本来なら健康のコラムに入るべきところだが今日はそこでかかった音楽について書く。 ことの起こりはニュースでルー・リードが今日亡くなったということが報じられていたことだ。 いつもなら同年輩のオーナー・インストラクター、ペーターが選ぶ音楽にあわせて身体を動かすのだがこの日は彼がフランスに住む孫を見に行ったとかで代わり来た陽気な20代半ばのインストラクターが自分で編集したものを流しそれに合わせて1時間身体を動かすことになった。 始めに我々にも景気付けにもなるルー・リードの 「Walk on the Wild Side」がかかってそれで準備体操に入った。
その後は マイケル・ジャクソン、ドアーズのジム・モリソン、まだ一人は生きてるのじゃないかと他の親父たちから疑問もでたビーチ・ボーイズ、エルヴィスにクゥィーンのフレディー・マーキュリー、ジミ・ヘンドリックスのリトル・ウイングがかかったときには一息サンドバッグを叩くのを止めて聴いたほど久しぶりだった。 70年代の初め学生だった頃クラプトンの「レイラ」に納められたこの曲をよく聴いたしその後、スティーヴィー・レイ・ヴォーンが演奏したものでも親しんでいた。 音楽はあくまでBGMだから真剣に額に汗して機械に向かっているときには音楽も聴こえなくなることも多いけれど概ねそんな具合なチョイスは我々の年代に見合った選曲だった。 ただ最近亡くなったエミー・ワインハウスがかかったときにはそうだったなと感慨深いものもあった。 最後の5分はいつもの通りマットに横になり息を整えるのだが、いつもならジャズ好きのペーターがキース・ジャレット傾向のものやゆったりとしたヴォーカルでバラードを流すのだがこの日はルー・リードの「Perfect Day」で締めたのだった。
ルー・リードのものはあまり聴かなかったが思い出すことがある。 学生の頃、友人達が屯する寺の離れの下宿部屋で色々聴いたけれど其の頃、一人の友達がアンディー・ウォーホール描くところのバナナをジャケットデザインにした The Velvet Underground 、Heroin をもってきて、これすごいぞ、と言っていたことを思い出す。 そして其の頃、其の友人はクィーンのLPもよく聴いていたものだ。 あとから考えてみるとその友人はバイ・セクシャルだったようで、だからそれに関係するような音に惹かれるということもあったのかもしれない。