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人生修行の旅

「笑って、野垂れ死ぬ!!」
そのために、この人生をどう生きて、この命を何に使うか?人生一度きりの生き方を実験中!!

イスラエル・パレスチナの旅 ⑥出逢いと別れと出逢い

2014年06月12日 | 
 2014年 4月29日

朝10時。ひどい二日酔いだ。

洗面台では昨日の飲みはどこへやらSOSO隊長が身支度を整えて、出発の準備をしていた。

さすが鍛え方が違う!!と思いきや、昨夜最後まで一緒に飲んでいた連中は床にうつ伏せになって倒れている。

よかった、同じ人間だ!!

あんなに飲んでケロッとしていたら、化け物だ。

昨日、一昨日と二日間もご馳走になってしまったお礼に、筋トレ&即席でストレッチポールを作り指導した。











皆鍛えることには慣れていたが、自分のバランス感覚を良くすることや自分でリカバリーをすることには慣れていない。

約15分の指導だったが、その効果に驚いていた。日本に戻ったら、ストレッチポールを送ることを約束した。



この日は国連の車で死海まで送ってもらう予定だった。




しかし、諸事情によりシリア近郊まで行くルートが変わり、死海方面には行かないことに。

「申し訳ない」と謝ってくるが、気にしないでと伝えた。というより、観光の私が乗った方がまずいでしょ(笑)


彼らと別れの挨拶をした。



たった2日間だったが、その行動から、人との接し方やリラックスの仕方など様々な事を学ばせてもらった貴重な時間だった。

祭りの後のような寂しさと二日酔い。



流れが止まったら、また流れる場所まで行けばいい。

出逢いがあれば、別れがある、そしてまたいつか再会がある。

昨日行くことのできなかった「死海」に目的地を定めた。



ただ、時間は11時を過ぎている。

死海まではバスで1時間30分。しかも本数は多くないという情報。

果たして、行けるのだろうか?

急いで身支度を済ませて、トラムに乗ろうとすると、寸前で扉が閉まり行ってしまった。バスステーションに到着しても、

私の前で満員になり行ってしまった。次は、1時間後・・・

麻雀で言えば、屑牌が続くような流れ。

それでも、「これは何のチャンスだろうか?」

と考えて、前向きに捉える。


バスを待っていると50~60歳くらいの一人の女性が話しかけてきた。

名前はアイリーン、アメリカのビバリーヒルズに住むお茶目で冒険好きな女性だった。

話しかけてくれたのには2つ理由があって、

一つはアイリーンがアメリカで習うチゴン(多分、気功?)の有名な先生と雰囲気が一緒だったということ。

そして、もう一つはビブラムシューズを履いていたこと。

彼女もアメリカで履いているらしく、とてもいいと絶賛していた。

身に着けている者でその人の価値観なども分かる時もあるが、ビブラムシューズなどはまさに履いている人の価値観が出やすいアイテムだ。

そして、当然ながらここでは宗教の話になる。私が「ブッディスト」というと、彼女も同じという。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が大半を占める中で珍しい。

「あなたはどこまで?」

「死海まで」

「それは分かっているわ。死海にも色々とビーチがあるのよ」

えっ、あまりガイドブックを見ていなかった私は死海にいくつかビーチがあることを知らなかった。

そして、二日酔いとバス酔いでガイドブックを見る余裕もないこの状況。

兵士もいるし、ビーチに行きそうな人はそんなに多くなさそうだ。

「アイリーンにお任せするよ。死海ならどこでもいいよ。とりあえずお休みなさい」


「降りるわよ」起こされて降りる。

そして、私はダッシュでトイレへ(笑)

どうやらそこは目的のビーチ(有料のスパ)ではなく、無料のビーチだった。

「運転手に有料のスパで降ろすように言ったのに、違う場所で降ろされた!!」

とアイリーンは怒っている。

有料のビーチは25ドルくらいでロッカーやシャワー、泥パックが完備されているらしい。

タクシードライバーに交渉するとそこまで50シュケルで乗せてやると言う。明らかに高い。

アイリーンが別のタクシーと交渉をして、2人で25シュケル(800円くらい)という。

車に乗り走り出すと、ドライバーが「一人25ドル」と騙される典型のパターン。

その瞬間、アイリーンが怒ってドライバーに食ってかかった。

「それは約束違うんじゃないの!!二人で25シュケルって言ったじゃない!!ふざけないで、早く元に戻りなさい!!」

そして、いかついドライバーも逆上して、

「ふざけるな」というようなことを連呼して、クラクションを鳴らしまくって怒っている。

一歩も引かない両者。

「この人どこかで殴られるのではないか?」私が心配になるくらいに言い返すアイリーン。

熱いバトルの末、結局二人で30シュケル(約1000円)になった。

いや、なかなかいい戦いだった。

って、銃が出てこなくて本当に良かった^^

さあ、気分を入れ替えて死海は本当に浮くのか?



腿上ほどの深さの中でゆっくり腰を下ろすと、

「浮かんだ!!」

不思議な感覚でぷかぷか浮きながら空を見上げていると、

そこに不思議なイスラエル人女性も加わり3人で会話する。



みんな英語なのに、なぜか私の英語とイスラエル人の英語がお互いに全く通じずに、

アイリーンに通訳してもらう結果に・・・

うーん、これはもう一度勉強し直さねば。

時計を見るといつの間にか1時間30分も浮いていた。

全身がひりひりする。

最終のエルサレム行のバスに飛び乗った。時間ぎりぎりだった。

3人で夕食を食べようとユダヤ人御用達のお店に連れて行ってもらった。

頭にキッパと言われる特徴的な帽子とスーツ姿の人が店内には多くいる。

いつもながら注文は全てお任せだ。

海外に来ると、私の場合「Up to you」(あなたにお任せ)となる。

話がダイエットの話題になり、ちょっとふくよかなイスラエル人女性の

ダイエットカウンセリングが始まった。

朝、昼、夜の食事と運動量を聞くと、

かなりの量を食べ、運動はしていなかった。

それでは、痩せるはずはない。

「えーそうなの?」

と驚く、イスラエル人女性!!

「そこは驚くところではないでしょ!!」と突っ込みを入れたくなる(笑)


私が学んで実践している方法と

アイリーンがビバリーヒルズで実践しているチゴン(気功?)の先生やその他の先生から

学んだ方法がほぼ同じだったため、英語を英語で通訳してもらいながらアドバイスをした。

美しくなりたいという女性の想いは世界共通なのだと痛感した。

最後に、「アジアの人は見わけがつかないわ」というイスラエル人女性の

一言に本日最後アイリーンがキレた!!

「日本人は礼儀正しくて、誠実で、優しいのよ!!行動を見ていればすぐにわかるわ!!」

なぜそんなに日本びいきをしてくれるか分からないけど、

今日共に行動したことで、たまには私も日本のイメージアップに貢献できたかな(笑)
コメント
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