森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

どんなに努力しても

2016-10-25 | 思い・つれづれ
どんなに頑張っても、ダメなことってある。
だから、そんなときはそっとその事(あるいはその人)から距離を置いて
それ以上くよくよ考えないこと、なんとかしようと思わないこと。

「もう限界」と思ったから事件の妻は夫と離れたのだと思う。
私は彼女のように夫の財産など貰えなかったけど、裁判を起こせば恐らく少しは慰謝料などというものを
受け取れたとは思う。夫には財産どころか借金しかなかったけど、同居の母親にはかなりあったから。
それでも、「DVの人には普通の人には分らない『発火点』がある」ということだけは重々知っていたから
参考にした資料にあった「慰謝料」は望まず、「子供たちの最低限の養育費」だけ約束してもらって、一日
でも早く調停を終えたかった。

別居から27年、離婚成立から17年経っても、未だ「いつか急襲されるかも」という恐怖は拭えないけど
離れてずいぶん経ち、その人の残した「傷跡」はもう消えつつあると思っていた。
でも、「燻る」ものはやはり厳然とあり、それが今も私を苦しめる・・・。

「過去への旅は 妄想と 誤った記憶と 名前のすり替えで 混迷する」

以前「クリマイ」で観たエピソードの最後に付けられた「リッチ」という詩人の言葉が、
ずっと心に引っ掛かる・・・。

さあ、どんなに心が重くても、仕事に行かなければ。
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今日でお終い プライム30日の無料期間;

2016-10-21 | 映画ドラマ
スカパーのFOXで以前放送されていた「ウェイワードパインズ」のシーズン2は、
主人公が私好みではなかった(スリーパーズにも出ていた暗い顔の役者さんのせい?)からか
たまにチェックする程度だったけど、ストーリー自体は興味深いものだった。

で、amazonプライムの無料期間に、未見だった「シーズン1」全10話を観た。
これがドラマ初主演という「マット・ディロン」が主人公で、こちらはかなり見応えがあった。
昔は嫌いだったあのつるんとした「ハンサム」臭さが消えて、歳を重ねた渋みが加わり、
映画並みのスケールで描かれた奇妙な世界に迷い込んだ男の役を、魅力たっぷりに演じていた。

ストーリーの面白さはさすが「ナイト・シャマラン」!(このドラマでも何処かに登場したのかな?)
うかつにも私、シーズン1の最終話で涙してしまったことはここだけの話(笑)

娘の「家族会員」になると、配送関係の特典だけ共有できるらしいけど映画は観られないようなので
「Mr.ROBOT シーズン3」がリストに上がる頃には、プライム会員になるかも?
これほどにこのドラマに惹かれる理由は、私が説明するよりもずっと解りやすいこちらの記事をご覧
になれば少しはお解かりいただけるかも。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

職場では最近、売り場の「棚替え」の腕を、一人ずつ順番に試されている。先週は私の番で、これまで
色んな職場で自由にさせてもらってたレイアウトとは全然違うスキルを求められて、必死だった(笑)
寝てても、頭の中を「ああしたら良いかも」とか「あれは無駄だったかも」とか思考がグルグル回って
眠れないわお腹の調子は悪くなるわ・・で(笑)でも頭を使ったぶん、ちょっと楽しかったかも。

さて来週月曜からはFOXで「ウォーキング・デッド」の新シーズンが始まる☆
今やそのためだけにスカパー視聴している我が家です・・・。

今日はまだ洗濯しかしてないから今から掃除して、それから病院・・
もう行くの止めようか迷っているけど。
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それが現実だとしても

2016-10-19 | 映画ドラマ
           
耳鼻科で治療の最後に受けるネプライザー(霧状の薬を鼻から吸入する)と似た、家庭用の吸入器を
アマゾンで注文していたところ、今朝届いた。 箱を開ける前に「おや?」と思う小さなシミが箱の
右上にあり、気になりつつも用心して中を観ると、内側上下4か所ほどに同じようなシミがあったの
で、もっとも重要な吸引部の部品を観てみると、新品なら透明なはずのプラスティックの部分が濁り
のある(ちょっと使い古されたような使用感のある)不透明さ。

