無年金確実の
離婚女性たちだと思う。
コメント

野良猫の死

2007-07-24 | 動物
今朝早く
いつもこの棟のお世話をしてくださっている上の階の方が、
私を呼びに来られた。
「駐車場で死んでるのは、お宅の猫ちゃんじゃないですか?」

私は一瞬めまいを感じて、その場を動けなかったが、
そう言えば今朝ベランダ猫は来てなかったし、
とっさに家の猫じゃないことも告げられずに
まさかまさかと湧き上がる不安を打ち消しながら
その人に付いていった。

駐車場に面した植え込みの中で死んでいたのは、
たまにこのあたりまで遠征してくる野良のボス猫だった。
何とのミックスなのか、見事なふわふわの毛をした太った黄色の猫。

一見して、身体の何処にも外傷が無いように見える。
車にはねられたのなら、一段高いその場所は不自然だし、
まるまる太った身体はそのままだから、衰弱死とは考えにくい。
考えられるのは心臓発作のような突然死か、或いは誰かの手によるものか。

ベランダ猫ではないことが分かって、安堵の気持ちからとっさに
「良かった」と思った自分がいる。

でも、この子だってきっと野良なんかじゃなければ、
誰かに愛されてもっと長生きできただろうに。
野良猫みんなのご飯を横取りして、いつもちょっとだけ憎らしく
思えていたけど、君のせいじゃないよね。
みんなみんな人間が悪い。

誰かが猫をゴミの収集車に委ねるのを見送りながら、
同じ命を粗末に扱っていることに、ただ為す術もない自分。
「ごめんね」と何度も心の中でつぶやきながら家に戻った。

それからすぐ、私はベランダ猫の飼い主さんに電話した。
近頃よくあちらからかかってくるけど、足の悪いお年寄りのわりには
外出も多いので、煩く感じられてはと私からはなるべくかけないように
していたけれど。幸い、猫は今朝も元気で家を出たらしいことが分かり
ホッとしたが、「まさか毒を盛られてはいないですよね?」とお互い
改めて不安になってしまった朝の出来事だった。 





もし私が飼い主だったら、絶対に外には出さないんだけど
他人のやり方に口を挟むわけにはいかない。
どうか気をつけてねと、猫ちゃんに言い聞かせるしかない。
コメント (2)

女性の品格って?

2007-07-20 | 映画ドラマ
一昨日、すでにレンタル屋に入荷していた昨日発売のDVD
「マリー・アントワネット」を観た。
彼女の、これまでことさら強調されてきた浪費家というだけの
イメージを、女性監督がどう見せるのかなと、興味があった。

ネタバレは避けたいので感想は少しだけ。
政略で嫁がされた悲壮感さえ知り得ない一少女が、戸惑いながら
贅沢三昧のフランス王族等の生活を享受する身になっていくまでの
課程を、淡々と描いている前半。
それにに反して、後半には出産後の僅かな期間、
子供と田舎暮らしをする場面がある。

与えられた立場を受け入れただけのそれまでと違い、
彼女がその時、唯一自らの意志を通したように描かれていて、
そこだけみずみずしく生き生きとした場面で占められた。

全体を通して、彼女はただ置かれた立場に身を委ねただけ・・
凛とした「品格」があるでもなく、流されるまま生きたという
描き方で、実際本当にそうだったのかもしれないけど
映画としては訴えたいものが何なのか曖昧になり
少し物足りなく思えた。

今、この国でも「女性の品格」という本が売れていると聞く。
目次を見ただけでは分からないけど、本を買って読んだだけで
手軽に得られるほど、品格を身につけることは、易くないはずだ。

「独りのときを美しく過ごす」は、とても素敵なことだし
「無料のものをもらわない」も「人に擦り寄らない」も、
大切なことだけれど、「型どおりの挨拶が出来る」というのは
どうかな?「知っている」だけでいいんじゃないかな。
型どおりほど、味気なく心込もらぬものはないと思うけど・・。

他にも「内助の功」とか「花の名前を知っている」とか
「勝負服をもつ」など、「あれ?」と思う項があるけど・・。
中でも一番気になったのは、「長い人間関係を大切にする」という項。
長さに関わらず「良い人間関係を大切にする」という方が、
私には大事だけれど・・。

