暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

バカンス ’13 (2) ミュンヘン第一日

2013年10月12日 23時30分51秒 | 日常


我々のキャンプ地であるチロルの村までオランダから車で1000km走るとすると途中で少なくとも一泊はしなければならなくなる勘定なのだがそんなに急ぐこともなく、だから適当なところで「バカンス慣れ」のために去年はベルギーのゲントまで迂回して2日ほどすごすようなこともしてチロルに行った。 そのとき一日自転車を借りて丁度町中を美術館にして見せる催し物もあったのでそれを見て廻ることもした。 知らない街を見て廻るには自転車が都合がいい。 駐車場のことを気にすることもないし、気軽にどこでも酒が飲める。  

ことしもその態で一日だけだがミュンヘンを自転車で廻ることにして二泊したのだが、その宿泊場所が市営キャンプ場だった。 市の南の端にあり動物園が近くにある。 まだ子供たちが小学校に行っているとき、もう十年以上前になるのだが、国際会議とバカンスを兼ねてウイーンからオーストリアのカリンチア地方の田舎に借りたうちで10日ほど過ごしたことがあった。 オランダからこの前廃車にした車で出かけその時に初めてミュンヘンに来たのだった。 小さな子供たち連れでバタバタと通過したのだが自分のための息抜きで他の家族と別々に一人、ミュンヘンの美術館、アルテ・ピナコテークを訪れてルーベンス、レンブラント、デューラーなどを観た。 その建物の入り口の階段が印象的だったこと、泊った大きなユースホステルの病棟のような二段ベッドが続く大部屋の印象、ばたばたと家族で地下鉄に乗って移動したことぐらいしか記憶にのこっていない。 観光と言えば昼飯は家族で市役所の食堂で肉の煮たものとジャガイモのつぶしたものを喰い、そのあと近くのマーケットでばかでかい瓜の酢漬けでビールを飲んだことぐらいで今回再度そこを訪れてみたいと思ったけれどここはだたの通過地点でもあり、ちゃんとしたドイツの地図を持ってこなかったので結局市役所の広場やマーケットは再訪できなかった。

今グーグルマップスで見ると今回自転車で廻ったところから通りを一つずれていれば市役所にもマーケットがあったのに残念なことだったのだが、それでもそれはそれとして一日ミュンヘンを楽しく観光した。 ミュンヘンに到着しノロノロと市内を牽引車を引っ張ってキャンプ場を探しながら4時を廻ってその入り口に来ればサラエボから格安チケットで飛んできた娘が待っていた。 チェックインして開いた場所を探してテントを設営したらもう大分いい時間になっており歩いて近くの地下鉄の駅に向かい市の中心地と思しきオデオン駅で降りた。 上にでると広場があり、そこではライブバンドがビル・ウィザーズの Just Two Of Us をやっていた。 もう9時を廻っていて市内はそろそろ薄暗くなり夕闇になる前のそらの青が美しかった。 Theatiner教会の前には観光客がたくさんぶらぶらと歩いていた。 その角から Brienner Straße を歩いているとライカのショールームがあり何か面白いものがあるかもしれないと思い次の日に来て寄る事にした。

目的も方向もわからず四人でただぶらぶらと歩いていてビルの間にイタリア・レストランがあったのでそこで食事にし、そのあと大きな公園を散策しつつ抜け、ミュンヘン中央駅に向かった。 もう10時を大分廻っており喉も渇いたので駅の構内でアイスクリームでも喰おうと探したがどこも店仕舞いの最中だった。 それにしても昔のおおきな駅舎はどこも現代風に改造されてショッピングモールのようになっている。 駅舎の傍の繁華な通りを行くとアイスクリーム屋があってそこで皆それぞれ二つ三つ丸い玉をコーンにのせたものを頬張り地下鉄に乗りキャンプ場に戻ってきたらもう11時を廻っており早々にテントの寝床に入った。

ジョナ・ヘックス  <未> (2010);観た映画、 Oct. '13

2013年10月12日 04時08分04秒 | 見る


原題;  JONAH HEX
邦題;  ジョナ・ヘックス 傷を持つ復讐者(WOWOW)

81分

監督:  ジミー・ヘイワード
原作:  ジョン・アルバノ(作)、 トニー・デズニーガ (イラスト)
原案:  ウィリアム・ファーマー 、ネヴェルダイン(ネヴェルダイン&テイラー)、テイラー(ネヴェルダイン&テイラー)
脚本:  ネヴェルダイン(ネヴェルダイン&テイラー)、テイラー(ネヴェルダイン&テイラー)