このような医療用の器具での「中古品」は絶対に嫌なので、マーケットプレイスの出品は「新品」で
あることを確認していた。  電話で出品者に問い合わせると、メーカー側の保管状態によるものか
もしれないので(在庫切れのため)交換は出来ないが返品には応じるとの返事(対応は良かったです)
こちらは薬剤なしの「生理食塩水」が使えるのでレビューも比較的高評価だったし、空気が乾きがち
なこれから、使うのを楽しみにしていたのに・・ちょっと残念。

なるべく病院通いや薬の服用、顔のレントゲン撮影は抑えたいので、免疫系統を強めるしか打つ手は
ないのかな・・;


        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
       
         「クイーン・メアリー」より

さて、海外ドラマの話です。

少し前に、BSの民放でも「ハウス・オブ・カード」の放送が始まり、エミー賞でもあれほど高評価
だったし、好きな俳優「ケヴィン・スペイシー」が主演なので、私も二話ほど観てみました。
たったの二話だけなので、面白さが判るとまでは言いませんが、個人的には「これ以上観たくない」
と思い、観るのを止めました。「気持ち良くない」のです。

政治に絡む「野望」と陰謀にまみれたそのストーリーは、「アメリカ版 半沢直樹」とも言われてい
るそうだけど、「半沢・・」のような娯楽性は全く見られず、より現実に近い、ドロドロとした人間
ドラマだと私は感じました。あの「遠山の金さん的」な娯楽性が「半沢・・」に在ったことが救いだ
ったのだと、今思えば判ります(笑)

ドラマには「ハラハラ・ドキドキ」だけでなく、やはり「ワクワク」とか「がんばれ!と共感する」
気持ちを与えて欲しいと思うし、続きが待ち遠しくなるのが「私の見続ける基準」です。
そうでなくても実社会の理不尽さに鬱々としている毎日なのに、家でまたそれ以上の現実を見せつけ
られるなんて、うんざり!(笑)

なのに、同じというより、より大きなスケールの「野望」に翻弄される主人公を描いた「Mr.ROBOT」
は本当に面白くて既にシーズン2を観終え、アメリカ本国でさえ来年からスタートのシーズン3を
今から心待ちにしている私(笑)
主人公の「都会の片隅に埋もれた、しがないエンジニア」の若者に、思いっきり感情移入してしまってる(笑)

それから実在したスコットランドの女王をモデルに描いた「クイーン・メアリー」
こちらも命を狙われたメアリーが毒を盛られたり、イケメンの幼馴染のフランスの王子との婚約など
まるでお伽噺のようだけれど、テンポが早くてなかなか面白い。観ていてぐんぐん引き寄せられるし
「Mr.ROBOT」同様、音楽の効果が素晴らしい。新旧含めて使われている曲の趣味がいいし、
心憎いほどに使われる場面も的確☆
女性なら大抵が好む理由は、こちらが解かりやすいかも。


そう言えば、最近始まった「砂の塔 知り過ぎた隣人」は、ちょっと続きを観たくなるスタートでした。
タワーマンションの住人であるセレブ?主婦たちが、デフォルメされて描かれ、かなり誇張気味だけど(笑)
現実にもこういう価値観を持つ女性がいるのは確かで・・・。正反対の「身分」の私には、彼女たちのセリフ
が聴いているだけで「恥ずかしく」も、なぜか「面白く」感じました。




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ヘナで染めた後の体調不良はインディゴが原因?その2

2016-10-16 | 環境・健康
昨日の続きです。出勤時間が迫っているので簡単に。

昨日の方のブログ以外に、インディゴアレルギーについての記述があるサイトやブログを調べました。
まずこちらは、恐らくサロン経営のプロの方。

私や先のブログの方ほどに重大なアレルギーにはハッキリとは触れられていませんが、確かに木藍(インディゴ)
アレルギーというモノがあることが判ります。

普通のサロンや市販品の殆どの白髪染めは、直ちにどうなるというモノではないにしろ徐々に恐ろしい副作用が
出ることが判っている「ジアミン系」なので使いたくないのです。敏感肌の私はヒリヒリもするし。
それが十年以上も純正ヘナ100%で大丈夫だったので、問題はあのオレンジ色だけ。
どうやって染めればオレンジ色よりも濃くなるかを、少し調べました。

そしてこちらに辿り着きました。

鉄鍋?うーん。Feとヘナ成分の何かで、化学反応とか起こらないのかな?
化学に全く疎い私には分りません・・・;;
捨てられずにいる南部鉄鍋で、今度ためしてみようかな。
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ヘナで染めた後の体調不良は、インディゴが原因?

