森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

動物を「駆除」?

2021-08-11 | 動物
以前から賛同してきたこちらのキャンペーン「世界遺産を口実に奄美や沖縄の猫を、安易に
殺処分しないでください」


コチラを立ち上げた方が、今回さらに過酷な目に遭っている野猫たちの今の現状を訴えて
おられる記事を読み、心がザワつくのを止められないでいる。↓
「ノネコの罠は灼熱54度!環境省に中止要請」

更にこの7月、申請が叶い世界自然遺産に認定されたことで、黒ウサギやイリオモテヤマネ
コなどの希少動物以外の生き物たちの「駆除」が加速しているようだ。
しかし、「調査によると、2016年に断定できたアマミノクロウサギの死因は100%交通事
故でした。環境省が発表した2000年~2013年の死因調査 を見ても、クロウサギの死因の
うち、犬や猫に捕食されたと断定された割合は数%に過ぎません。」というのが現実。

私は以前から人間の暮らしに邪魔な存在だというだけで「駆除」という言葉を使って人里
に降りてきた熊などを射殺することに「違和感」を覚えてしまう。
確かに、農作物を台無しにされたり、大けがを負わされた罪なき人々については、暮らし
に直結した大問題であることに間違いはない。

だから大きな声では言えなかった。でも、もし人の叡智を駆使して問題の解決に結びつく
方策を真剣に考えるなら、「駆除」以外のもっと別な方法があるのでは?と思わずにいら
れない。実際、現地ではボランティアによる地道なTNR活動や里親探しも進んでいたのに。

いくら人にとって邪魔な存在であっても、彼らの命を奪う権利なんて、私たちにあるのだ
ろうかと。地球を自分たちの物だと勘違いした「人間の傲慢さ」の表れではないかと。
こんなことを続けていたら、いつかきっと世界中から非難の声が上がる気がする。

ましてや、アマミノクロウサギを守りたいのなら、野良猫となってしまった猫たちの命だ
って同じ命。それどころか飼い猫さえも今回は罠にかけて捕獲し、時を待たずに殺処分し
ているとは。そんな認定目当てのエゴがまかり通るなら、「世界遺産」の認定なんて、取
り消されて当然だと、私は思う。
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