小椋佳/木戸をあけて-家出をする少年がその母親に捧げる歌-   

2021-07-22 02:42:07 | 小椋佳
Kei Ogura- Kido o akete




あなたの後ろ姿に そっと別れを告げてみれば
あなたの髪のあたりに ぽっと灯りが さしたよな
裏の木戸をあけて 一人夜に出れば
灯りの消えた街角 足も重くなるけれど
僕の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない

許してくれるだろうか 僕の若いわがままを
解ってくれるだろうか 僕のはるかなさまよいを
裏の木戸をあけて いつか疲れ果てて
あなたの甘い胸元へ きっともどりつくだろう
僕の遠いあこがれ 遠い旅の終わるときに
帰るその日までに 僕の胸の中に
語りきれない実りが たとえあなたに見えなくとも
僕の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない



この曲、タイトルや歌詞だけから判断すると、重くて暗いイメージですよね。

でも、小椋さんの本音は別・・・

本音で歌詞を書いたとすれば、


みんなの後ろ姿にそっと別れをつげてみれば
おいらの髪のあたりにぽっと明かりがさしたよな
裏の木戸をあけて一人外に出れば
賑わってる街角 足はとても軽くなる
僕の軽いわがままと軽いあこがれ ここから始まる

許してくれるだろうか 僕の軽いわがままを
解ってくれるだろうか 僕の軽いあこがれを
裏の木戸をあけていつかつかれ果てて
家の灯りの温かさ、必ず戻って来るからね
僕の短い家出中、決して心配しないでよ
僕の胸の中に語りきれない実りが いっぱいいっぱいあるからさ
僕の軽いわがままと軽い家出は捨てられない



っとでもなるのでしょうか。(笑)

家出をしたいと思ったのは中学生の頃だったそうです。

家は上野広小路、人付き合いが好きな母親が切り盛りする料理屋さん。

裏に木戸があって、人の出入りは自由だったのでしょうね、家族への不満とかそういったものではなく、『個』が持てない、それが家出をしたいと思った要因だったそうです。

その時の気持ちを曲にしたのがこの曲。





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