2016-10-14 | 環境・健康

今年2月、深夜からの激しい頭痛と嘔吐で救急で診てもらって以来、私の「副鼻腔炎」による
と思われる症状は度々起きていた。
救急病院で既往症を尋ねられた時、慢性の副鼻腔炎がある事は記していたが、これまで味わった
ことが無いほどの激しい嘔吐と頭痛に、脳内出血の可能性もあるのでは?と撮ってもらったCTに
映っていたのは、かなりの量の眉間から上あたりに「溜まった膿」だった。

手足の動きや質問にも難なく答えられたため脳の異常は認められず、この時の頭痛が副鼻腔炎に関
連したものだろうと診断された。
以後、通院している近所の耳鼻科で撮ってもらったレントゲン写真でも、副鼻腔のあちこちに膿が
ハッキリと確認されたことで、副鼻腔炎の治療が始まった。

けれども慢性副鼻腔炎に移行していたのだろう。苦しく長い抗生剤の服用にも拘わらず、二カ月以上
治療しても「完治」とまでは行かず、様子を見ることで治療は終わった。
その後も度々起きる吐き気を伴った頭痛に、どうもおかしいと思うようになったのが数か月前。
思い当たるのは激しい頭痛で目覚めた前夜に、かなりの頻度で髪を「ヘナ染め」していたこと。

二年前から使っているヘナは、以前の100%純正ヘナではなく、藍染めの成分が入ったもの。
それまで使っていた純正ヘナが、白髪の所だけオレンジ色に染まるタイプだったので、入社してすぐ
上司から「もう少し暗めに染めるよう」指示があったので、同じシリーズの「ブラウン」に変えたも
の。 以前のヘナ同様ヘアキャップを被り、二時間も髪に付けたまま家事などをするのはやや面倒で
はあるものの「天然成分のみ」というのが私にとって何よりの安心できることなので、それ程の違和
感もなく、ほぼ3週間おきに使用していた。

しかも段々濃く染まるようになり、ブラウンというより実際は「ダークブラウン」に近く変化して
同じ純正ヘナ使用の友人から「私も同じ色に」と言ってもらうほどに丁度いい感じになってきた。
でも友人は一度の使用で「頭が痛くてかゆみが酷かった」と言い、すぐに使用をやめた。
訊けば「ダークブラウン」を使用したというので、藍染めの成分が強すぎるとダメなんだねという
会話をしたことを憶えている。

それから一年以上も過ぎたころにまさか同じヘナでそんな症状が出るなんて、思ってもみなかった
が、ヘナをした日をカレンダーに記していることから、ざっくりとでも欠かさずつけている家計簿
をチェックして、その日の直後に「病院診療費」とか市販の「チクナイン」を購入していることが
ハッキリと判ったのだ。
で、昨日ネットで検索してみると、こちらのブログに行き当たったことで →こちらと続きのこちら
インディゴアレルギーというモノがある事を教えて戴いた。

頭痛・吐き気などは、これまでのパッチテストでは判らなかったことであり、明記もされていない。
ずっと私は「頭痛」も蓄膿のせいだと思って(もちろん蓄膿で頭痛も起きるけど)病院に行くほど
の症状でもない時は市販薬を購入してやり過ごしていたのだ;
今週、風邪と思って病院に行った日の前日も、ヘナをしたので確信!
教えて頂いて良かった☆

同じ症状で苦しんでいる他の方の参考になればと、掲載させていただきます。

さて、今日も行ってきます。





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「25歳からは女の子じゃない」

2016-10-08 | 環境・健康

資生堂「インテグレート」のCMが、「女性差別」「セクハラ」とネット上で批判されたことを受け
資生堂側がテレビ放映を終了することを決定したと、ネットのニュースにあった。
ニュースによると、

 
 CMは2種類あり、どちらも商品のメインターゲットとなる「25歳の女性」をテーマにした内容。9月3日にウェブ公開された第1弾のCMには、小松さん演じる「ナナ」が25歳の誕生日を迎えたことについて、森さんと夏帆さんが演じる同性の友人が、

