高崎市立多胡小学校での学校キャラバン活動報告
平成29年2月23日(木)高崎市吉井町多胡小学校で学校キャラバンを行いました。
同校は明治6年開校の歴史ある学校で、吉井町の最南端にある小学校です。
この地域には戦前からある桑の品種『多胡早生』があって、群馬県のみならず東北地方まで広範囲で栽培されていました。
昨年松田猛校長が、同校の校章にある二枚の葉はこの多胡早生ではないか?と調査をした結果「多胡小百年誌」によってやはりこの葉は『多胡早生』であることが判明したそうです。
昨年3月同校内にも2本の『多胡早生』を植えて、長寿会の方々が面倒見てくださっている事もお聞きしました。
又、同校は昨年『校旗作成プロジェクト』に五年生が応募し、その五年生が卒業する今年3月、その校旗を卒業式に飾ることになっています。
校区内には年一回春蚕のみの養蚕農家が一軒あって、昨年5月、五年生が養蚕の様子を見学に伺い、ビデオ撮影をして学校養蚕の参考にしたのだそうです。
さて今日は四年生15名の一クラスで、先ず前半の40分でH岡さんがパワーポイントを使わずにオリジナル原稿による講話を、要点を黒板に大きく板書しながら行いました。
四年生が理解できる言葉選びにはさぞ苦心されたことと思いますが、語り掛けるように説明しながら時折投げかける質問には素早く的確な答えが返ってきました。又、後半で体験する上州座繰器による糸取りが、世界遺産になった絹産業の製糸の基になっていることなども説明しました。
後半はN木さん指導による座繰り体験です。T越さんの少人数グループ向けの流動的な解説も交えながら、N木さんの優しく丁寧な説明で、皆さん積極的に二回、三回とハンドルを回しました。
ゆったりとした和やかな雰囲気の中にも、生き生きとした反応の良い児童たちの姿に今日も接することができました。これは学校キャラバンの醍醐味です。
松田校長からも『牛伏山通信』という思わぬご褒美をいただきました。
今年度の学校キャラバンが本日の多胡小学校で終了となったのも、何かのご縁があったのかなと思えるような一日でした。
本日の担当はH岡さん、T越さん、N木さん、Y田でした。皆様大変お世話になりました。(S.Y:記)