家内が子供たちのための工作教室を開いていた市の公民館から、旦那が日本人なら、「寿司教室」をやってくれないだろうかか、と打診があった。
この10年ぐらいは毎年3,4回は身内や、家内の装飾作品展覧会のオープニングの、パーティーの為に30人分づつぐらいの寿司を巻いたり、握ったり、押したりしていたから自分のための寿司作りなら慣れたものになっているし、それを食した誰もがこれらをどういう風に作るのか、どこで材料が買えるのか、どんなオランダ語、英語、ドイツ語の料理本があるのかと、みなから寿司と燗酒で上気した顔で尋ねられそれからは互いの国の食文化、よもやま話のパーティー種が尽きなかった。 家族、知人などは年々大晦日の寿司を待ちかねるものが増えたこともあって、お世辞の言わない普通のオランダ人家族の老いも若きもそういうのだからまんざらではないと喜んでいた。
この前、寿司を作ったのは大晦日の夜の身内のパーティーの
ためで、 ブログ <日常> <ああ、だんだん詰まってきた、今年も> にこう書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/21191837.html
オランダでは大都市には日本食レストランがあるのだが、オーナー、コックが日本人であれば質は信用できるがオランダの普通のレストランに比べれば比較的高価であることから、近頃は中国人が持ち前の図太さ発揮して、外面では日本人、朝鮮人、中国人の見分けがつきにくいこと、それから、見よう見まねの素人コックで安価な、外からは質の見分けのつきにくい日本料理屋を経営している事が多い。 普通のオランダ人には殆ど見分けがつかない。 最近もハーグでそういうレストランに入り、コック、従業員と話していて誰も日本料理屋や日本人シェフから修行した経験がないと聞き、握りを2つ3つ食べただけで怪しい調理場で握られた回転寿司程度の質がかなりの勘定になっていたのに驚いた。 中国人の生命力は大したものだ。 世界中の隅々まで中華料理屋があるのが分かる。
それはともかく、普通の大手のスーパーならパック詰めの生鮮食料品を冷たく保存するコーナーにちょっとしたコンビニ程度の持ち帰り盛り合わせパック寿司が並んでいる。 これまでの健康食ブームに加えて、日本食、とりわけ寿司が大人気でこの10年でかなりの者が寿司を食べた経験をもつ。
今日も20代から30代前半の男女、それぞれ3人づつに聞いて見ると半分はアムステルダムの回転寿司やスーパーの寿司で食べた経験はある。 もう半分は他のものからはトレンディーであることは聞いているし、、興味本位、こわごわで食した経験はまったくない。
さて、寿司教室、20分ぐらいは寿司とは何か知らないオランダ人のために日本の食文化と日本各地の様々な寿司を紹介、その後はそれから3時間で何をどう作るのかを説明して調理場へ、米をとぎ、酒、出し昆布を入れ電気釜で炊いている間に合わせ酢を作り、事前に用意してあった様々な材料を説明し、どういう風に巻くか、握るか実際にやって見せ、それから手分けして各自材料を切り、刻み、マグロ、生鮭を削ぎ、2時間半、巻き、握り、詰め、各自パックで持ち帰りの分と別室で、酒、緑茶を飲みながら食べる分を作り、キッチンを片付け、別室でだべりながら試食である。 それまでにキッチンでそれぞれつまみ食いをしたり味見をしているけれど、店で見た、写真で見た、嘗て他人が作って食べたものを自分で作ったということと炙って香ばしい巻き海苔の新鮮な寿司は驚くほどの効果をだして、もう話は各自の今度の自分たちのパーティーに作る寿司で盛り上がっている。 いつも霧がかかったような神秘的な東洋の美食のベールが剥げ、それを自分で作れて、自分の作ったもので友達を驚かせてやろうという魂胆だ。
オランダには菜食主義者はかなりいて、その菜食振りは様々だ、それは宗教と同じ。 というのは、規則を厳しく守り、動物、魚から取れたものは一切受け入れない、という者から、卵、チーズはいい、という者、金がなくなって肉が買えなくなったら菜食、という者までいる。 基本的には厳しい人たちは来ないが、巻き寿司、河童寿司などは菜食主義のものにもとても評判がいい。 今回、寿司コースをやっている、とどこかで聞いて味見が出来ないかという人たちが何人か顔を覗かせ、巻き寿司、河童巻きなどを摘んでいた。
ここまで書いて熱燗の酔いで眠くなってきた。
このにわか先生はというと日本人に比べると一般的に不器用なしぐさで戸惑う男女を見、指図して廻りながら各自に少しづつ余分に作らせた寿司を何人分か持ち帰り家で熱燗を飲みながら家人と楽しむのが常だ。 と、キーボードを打つこの手もまだ微かな寿司酢の香りがする。