出演:
ジョシュ・ブローリン      ジョナ・ヘックス
ジョン・マルコヴィッチ     クエンティン・ターンブル
ミーガン・フォックス      ライラ
マイケル・ファスベンダー    バーク
ウィル・アーネット       グラス
マイケル・シャノン       クロス・ウィリアムズ
ジョン・ギャラガー・Jr     エヴァン
トム・ウォパット        スローカム
ウェス・ベントリー       アデルマン・ラスク
ジュリア・ジョーンズ      キャシー
リオ・ハックフォード       グレイデン・ナッシュ
エイダン・クイン         グラント大統領
ルーク・ジェームズ・フライシュマン  トラヴィス
デヴィッド・ジェンセン       ターンブルの部下
ジェフリー・ディーン・モーガン    ジェブ・ターンブル

DCコミックのグラフィック・ノベルを実写映画化、家族を殺され復讐の鬼と化し、死者と語れる賞金稼ぎとなった男が巨大な陰謀を企む仇敵へ立ち向かう異色ウエスタン。

南北戦争で活躍するも仲間を裏切ったジョナ・ヘックスはターンブル将軍に捕らわれ、目の前で妻子を殺された上、顔に刻印を焼き付けられる。その後、死人と話せる能力を身につけたヘックスは復讐に転じ、ターンブルは自ら命を絶った。しかし、賞金稼ぎとして放浪していたヘックスは、ターンブルが生きており、国家を揺るがす陰謀を企んでいることを知る。今度こそ復讐を果たし、陰謀を食い止めようと立ち上がるヘックスだが…。

上が映画データベースの記述である。  夜中前の時間をつぶすのに本作を観たのは西部劇であるのとジョン・マルコヴィッチがでていたからだ。 現代の悪であるドラッグとテロリスト退治の物語が娯楽を提供するテレビで猖獗を極めている中で我々が子供の頃白黒画面でみた西部劇を観たいと思ってもなかなか良質の西部劇が作られない状況下の本作、どうせマルコヴィッチの余興的出演だろう、飽きたら消せばいいとソファーに沈み込んだら導入部とタイトルが出て、ちょっと待てよ、このコミックデザインの振り割りのタイトル部は、いつか古書店で買った西部劇のコミックではなかったか、そういえばその名前もうろ覚えだが屋根裏部屋のどこかにまだ一部か二部あるはずだと思い、よく主人公の顔を見ていたらそのコミックの主人公に似てもいなくはなく、しかしこの俳優、どこかで観た事があるような顔だったので思い出そうとしてもなかなか出てこない。 

悪役だったかもしれず、それともバイクのギャングの首領だったかトラック野郎だったもしれず、けれどそれはそれとして見始めたら画面が今風で悪くない。 映画データベースによると西部劇の秀作「トゥルー・グリット(2010)」でも「ノーカントリー (2007)」でもジョシュ・ブローリンは味のある役をこなしていたのを思い出し、そのときは実力ある俳優だとみた。 しかしそのときのそれぞれの俳優とここでの主役が繋がらなかったのは単に役柄の違いだけではないように思う。 それに興味深いことに父親も俳優であり、ストーリーが興味深い「カプリコン・1(1977)」やSF西部劇じたてでユル・ブリンナーのロボット・ガンマンが「荒野の七人」ばりで面白い「ウエストワールド (1973)」のジェームズ・ブローリンであり義母は大歌手のバーブラ・ストライサンドとくれば彼のキャリアも納得できる。  それが上記の作品からは理解できるが本作に関してはどうだろうか。 上記二作と本作では役の重みが違い見栄えもまるで違う。 上記二作での脇役が本作の主役よりより存在感があるのは何故なのだろうか。

所詮はコミックなのだ。 超人的アクションやゾンビーと交信するような西部劇は想像力の乏しい自分には食指があまり伸びないのだし上に記した出演作からすれば本作のキャラクターは安手に写り、それもあってかテレビガイドに二つ星しかつけられていないことが理解できるのだがしかしそれでもここは西部劇だとしてとにかく筋を追った。  監督もストーリーもジャンルも全く違うのにどういう訳かタランティーノの「フロム・ダスク・ティル・ドーン (1996)」を思い出したのだが、そう思ったのはこれらにはコミック的なこととゾンビーが出ることが共通しているからなのかもしれない。