「品格」は、他人が判断して決めそうなランク的意味合いがありそうで
何となく好きになれない言葉。
でも、「品性」は自分の心を磨くことで得られる内面的なもの。
他人に簡単に計れるモノではないからこそ、高める努力をしなければと思う
コメント

暑くなりそうな昼下がり

2007-07-19 | おしゃれ
近づいた甥の結婚式に、娘たちが着る服。
姉の方はいつもなら見るだけのお店で、
ちょっと無理をして買った(笑)黒の上品系のワンピース。
バーゲンとは言え、それなりの値段だったようだけど、
長く色々なシーンで着られそうなものなので良い買い物だと思う。

下の娘は奨学金を返済中の身なので、超チープなものにしたが
そのわりに何だかゴージャスに見える(笑)

         

先日作ったシルクキャミが見えない程度の幅で、胸元と背中に
オーガンジーをプラスし終えた。
見栄えだけは何とか良くなったと思う。
シルクオーガンジーにしたので、真夏の宴にも耐えられるかな?

それからついでにもう一つ、淡水パールでピアスを作ってみた。

     
コメント

本当に恐い現実

2007-07-18 | 映画ドラマ
娘が一週間レンタルで、DVDを3本借りてきた。
その内一本だけ「当たり」があった(笑)
自分の状況がその重さを敬遠してしまって、避けていた「ナイロビの蜂」。

    

アフリカの広大な自然の中で、イギリスの製薬会社と政府要人が絡む汚職
により、踏みにじられ利用される命。
それを作り話として片付けられないものが、私の中にある。

昔、「まだ間に合うのなら」という小冊子をもらった。
その中には、原発の必要性を問う多くの疑問点が書かれてあった。
もしこれらの廃棄物が人間の手に余るようになったら、地球はどうなるのか。
地震多発国だというのに、もし地震が直撃したら・・・。
それらの脅威を、一体どれだけの周辺住民が知らされているのか。

そして、この度の地震でやはりその不安はまた現実のものに。
初めの報道では黒煙が上がる映像になぜか何も説明が無く、
その後、放射能漏れは微量で人体に与える影響は無いと説明された。
本当にそうだったのか?小出しに報道されるものが、これまでも
全て本当であった試しがないのに?

だからこそ、自分でよく調べるということがどれだけ大事かわかる。
巷に氾濫するあらゆる商品のうたい文句にしても、
良い面ばかりを過剰に強調し、商品に潜む危険性など全く臭わせないのだから。

子供の頃、新聞を隅々まで読む祖母と二人の時間が多く、
父にも新聞記事の行間を読めと教えられて育った。
専ら隅の方ばかりを読む習慣がついたのは、子供が生まれてからだ。
もし見逃していたら、子供達にそれがどんなに危険なことかを
知らずに使ったり与えたりしたかもしれないと思うゾッとするような
記事が、なぜか小さく片隅の方に書かれている。



お陰で、早くから中国産の野菜に農薬が沢山使われていると知り
周囲の人たちにも買わないように言ったけれど、「そんなことを言ってたら
何も食べられなくなる」と逆に笑われ、電磁波が身体に及ぼす影響を話せば
「何もできなくなる」とまた、嘲られてきた。
アルミがアルツハイマーの原因物質の一つではないかと、海外で早くから
疑われていたことも然り。
みんな当時は取り合ってもくれなかったけど、今ではそれらの殆どが、
多くの人の認めることとなっている。

ただの想像ではなく、そう考える理由を話しても信じようとしない人は、
それを認めたくない理由があるのかもしれない。
もしかして、代替するものを考えることが面倒なだけなら、
無理にどうこう言っても仕方ないことだけれど、
未来有る子供達の命まで脅かすなら、そういう姿勢は卑怯ではないだろうか。
コメント

グーグーだって猫である

2007-07-12 | 絵・アート
一週間くらい前に、娘が本屋さんでこのコミックの3巻目が出ているのを
見たという。
この一巻目の巻末に、作者の大島弓子さんが卵巣がんで入院する
エピソードが描かれていて、その後がとても気になっていたので
暫くの間は本屋さんで次を探していたが見つけられずにいた。

それ以後は、コミックなんて子供達が読んでいても私は殆ど目にすることもなく
過ごし、そのままネットでも調べることもしなかった。

でも無事に退院していてくれたんだ!そう思うと嬉しくて嬉しくて
すぐに近くの本屋に駆け込んだ。
あったあった!
2巻の横に、出たばかりの3巻が平積みにー!!

