富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

葵町製糸場3D化プロジェクト

2019年07月23日 10時40分23秒 | 世界遺産伝道師協会

  官営富岡製糸場に先駆けて建設されたイタリア式の「前橋藩営器械製糸場」は図面が見つかりませんでしたが、農工大科学博物館の資料整理(錦絵コレクターで有名な、鈴木三郎農工大名誉教授の遺品の中から)で詳細な図面が発見され東京大学の鈴木淳教授の鑑定で当時の物と確定し、クラウドファンドで3D化が進んでいます。そのキックオフミーテイングに参加してきました。

 和紙に書かれた詳細な図面で相当数あります。私は3Dの知識もありませんが3Dを進める教授も学生も「製糸については全くの素人で、生糸、繭、繰糸機械や製糸工場も見たことがない」と言いながらも手探りで図面を読み取り大体正しいイメージでした。研究者はすごいですねー。

 葵町勧工寮は、虎の門病院の近くにあり、フランス、イタリアなどの先進国の実物見本工場群のような役割の場所だったのでしょうか。一枚だけ写真も現存していました。前橋製糸場の資料を見つけたいものです。手掛かりは無い物でしょうか。葵町製糸場3D化のクラウドファンドですが、目標は1週間でクリア(100万円)、追加も10日で完了。総額は200万円余でした。目標を大幅に超えて達成したということでも学内で話題になって居るそうです。3D化は12月には完成する予定で進んでいます。うれしいことに学生プロジェクトに前橋出身の物理学システム修士課程のK藤さんと言う女性研究者が居て「富岡製糸受に刺激されて葵町プロジェクトに参加した」と言うので「葵町の前に範営前橋工場があった」話をするとそのことも理解していました。

富岡製糸場に波及効果がこんなところにも出ているのですね。(K.O)

 

 

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