  「今日からあんたは女の子じゃない」
   「もうチヤホヤされないし、ほめてもくれない」
   「カワイイという武器はもはやこの手には、ない」

といった言葉を浴びせる場面がある。その後、こうした同性からの厳しい意見に触発された女性が、「なんか、燃えてきた...」と決意する様子が映し出される。

 こうした内容のCMに対し、ツイッターでは「広告で何の疑問もなく女性差別をするって何考えてるんだ」「えっなんでまだこの価値観???  今昭和??? 」といった批判が女性ネットユーザーを中心に相次いだ。


 さらに、10月1日にウェブ公開された第2弾のCMにも批判が殺到。その内容は、疲れた様子で仕事に打ち込むナナ(小松さん)に対し、男性上司が、

  「(頑張っている様子が)顔に出ているうちは、プロじゃない」

と指摘するという展開だ。これに対しても、「オンナ脅しのセクハラCM」「女は仕事ができても疲れた顔してるとダメなんだ」といった指摘がネット上で相次いでいた。

 こうした批判を受け、資生堂は10月7日にCMのテレビ放映の終了を決定。同社広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、

  「大人の女性になるために試行錯誤している女性を前向きに応援するという、こちらが意図していたメッセージが視聴者に十分に伝わらなかった点などを総合的に判断した結果となります」

        
とある。

実は私は第一弾(25歳)の方は全く記憶になかったのに、この第二弾での男性のセリフは気になっていた。
上司と思われる男性が、女性の心底疲れている様子に気付いたなら「顔に出ているうちは・・」なんて
セリフを吐く前に、過重労働に対処するべきじゃないかと。多くの企業での、これが実態(いえ、もっと酷い
言葉を浴びせられることもある)かもしれないが、これを平然と流すのは間違っている気がして。

折りしも昨日は、広告大手、電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が、「過労自殺」だったと
して労災認定されたニュースを、どの番組も取り上げていた。

朝日新聞デジタルでも

「電通の女性新入社員自殺、労災と認定 残業月105時間

 遺族側の代理人弁護士によると、高橋さんが配属されたのはインターネット広告を担当する部署だった。
自動車保険などの広告を担当し、クライアント企業の広告データの集計・分析、リポートの作成などが主な
業務だったという。

 業務が大幅に増えたのは、試用期間が終わり、本採用になった昨年10月以降。部署の人数が14人から
6人に減ったうえ、担当する企業が増えた。月100時間を超える時間外労働をこなしたこともあり、高橋
さんは精神障害による労災認定の基準の一つを超えたと判断された。

 電通では、社内の飲み会の準備をする幹事業務も新入社員に担当させており、「接待やプレゼンテーション
の企画・立案・実行を実践する重要な訓練の場」と位置づけている。飲み会の後には「反省会」が開かれ、深
夜まで先輩社員から細かい指導を受けていた。上司から「君の残業時間は会社にとって無駄」「髪がボサボサ
、目が充血したまま出勤するな」「女子力がない」などと注意もされていたという。

「本気で死んでしまいたい」「寝たい以外の感情を失った」「こんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何
が残るんだろうか」。高橋さんはSNSなどで友人や母親に、仕事のつらさを打ち明けていた。

 心配した幸美さんが電話すると、まつりさんは「転職するか休職するか、自分で決断する」と答えた。11
月には上司に仕事を減らしてもらうよう頼んでいた。幸美さんは「自分で解決してくれる」と娘を信じた。

 昨年12月25日朝、まつりさんから幸美さんに「今までありがとう」とメールが来た。幸美さんが電話で
「死んではだめ」と呼びかけると、まつりさんは「うん」と答えた。それが、最後のやりとりになった。

■電通、再発防止を誓うも…

 電通では1991年にも入社2年目の社員(当時24)が自殺。電通は当時、会社としての責任を認めなかったが、
2000年3月の最高裁判決は「会社は過労で社員が心身の健康を損なわないようにする責任がある」と認定。過労自殺で会社の責任を認める司法判断の流れをつくった。電通はその後、遺族と和解。責任を認めて再発防止を誓った。


大手広告会社にして変わりようのないこの体質。
赤文字の部分は、まさに今回放映取り消しになったコマーシャルそのものではないかと。
25歳に限らずあらゆる年代の女性が、社会で生き抜くために一所懸命あがいている女性の「実態」を描いているなぁと
思ったのでは?