大昔、私はこの人の漫画に出会って、漫画家になる夢を諦めたのだ。
この人の絵というより感受性に脱帽し、ストーリーの素晴らしさに
感動し、その知識の豊富さその哲学的考察と感性に、優れた資質を
感じたのだ。漫画なのに、そこに誰にも真似できない彼女の世界観があり、
私にはこのクオリティーになど、到底辿り着けないと思った。

彼女の本はデビューの頃からの作品も含め、殆ど読んだ。
大学教授や映画監督などにも、彼女のファンは多いと聞く。
いつかNHKで、大学教授が大島弓子の世界を分析していたのにはびっくりした(笑)

彼女の最近(といっても古いが)の作品は、ストーリーものより
自身の猫との日常を描いたものが殆どだけれど、私はそれも楽しい。
彼女の人柄も好きだし、猫に対する接し方が何よりいい。
今は亡き「サバ」のシリーズも全部持っている。
家族皆で、繰り返し繰り返し読んだ。

だから、入院の間猫たちの面倒を見ていた知人のNさんに
「万一のことがあったらこのマンションをあげるからここで
猫と住んでくれると約束をして」と、書面を交わしてシッターを
頼んだ気持ちも、大島弓子さんならそうだろうと、解る。

2巻と3巻の両方を抱えて大急ぎで家路についた私は、
久しぶりにむさぼるように一気にそれを読み終えた(笑)
娘二人も素早く読み終えて、それぞれ同じことを私に言った。
「大島弓子さんって、お母さんと同じことしてるよー」
「猫の後つけて、この人も確かめてるよ」だと・・;
コメント

動物たちの不都合な真実

2007-07-11 | 動物
昨日の午後から、その前に知った落ち込む話を引きずりながら
銀行に出かけた。
帰り道、その道を通る時はいつも立ち寄る「ぽんぽこちゃん」という
外飼いのわんこに会いに行き、いつものように用意したジャーキーを
差し出すと、キュンキュン鳴いてじっと私の目を見る。

       

いつもならヨダレだらけで待ちきれないくらいなのに、
おかしいなーと思いながら、もしかしてお水が欲しいのかもと
小屋の前に置かれたお水用の古鍋を覗こうと背伸びしてみる。
でも私の所からは、中がよく見えない。

ぽんぽこちゃんは、繋がれた鎖を道路と庭の境界線ぎりぎりのところまで
引っ張って私を迎えるが、私はそれ以上近づくと住居侵入になる。
どうしようと考えた挙げ句、玄関の方に回り思い切ってチャイムを
押してみるが、誰も出ない。

     


この家の人は留守が多いのか、草ぼうぼうの狭い庭に
ぽんぽこちゃんはいつもひとりぼっちでいる。
繋がれた場所にはいつも干からびたうんちが転がっていて、
いつやったかわからないフードの容器にもハエが飛ぶ。
散歩も恐らく長い間、させてもらってないのだろう。
一度だけ、ジャーキーをやる許可をもらった時に飼い主さんに
会ったことがある。

困り果てた私を、訴えるような目で見るぽんぽこちゃんの頭を
そっと撫でてやると、目をつぶってうっとりしたような表情をする。
もしかしていっぱい触って欲しかったのかもと、「そうね、そうね~」
と声をかけながら触ると、身体のあちこちをもっともっとというように
私にくっつけてきた。

間もなく急に激しく雨が降ってきて、私はぽんぽこちゃんに別れを告げ
急ぎ足で近くの駐車場に駆け込み雨宿りした。
傘なんて役に立たないほどの、バケツをひっくり返したどころではない、
見たこともない激しい雨だった。

数日前にDVDになったばかりの、「不都合な真実」を思い出した。
ずっと観たかったので発売と同時にすぐにレンタルで観た私は、
急激な天候の変化も、地球温暖化のもたらす現象の一つだという
ゴアさんの言葉を証明しているなと感じた。
映画は面白く観られるものではないけど、私利私欲を満たすこと以外
他人事のように思っている政治家さんにこそ、ぜひ観て欲しい。