次の教室は4週間後である。
この10年ぐらいは毎年3,4回は身内や、家内の装飾作品展覧会のオープニングの、パーティーの為に30人分づつぐらいの寿司を巻いたり、握ったり、押したりしていたから自分のための寿司作りなら慣れたものになっているし、それを食した誰もがこれらをどういう風に作るのか、どこで材料が買えるのか、どんなオランダ語、英語、ドイツ語の料理本があるのかと、みなから寿司と燗酒で上気した顔で尋ねられそれからは互いの国の食文化、よもやま話のパーティー種が尽きなかった。 家族、知人などは年々大晦日の寿司を待ちかねるものが増えたこともあって、お世辞の言わない普通のオランダ人家族の老いも若きもそういうのだからまんざらではないと喜んでいた。
この前、寿司を作ったのは大晦日の夜の身内のパーティーの
ためで、 ブログ <日常> <ああ、だんだん詰まってきた、今年も> にこう書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/vogelpoepjp/21191837.html
オランダでは大都市には日本食レストランがあるのだが、オーナー、コックが日本人であれば質は信用できるがオランダの普通のレストランに比べれば比較的高価であることから、近頃は中国人が持ち前の図太さ発揮して、外面では日本人、朝鮮人、中国人の見分けがつきにくいこと、それから、見よう見まねの素人コックで安価な、外からは質の見分けのつきにくい日本料理屋を経営している事が多い。 普通のオランダ人には殆ど見分けがつかない。 最近もハーグでそういうレストランに入り、コック、従業員と話していて誰も日本料理屋や日本人シェフから修行した経験がないと聞き、握りを2つ3つ食べただけで怪しい調理場で握られた回転寿司程度の質がかなりの勘定になっていたのに驚いた。 中国人の生命力は大したものだ。 世界中の隅々まで中華料理屋があるのが分かる。
それはともかく、普通の大手のスーパーならパック詰めの生鮮食料品を冷たく保存するコーナーにちょっとしたコンビニ程度の持ち帰り盛り合わせパック寿司が並んでいる。 これまでの健康食ブームに加えて、日本食、とりわけ寿司が大人気でこの10年でかなりの者が寿司を食べた経験をもつ。
今日も20代から30代前半の男女、それぞれ3人づつに聞いて見ると半分はアムステルダムの回転寿司やスーパーの寿司で食べた経験はある。 もう半分は他のものからはトレンディーであることは聞いているし、、興味本位、こわごわで食した経験はまったくない。
さて、寿司教室、20分ぐらいは寿司とは何か知らないオランダ人のために日本の食文化と日本各地の様々な寿司を紹介、その後はそれから3時間で何をどう作るのかを説明して調理場へ、米をとぎ、酒、出し昆布を入れ電気釜で炊いている間に合わせ酢を作り、事前に用意してあった様々な材料を説明し、どういう風に巻くか、握るか実際にやって見せ、それから手分けして各自材料を切り、刻み、マグロ、生鮭を削ぎ、2時間半、巻き、握り、詰め、各自パックで持ち帰りの分と別室で、酒、緑茶を飲みながら食べる分を作り、キッチンを片付け、別室でだべりながら試食である。 それまでにキッチンでそれぞれつまみ食いをしたり味見をしているけれど、店で見た、写真で見た、嘗て他人が作って食べたものを自分で作ったということと炙って香ばしい巻き海苔の新鮮な寿司は驚くほどの効果をだして、もう話は各自の今度の自分たちのパーティーに作る寿司で盛り上がっている。 いつも霧がかかったような神秘的な東洋の美食のベールが剥げ、それを自分で作れて、自分の作ったもので友達を驚かせてやろうという魂胆だ。
オランダには菜食主義者はかなりいて、その菜食振りは様々だ、それは宗教と同じ。 というのは、規則を厳しく守り、動物、魚から取れたものは一切受け入れない、という者から、卵、チーズはいい、という者、金がなくなって肉が買えなくなったら菜食、という者までいる。 基本的には厳しい人たちは来ないが、巻き寿司、河童寿司などは菜食主義のものにもとても評判がいい。 今回、寿司コースをやっている、とどこかで聞いて味見が出来ないかという人たちが何人か顔を覗かせ、巻き寿司、河童巻きなどを摘んでいた。
ここまで書いて熱燗の酔いで眠くなってきた。
このにわか先生はというと日本人に比べると一般的に不器用なしぐさで戸惑う男女を見、指図して廻りながら各自に少しづつ余分に作らせた寿司を何人分か持ち帰り家で熱燗を飲みながら家人と楽しむのが常だ。 と、キーボードを打つこの手もまだ微かな寿司酢の香りがする。
次の教室は4週間後である。