細雪

2024-10-03 08:41:46 | Jポップス
都はるみ


三善英史

泣いてあなたの 背中に投げた
憎みきれない 雪の玉
いまもこの手が やつれた胸が
おとこの嘘を 恋しがる
抱いて下さい もう一度 あゝ
外は 細雪…

不幸つづきの おんなに似合う
掴むそばから 消える雪
背中合わせの ぬくもりだって
あなたがいれば 生きられる
夢のかけらが 散るような あゝ
外は 細雪

酔ってあなたが わたしにくれた
紅がかなしい 水中花
春になったら 出直したいと
心にきめて みれる酒
お酒下さい もう少し あゝ
外は 細雪



「細雪(ささめゆき)」は、谷崎潤一郎の長編小説ですよね。

1936年(昭和11年)秋から1941年(昭和16年)春までの大阪の旧家を舞台に、4姉妹の日常生活の明暗を綴った作品です]。

阪神間モダニズム時代の阪神間の生活文化を描いた作品としても知られ、全編の会話が船場言葉で書かれています。

上流の大阪人の生活を描き絢爛でありながら、それゆえに第二次世界大戦前の崩壊寸前の滅びの美を内包し、挽歌的な切なさをも醸し出しています。

作品の主な舞台は職住分離が進んだため住居のある阪神間(職場は船場)ですが、大阪(船場)文化の崩壊過程を描いています。

谷崎潤一郎の代表作であり、三島由紀夫をはじめ、多くの小説家・文芸評論家から高く評価され、しばしば近代文学の代表作に挙げられる作品です。

作品は昭和天皇にも献本され、天皇自身は通常文芸作品を読まないそうですが、この作品は全部読了したと谷崎は聞いたといいます。

元歌は勿論この方


五木ひろし



































































































































































































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ラ・マラゲーニヤ

2024-10-03 08:10:19 | ラテン&ダンス音楽
Trio Los Panchos


Gaby Moreno


debajo de esas dos cejas
debajo de esas dos cejas
Que bonitos ojos tienes
Ellos me quieren mirar
pero si tu no los dejas
pero si tu no los dejas
nisi poiera parpa dear.
Malaguena salerosa
besar tus labios quisiera
besar tus labios quisiera
Malaguena salerosa
y decirte nina hermosa
eres linda y hechicera
eres linda y hechicera
como el candor de una rosa
como el candor de una rosa

Si por pobre me desprecias
yo te concedo razon
yo te concedo razon
si por pobre me desprecias
Yo no te ofresco mi corazon
te ofresco mi corazon
te ofresco mi corazon
a cambio de mi pobreza
como el candor de una rosa
y decirte nina hermosa
y hechicera
como el candor de una rosa
como el candor de una rosa





ペドロ・ガリンドとエルピディ・ラミレスの作詞で同じくラミレスの作曲ということで1947年に発表されましたが、実はメキシコのウアステカ地方の古い民謡を

採譜編曲したものだそうです。

トリオ・ロス・パンチョスの歌で有名ですよね。

とところで、マラゲーニヤ・・・

スペインの民謡および民族舞踊ファンダンゴの一種で、マラガ地方特有のものだとか。

音楽は一定の和声進行に基づく六つのフレーズからなり、5行(1行を反復)の詩がゆったりと歌われます。
















































































































































































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きれぎれの空から

2024-10-03 03:21:25 | NSP
NSP


きれぎれの空は 九月の紅をうつす 
あなたは嬉しく 瞳にうつす
ぼんやり思いに ふけるのは 
僕のことじゃないと 言いたげに
きれぎれの空は どこまで続く

華やいだ夏は 静かな秋へ向かう 
心は閉じて 瞳は閉じて
つれづれ思う 遠い人 
必ずまた逢うと 言ったけど
きれぎれの空は どこまで続く 
どこまで続く





九月の夕空が紅に染まった様子を描写した出だしと、優しいメロディが、心深くに残っている懐かしい故郷の空を連れてきてくれます。

「きれぎれの空」、・・・イメージはおそらく「とぎれとぎれの空」ということなのでしょう。

秋の空はいつも、多様な雲にさえぎられながらその姿を変えていきます。

人の一生も四方八方をどこまでも見渡せることなどそうはなく、いつも何かに遮られ、とぎれて立ち止まることも多いですよね。

もしかすると「きれぎれの空」とはそんな決して一様ではない人の営みを表現しているのかもしれません。

きれぎれの空なのにどこまでも続くという、一見矛盾を含んだフレーズがなぜかとても心に残ります。

真の空は雲により一見きれぎれに見えるだけで、その向こうではどこまでも、そしていつまでも続いていく・・・

天野さんが最後に綴ったこの言葉、悲しさや辛さがどこまでも続くという無情感ではなく、さらに先の空まで続いているであろう故郷や、未来への思いをも

表したかったのではないでしょうか。

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