冬のかもめ

2023-09-25 01:33:48 | 石川ひとみ
石川ひとみ 


あなたがくれた桜貝は
あなたが眠る冬の海に
返して来るのが一番いいと
みんな言うのです

バスを乗り継ぎ 小雨に濡れて
ひとり砂浜 歩いてみれば
無邪気に遊んだ 夏の日のこと
見えるようです

冬のかもめ 冬のかもめよ
伝えてよ あの人に
いつか涙が かわいても
忘れはしないと...

あいつが誰より愛していた
君がひとりで冬の海へ
たずねて行くのが一番いいと
みんな言うのです

悲しみ束ねた この花束を
波打ち際に 置いてゆきます
あなたのそばに ひと足早い
春が来るように

冬のかもめ 冬のかもめよ
伝えてよ あの人に
どんなに時が 流れても
忘れはしないと...

冬のかもめ 冬のかもめよ
伝えてよ あの人に
どんなに時が 流れても
 忘れはしないと... 





マスター、ひさしぶり。

もう旅先で模造刀を買うクセは治りましたか?

修学旅行の貴重なおみやげ代を模造刀に注ぎ込んだマスターを思い出すと笑ってしまいます。

マスターに私が「何かドキドキしないのよね、最初からだけど」と冷たく言ってお別れすることになったあの日から、

もう50年(半世紀)が経ったのですね。(笑)

月日が流れるのは早いものです。
 
お手紙を書いたのは、とくに意味があってのことではないんです。

ただふと思い出して懐かしかったので、思いつくままに手紙に書こうと思いました。

ふふ。驚いたかな?

思い返してみると、あのころはマスターはとても優しくて、大人びていたなぁと思います。

私は素直になれなかったから、平気で「マスターはどうせ胸さえ大きければいいんだよね!」なんて責めるようなことを言ったけど、

マスターは「そんなことはないよ。カラダ全体が大事だよ」って優しく諭してくれたのを覚えています。

少しヒドイと思ったけれど今でも心に響いています。

あのときマスターにとって初恋の相手が私かな?

私にとっては8人目の彼氏だったかと思います。

あ、そうそう、マスターは最初からキスが濃厚で少し気持ち悪かったなぁ(苦笑)。

でも何かの雑誌で読んでキスの練習してきたって言うから、黙っているしかなかったんですけどね、私。

告白するときのマスターは、必死で「一生大事にするから」とか酔っ払ったことを言っていましたね。

とても嬉しかったのですが、お別れしたときには、やっぱり詐欺だったなぁと思ったものです。

後先考えないところはマスターらしいとも思いました。

恋愛を総合的に考えれば、私はマスターと付き合えてよかったなぁと思います。

当時は少し恥ずかしかったし疲れたけれど、私が男性のように強くなれたのも、マスターがどこか頼りなかったおかげだと思っています。

いろいろ書きましたが、私はマスターが大好きでした。

これからもマスターらしさを大切に、夢のドS女性を探しながら(笑)、いつか幸せになってください。

またいつか会いましょう。では。

(追伸)わたしが、幸せにしてあげ・・・・たい。!!



追伸というのは、手紙の本文を書き終えたあとで、書き忘れた文章などを、末尾に書き足すときに使います。

本来は、本文を書き直すほどでもない些細なことを、書き足す程度のものを言うのですが、ときとして、

この追伸で、あらためて手紙の趣旨や本音を告げる手法としても使われます。

行間に見え隠れさせた文字を、書いては消してとうとう書けなかった文を、追伸に忍ばせて・・・。





































































































































































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