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
amazonの無料期間、目いっぱい利用させて戴いてます(笑)
     

引っ越した娘も私もハマってしまって^^;
「Mr.ROBOT」も、第2シーズンのいよいよ11話まで観てしまった;
 
エジプト系だという主人公を演じる「ラミ・マレック」の異色の個性が光る。右はあのクリスチャン・スレーター!

抗生物質の副作用(お腹の強い張り)が苦しくて、仕事中も大変で、昨日はとうとう病院で抗生物質
の中止を申し出てしまいました; 先生の機嫌が悪かったけど、自分の身体のことだもの。で、専ら
休日は家事とビデオ鑑賞なのです。

 
夏の暑い日々、涼を感じさせてくれたこれらを洗って乾燥させ、紙袋に入れて仕舞いました。
2・3日前まで30度を超える日々もあったこちら福岡でしたが、ようやく少し「秋」を感じられるように
なりました。

 
 
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意外にハマった日本のドラマ ※追記あり(笑)

2016-10-03 | 映画ドラマ

海外ドラマが大好きなワタシでも、日本のドラマにハマることもある。

「ゆとりですがなにか」では、小学校教師の山路(松坂桃李)が悩みつつも性教育の授業に臨み
その緊張した様子とは裏腹に、子供たちとやり取りしながら「本当の成長」の意味を語るシーン
などは何とも深く胸に響く。(黒板に男女の身体の違いを描いて、女性の胸の位置に戸惑い、
何度も描き直すというシーンに笑えたけど;)

「体と違って心の思春期は生きている限り続きます。だから大人も間違える。怠ける。逃げる。
道に迷う。言い訳する。泣く。他人のせいにする。好きになっちゃいけない人を好きになる。
すべて思春期のせいです。オトナも間違える。だから・・他人の間違いを赦せる大人になって
ください。」
と締めくくると、普段から「ドーテイ」先生をからかう生徒たちも一瞬黙ったが
直後に「山路、遊ぼう!!」といつものように取り囲む。

「金八先生」の説教臭さがちょっと苦手な向きには、こちらが断然いいかも(笑)

ゆとり世代だけでなく、毎回、社会にもまれていく誰もが「あんたの正義はいったい何だ?」と
問いかけられているようで見応えがあった。

また意外にもハマってしまった「受験のシンデレラ」では小泉孝太郎演じる「余命宣告された塾講師」
が、いよいよ死期が迫りつつある時に、これまでの傲慢な生き方を振り返り、悔いの残らぬように周囲
の人々一人ひとりに向かって言っておきたい言葉を言うシーンが印象に残っている。

友人には「有難うの思い」元妻には「一緒に居たかった」という気持ち。
そして個人授業を行ってきた主人公の生徒には、一緒に車いすで屋上に出て「以前ちっぽけに見えた
この町の景色が、今はこの何処かにおまえや妻や仲間がいると思ったら全部愛おしかった」と語る。
いつの間にか人を愛し、見える景色が変わっていたんだと。

「死ぬってわかってからどうやって最期を迎えるかばかり考えてた。でも今は違う。どうやっていま生き
ていることを実感するか。それが大事なんだって」「おまえが俺のことを(大事だって)思ってくれる。
それが俺が生きているって証だ」

自分でもびっくりするくらい感動し、励まされた。

そしてこの二つ以外にもう一つ、最終回の録画を消せないでいるドラマが「ふれなばおちん」
好きだという気持ちが盛り上がった男性から「福岡に行く自分に付いてきてほしい」と誘われて心乱れる
主婦「夏」。「貴方のいない人生なんか要らない」の言葉はやはり嬉しく、一見、平凡な一主婦と若い男
性との恋愛ドラマのここが佳境なのかもしれないけれど、このドラマの見どころはまさにこの最終回より
一つ前のこの↓シーンだと私は思っている。(この回については少しこちらの日記でも触れてます)
       
