小椋佳 想い出して下さい
想い出して下さい あの頃を
あきらめることを 知らないで
野原に蝶々 追いかけて
迷った帰り道
日暮れ淋しく なきべそかいて
やっとみつけた 家の燈り
いつの間にか 白いあみ抱いて夢みるあげは蝶
野原に蝶々 追いかけて
迷った帰り道
・・・・・・
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野麦峠は、岐阜県高山市と長野県松本市の県境に位置し、飛騨国と信濃国を結ぶ鎌倉街道・江戸街道と呼ばれる街道の峠です。
古来から野麦街道最大の難所として知られ、能登で取れたブリを飛騨を経由して信州へと運ぶ道筋でした。
信州では飛騨ブリとして珍重され、能登では1尾の値段が米1斗であるものが、峠を越えると米1俵になると言われたそうです。
明治の初めから大正にかけて、当時の主力輸出産業であった生糸工業で発展していた諏訪地方の岡谷へ、現金収入の乏しい飛騨の村々の女性が
女工として出稼ぎのためにこの峠を越えたという史実は、1968年に発表された山本茂実のノンフィクション「あゝ野麦峠」で全国的に有名になりました。