前橋市の敷島公園バラ園で600種7千株のバラが見ごろとなり、赤やピンクの花々が訪れた人たちを楽しませています。
今年も春の3日(5月29日、6月4日、6月18日)、秋の3日(10月23日、10月30日、11月6日)の6日間バラ園内にあります蚕糸記念館で座繰り体験を開催させていただきます。
「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」は平成19年度より毎年、蚕糸記念館での座繰り体験の講師を担当させていただき、今年で5年目となりました。
今年は3月11日に発生しました東日本大震災の影響で「バラ園祭り」は中止となっていますが「座繰り体験」は例年通り行います。
蚕糸記念館はバラ園の北側にあり、その存在を知らない方もおりますが、明治45年に建てられた国立原蚕種製造所の本館として建てられ、昭和55年に茨城県筑波研究学園都市に移転となりました。前橋市ではこの記念すべき建物を「糸の街」前橋市のシンボルとして後世に残すため国から払い下げを受けて「前橋市バラ園」内に移築保存しました。
こうした貴重な歴史を残す遺産として保存をされていますが、絹産業の歴史を物語る遺産として、皆様に是非見学に訪れてほしい遺産です。
我々協会は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産への登録を目指して日々活動をしておりますが、蚕糸記念館の歴史を知っていただくとともに、世界遺産に値する絹産業遺産が前橋市内には現存しないと嘆く声が多く聞かれますが、移築された関係で世界遺産としての評価は他の遺産に譲りますが、世界に知られた「前橋」ブランドを物語る遺産として大切に保存していくべき遺産であることには疑いの余地はありません。
今年は春のイベントは中止となりましたが、その代わりに桑の木を使ったクラフト「お守りつくり」を同時開催させていただくことにしております。
桑の木クラフト造りは、春の期間に蚕糸記念館の隣のウッドデッキの場所で行っておりますので、是非お立ち寄りください。また蚕糸記念館にもお立ち寄りいただきまして座繰りも体験していただきたいと思っております。
皆様の来場をお待ちしております。
(K.K記)