主人公が目を付けられてしまったパート先の店長に、理不尽な難癖を着けられている現場に、心配で見に
来た夫が現れ、店長の肩を掴む。
店「なんですかアナタ」 夫「済みません。私 上条です。日曜なんでちょっと寄ってみたら何か・・
話聴きました。いや・・店長さんも大変ですねぇ。これだけの店、パートさんだけで回さなきゃいけない
なんて。観たところ、応援の社員も呼んでもらえて無いようだし。なのに本部は無茶な要求ばかりして
くるんでしょう?それじゃ未熟なあなたがキャパオーバーになるのもわかりますよ。まだ若いですしね」
店「はぁ?あんた・・」

夫「でもそれは貴方とあなたの会社の問題で、時間給で働いているこっちには何の責任もないんだ。組織と
関係ない人間相手に憂さを晴らしても、あなたの労働状況は何一つ改善しない。だったら、本部に現状報告
の電話のひとつも入れなさい。あなたには言う権利がある。そしてその方がよっぽどあなたに・・」
と言いかけて、妻の方を観て
夫「もういいだろう。帰ろうか。お前、今日でここを辞めよう」と、妻の肩を押して帰ろうとして振り返り
「この件、、本当にウチに非があるならいつでも言ってきてください。会社に調査に入ってもらってきっちり
カタを付けましょう。それじゃ色々とお世話になりました。」と頭を下げるその背に向かって、店長が
「いい旦那なのにねぇ!」と大声で叫び、「カッコ良すぎて涙が出ますよ。こんなにいい旦那がいるのになぁ
奥さん、男がいるんだもんなぁ」と更に周囲に向かって「みじめですねぇ。あんたがそこまでして守ってやっ
てる奥さんは、平気であんた裏切って、夜に男と会ってるんですよ」夏に向かっても「ね?会いましたよね」

 その後も口汚く言い放つ店長に
夫「そうですかね。そういうことができる人じゃないと思いますけど」
店「認めたくないですよねぇ。男としては」
「そうですね。でもそれが本当かどうかってことはどうでもいいんですよ。この人には居てもらわないと
困るんで。ウチはこの人で回ってますから。なのでこういう職場は家族としては心配なので放っておけない。
あと言っとくけどね、あなたが観たことと、この職場とは何の関係もないんだ。そういうとこ、ちゃんと線
を引くのが真っ当な社会人と思いますよ。 じゃお騒がせしました」
と妻の背をポンと叩いて一緒に去る。

夫の部下でもあるその男性も偶然その場に居合わせて一部始終を目撃していたが、夫のその立派な態度に
「俺の『好き』とか何の価値もないわ・・」と、うな垂れる。
こんな屈辱の場であっても、妻を守ることができる夫なんて、世間にはどれだけいるだろう。
役を演じた鶴見信吾さんまでがカッコよく見えたし、実際男性に心惹かれていても夫を裏切ることができな
かった妻の、根底にある夫への信頼が、この件でより確かなものとなったのだと思う。


先の都知事候補者の応援の場でライバル候補を「大年増の厚化粧」などと侮辱して憚らないどこかの輩には
とうてい真似のできないことだろう。
若くなければ価値がないという女性蔑視以前に、スマートさに欠けるだけでなく「人として」悲しすぎる。
かつて一世を風靡した作品を生み出した「作家」の言葉とは到底思えない。

そして・・・今更だけど、先の歌舞伎役者さんの「不倫お詫び会見」でのこの発言も。
直後の三田寛子さんの「立派な妻の振舞い」で、話は逸らされてしまった形だけど、
この不徳の致すところとは、何と便利でズルい言葉・・と感じた人は多いはず。

相手の女性はカリスマ的人気を誇る芸妓さんだとかで、忙しい身でありながら京都から
週に三回も会いに来るなんて、愛が無ければできないはずと思ってしまうが、この言葉
は女性を「遊び相手」だと軽んじているように感じられて、ご本人にはかなり屈辱的で
はないだろうか。

妻にしても、それで本当に夫への信頼を取り戻し、許せるのだろうか。
いずれにしても他人の私が心配することではないが(笑)以前のようには愛せない気がする。
自分を誤魔化したつもりでも身体の何処かに異変が起きることもある。大昔、私の姉が同じ
状況で夫を赦したものの、二年経ってやはり離婚したのはそういう理由だった・・・。

ドラマを観て、考えさせられたり救われたり☆

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