柚子の里で

囲炉裏民宿“柚子の里和三郎”のブログ

ホウボウ

2016年03月04日 20時01分49秒 | グルメ

魴鯡の頭の炊いたん

ホウボウは春が産卵期で

産卵に浅場にやってくるようで

年明けくらいから春先まで、よく獲れるようになります

魴鯡は塩をあて、塩が浸透したら

熱湯で霜降りして、冷水に落とし

丁寧にぬめりや血合いなどを処理します

酒+水(半分以上は酒、できればすべて酒):醤油:味醂:砂糖=6:1:1:0.2~0.5で魴鯡を煮る

沸騰したら灰汁をひき、生姜を加えて

落とし蓋をして7~8分煮る

あら炊きのようなものを除けば

魚は煮過ぎると

煮汁に旨味が出てしまい、出汁がらになってしまいます

濃いめの煮汁で、短時間で煮る

よく、酒を臭み消しみたいに書いている料理本があるのですが

酒は、出汁のかわり、旨味調味料です

また、アルコールの沸点が低いので、煮汁が速く詰まる

水が多いと、どうしても旨味が足らず

煮汁が詰まりにくいので、炊きすぎになってしまいます

酒が少ない時には

隙間に、野菜の切れ端などを詰めてやると、旨味を補えます

身のほうはお客さまが、刺身で食べます

昆布〆にしてあります

食材を、使いきることが大切です

写真は、醤油の2割くらいをたまり醤油にしてあります

たまり醤油はあら炊きや兜煮のように、濃い色を付けたい時に使います

たまりを使う時は、仕上げに加えて、少し煮る



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りぷママ)
2016-03-04 21:38:28
やはり煮物にはお酒、大事ですね(^^)
料理用に純米酒の2リットルパックを買って
盛大に使ってます(笑)
筑前煮を煮るときもかなり入れちゃいますよ♪
返信する
りぷママさんへ (和三郎)
2016-03-05 05:18:13
和食でいちばん使う調味料は、実は酒なのです
出汁を使わない魚を炊く時や
煮汁を詰める筑前煮やにくじゃがのような煮物は
たくさん使った方が美味しい
返信する
こんばんは (釣志です)
2016-03-05 22:44:49
営業されてて、調味料の比率を公開されるお姿は潔いと思えます
素人で適当にやってますが、秘伝を真似しに参ります 宜しくお願いします
返信する
釣志さんへ (和三郎)
2016-03-06 06:33:04
そもそも、つまらないものを作っているところにかぎって
レシピを隠したがるんですよ
返信する

コメントを投稿