富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

シルクカントリ-in下仁田が開催されました

2010年09月05日 21時26分13秒 | 世界遺産伝道師協会
「シルクカントリーin下仁田」の初日の催しについては上毛新聞でも伝えています。
http://www.raijin.com/news/d/2010/09/05/news01.htm

「シルクカントリ-in下仁田」が~下仁田の輝く絹の歴史を楽しく再発見しよう~とのサブタイトルで開催されました「シルクカントリ-in下仁田」、二日目の9月5日(日)は9時18分発の世界遺産列車「シルクカントリ-ぐんま号」で高崎駅を出発しました。
 
 車内イベントは県世界遺産推進課上原次長、上信電鉄㈱堀越常務取締役の挨拶でスタートしました。NPO法人富岡製糸場を愛する会の今井氏が車内に自転車を持ち込んでの紙芝居に続き、近藤会長の荒船風穴、旧上野鉄道関連施設の解説があり、予定時間通りに上州富岡駅に到着しました。

 ここで「工女ぐんまちゃん」が登場し、乗客の皆様にぐんまちゃんシ-ルのプレゼントと握手交換をしましたので皆さん大喜びでした。ここからお待ち兼ねのクイズ&抽選会でした。回答者を抽選で選出しクイズを出題する形式で、6問の出題とペア宿泊券が当たる特別賞の7問でしたが、全員正解でした。景品は下仁田駅で手渡しました。

 下車後はボランティアによる下仁田駅周辺の町並み解説会に参加していただきました。
昼食後、駐車場係りを担当しました。案内板の「シルクカントリー」を見て、どこのゴルフ場ですか? という思いがけない質問をされた時には徳江伝道師と二人で笑ってしまいました。
 
 13時から下仁田文化ホールで、アトラクションの荒船太鼓の演奏を堪能しました。

 13時40分から鈴木淳講師が「日本の産業革命と群馬の産業遺産」と題して基調講演をされました。産業革命の話から始まり、群馬の産業遺産群、絹産業遺産としての鉄道施設、その他の群馬県南部の産業遺跡について話されましたが、改良座繰りの象徴が共同揚げ返し場であるとか、旧新町紡績所は明治10年代に政府が10箇所の小さい紡績所を作ったが、唯一の綿糸紡績のモデル工場となっていて、日本の産業革命の中で非常に重要な遺構である。他に岩鼻火薬製造所跡や中小坂鉄山跡を取り上げ、特異な遺産集中地域として群馬県南部には産業革命の基礎を築いた官営事業の遺産群が残り、全国でこれほど遺構を残している地域は無く、遺構を結ぶル-トをしっかり作っていく必要がある。また産業革命期の養蚕を考えて行く必要がある。と示唆に富む提案をされました。
内容の濃い基調講演でしたので、大変勉強になりました。
 
 10分間の休憩後、「世界遺産がひらく輝く下仁田の未来」と題して4人のパネリストによるパネルディスカッションに移り、今後の下仁田町の遺産の活用や地域の活性化、観光の在り方について示唆に富む発言が多く、これからの下仁田を考える上で大変有意義なパネルディスカッションでした。16時10分、2日間に亘る全てのスケジュ-ルを終了しました。会場は150席が満席で熱気で溢れていました。
(K.K記)
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