森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

グーグーだって猫である

2007-07-12 | 絵・アート
一週間くらい前に、娘が本屋さんでこのコミックの3巻目が出ているのを
見たという。
この一巻目の巻末に、作者の大島弓子さんが卵巣がんで入院する
エピソードが描かれていて、その後がとても気になっていたので
暫くの間は本屋さんで次を探していたが見つけられずにいた。

それ以後は、コミックなんて子供達が読んでいても私は殆ど目にすることもなく
過ごし、そのままネットでも調べることもしなかった。

でも無事に退院していてくれたんだ!そう思うと嬉しくて嬉しくて
すぐに近くの本屋に駆け込んだ。
あったあった!
2巻の横に、出たばかりの3巻が平積みにー!!

大昔、私はこの人の漫画に出会って、漫画家になる夢を諦めたのだ。
この人の絵というより感受性に脱帽し、ストーリーの素晴らしさに
感動し、その知識の豊富さその哲学的考察と感性に、優れた資質を
感じたのだ。漫画なのに、そこに誰にも真似できない彼女の世界観があり、
私にはこのクオリティーになど、到底辿り着けないと思った。

彼女の本はデビューの頃からの作品も含め、殆ど読んだ。
大学教授や映画監督などにも、彼女のファンは多いと聞く。
いつかNHKで、大学教授が大島弓子の世界を分析していたのにはびっくりした(笑)

彼女の最近(といっても古いが)の作品は、ストーリーものより
自身の猫との日常を描いたものが殆どだけれど、私はそれも楽しい。
彼女の人柄も好きだし、猫に対する接し方が何よりいい。
今は亡き「サバ」のシリーズも全部持っている。
家族皆で、繰り返し繰り返し読んだ。

だから、入院の間猫たちの面倒を見ていた知人のNさんに
「万一のことがあったらこのマンションをあげるからここで
猫と住んでくれると約束をして」と、書面を交わしてシッターを
頼んだ気持ちも、大島弓子さんならそうだろうと、解る。

2巻と3巻の両方を抱えて大急ぎで家路についた私は、
久しぶりにむさぼるように一気にそれを読み終えた(笑)
娘二人も素早く読み終えて、それぞれ同じことを私に言った。
「大島弓子さんって、お母さんと同じことしてるよー」
「猫の後つけて、この人も確かめてるよ」だと・・;
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