近い将来の今までと違うパターンの氷河期突入に際し、
もう手に負えなくなった時、子供達から「なぜまだ間に合う時に
大人達は手を尽くして努力しなかったの?」と訊かれたら、
私たちは何と答えられるだろうか。
ゴアさんの言葉が胸に響く。

その時が来たら、ぽんぽこちゃんだけではなく、ベランダ猫もちびも
タマちゃんも友人の愛犬リリーちゃんも、全ての動物たちが
人間のエゴの犠牲になる。
そんな日を私は絶対に見たくない。
コメント

娘のために

2007-07-09 | おしゃれ
昨日も午後から雨模様だったので、一日家に居て
掃除や気にかけていた作りかけのあれこれを
完成させたりして過ごした。

途中、前日の外出で頭痛を訴えていた一人暮らしの姉のことが
気になり電話して中断したけれど、それ以外は集中して
やることが出来た。

一つは、昔母からプレゼントしてもらったシルクのタンクトップを
ほどき、娘のために作り直したキャミソール。



結婚式の受付をする時に、前屈みになるとドレスの胸元が開くような気がして
何とか見えてもおかしくないものをと、あれこれ探したけれど
お店には装飾過多で暑苦しい感じの化繊のものしかなかったので。

ドレスの後ろも大きく開いているため、思い切って肩を娘サイズの長さの
ストラップにして、脇からの隙間を少なくするようにして
胸元にはゴムをあしらうことで、ピッタリサイズでも脱ぎ着が
楽にできる。
シルクは素人の私には扱いにくく、一度ついた針目は元に戻らないので
苦労したけど、どうにか外からは見えない程度に仕上がった(笑)

ドレス側の背中にも、シルクオーガンジーを買ったのでそれを
何層かに折り畳み、背中部分に内側からとめ付けることにした。
これはまた今度やろうと思う。

二つ目は、私のために先日作ったチョーカーの淡水パールの余りで
ピアスを作った。

   


そして三つ目

   


先日、↑大昔のシャネル風の紐のついたバッグをゴールドのチェーン
だけ残して革ひもを切ったところ、今風になったのに気をよくして、
同じようなゴールドのチェーンを手芸屋で買っていたので、
これもまた長い間使わずにいたセカンドバッグ↓に付けてみた。
   

いつものフォーマル用のバッグはシルバーチェーンで、
今回の服に合わない気がしていたので、もしかして使えるかも♪
お金をあまりかけずに出来るのが、手作りの醍醐味かな。
コメント

中年四人姉妹(笑)

2007-07-08 | 家族友人
私は四人姉妹の末っ子。
年に何度かは必ず、全員連れだって街に出る。
それぞれの誕生日を、外食で祝うために。

昨日も、七月生まれの姉の誕生祝いも兼ねて、
その姉が息子の結婚式に出るための洋服を皆で選ぶことになり、街に出た。
長姉の運転する中年四人姉妹の乗った車中は、にぎやかで楽しい。
久しぶりに全員揃った食事は、近況報告と質問とで時間があっという間に
過ぎていく。

そして、最後はいつも母の話でしんみりする。
母の残してくれた財産は、私たち姉妹の仲の良さだと思う。
母は私たち姉妹を一つの林檎だと言って、いつも相手の立場に立って
物事を考えるよう諭した。

高学歴な母ではなかったけど、人生で大切なものをいっぱい
私たちに教え、女性でも社会できちんと生きるためのマナーを
自ら見せてくれ、学ばせてくれたことを有り難く思う。

よく働き、いつもくるくる動き、ご近所の井戸端会議などに
母が加わる姿など見たことがなかった。
何より、いつも笑顔を絶やさなかったので、8人の孫が皆
おばあちゃんを大好きでいた。
特に私の息子などは、お葬式の晩に母のパジャマを着て眠るほど
母を好きだった。

母は、他人に対しいつも謙虚な態度でいたけれど
芯の強い人で、私たちには傲慢もエゴも許さなかった。
その厳しくも優しい深い愛情を受けて、
私たちは貧しい中でも幸せに育った。

いつか私も、その一部でも見習いたいと思っていたけど
似ているのは身近にあるものを利用して手作りすることと、
だんだんそっくりになってきた顔くらいしかない(笑)

四人の姉妹それぞれが、母の個性を少しずつ受け継ぎ
またその子供へと引き継がれるのだろう。
母はその中でずっと生きている。
コメント