高崎市多胡小学校での活動報告
令和元年10月10日(木)高崎市立多胡小学校で三年生対象の学校キャラバンを行いました。
当校の歴史は古く、昭和30年の町村合併で吉井町立多胡小学校となり、平成21年の高崎市への合併で高崎市立多胡小学校となって、昨年創立145年を迎えました。
又、この地域には古くから栽培されている桑の品種『多胡早生』があって、当校の校章にもなっています。
今日座繰り体験をする三年生9名は、高崎市が2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ホストタウンとなったポーランドとウズベキスタンチームの選手の皆さんにプレゼントするための市民養蚕に参加しましたので、9月には百頭のお蚕さんを育て、無事出荷しました。
割り当て時間は一校時の45分間でしたので、H岡さんは先ずこれから体験する座繰りは、群馬絹産業のどの部分に当たるのかを解説し、更に富岡製糸場ができた明治五年の翌年明治六年にこの多胡小学校が開校したことも付け加えました。
皆さんは既に九月には養蚕を経験していますので、あのお蚕さんが作った繭から真っ白な糸が引き出される様子を見て「どこから糸が出るのですか」「ずっとつながっているのですか」などと驚いていました。
お蚕さんのお世話は、平日は学校で児童たちが、週末は先生がご自宅にホームステイさせて一生懸命育てましたので、皆、お蚕さんが大好きになったそうです。
体験時間が終わって、廊下の水道で後片付けをしていましたら、丁度居合わせた六年生が「この学校の人数は少ないですが、とても良い学校です」と話しかけてきました。「そうですよね、長い歴史あるとても良い学校ですね」と返しましたが、自身が通う学校を誇らしく外来者に伝える言葉に、素晴らしい教育が行われている歴史ある学校の伝統を感じました。
本日はH岡誠さんとY田節子の二名が担当しました。 (記:Y田)