雨降りお月さん

2023-06-22 22:02:01 | 童謡・唱歌
雨降りお月さん



雨降りお月さん 雲のかげ
お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
一人でからかさ さして行く
からかさないときゃ 誰とゆく
シャラシャラ シャンシャン
鈴つけた
お馬にゆられて ぬれてゆく

急がにゃお馬よ 夜が明けよう
手綱の下から
ちょいと見たりゃ
お袖でお顔を かくしてる
お袖は濡れても 干しゃ乾く
雨降りお月さん 雲のかげ
お馬にゆられて ぬれてゆく

雨降りお月さん 雲のかげ
お嫁にゆくときゃ 誰とゆく
一人でからかさ さして行く
からかさないときゃ 誰とゆく
シャラシャラ シャンシャン
鈴つけた
お馬にゆられて ぬれてゆく




この歌は、1番と2番とでメロディが異なっています。

そうなったのは、最初、1番と2番がそれぞれ独立した曲として作られたことによります。

1番は大正14年(1925)、児童雑誌『コドモノクニ』の1月号に、楽譜つきで発表されました。 

詞のタイトルは、初め、『雨降りお月』でしたが、中山晋平のたっての希望で「さん」をつけたという話が伝わっています。

中山晋平が「さん」づけにこだわった理由は不明ですが、おそらく、『雨降りお月』のままだと、音として中途半端ですわりが悪いと感じためでしょう。

この歌は、子どもはもちろん、親たちにも評判がよく、「傑作だ」「すばらしい」といった賛辞が続々と寄せられたといいます。

そこで、同じテーマで続編が作られることになり、それが2番で、同年の3月号に『雲の蔭』というタイトルで掲載されました。

それでは、どうしてこの2つが合体したのでしょうか。

昭和に入ると、日本のレコード市場は急速に拡大し、日本コロムビア、日本ポリドール、日本ビクター、キングレコードという大手4社が次々と設立されました。

そうした情勢のなかで、『雨降りお月さん』もレコード化されることになったのですが、1番だけでは短すぎて商品化しにくい、どうしても2番か3番まで必要だとわかりました。

そこで、中山晋平が、『雨降りお月さん』と『雲の蔭』は、テーマも曲想も同じだから、いっしょにしたらどうかと提案したそうです。

3番として『雨降りお月さん』を繰り返すことになり、今日に伝えられている『雨降りお月さん』が成立したわけです。

























































































































































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