暇つぶし日記

思いつくままに記してみよう

北ヨーロッパに大風が吹いた

2013年10月29日 02時46分26秒 | 日常

2013年 10月 28日 (月)

2日ほど前から強風注意報が出ていて今日は外出しなくてもよければ家にいるようにともラジオは言っていた。 昼前に起きると大分風が出ていたけれど雨は酷くなく、空のあちこちには青い穴が幾つも見られるようだったから気分的には深刻さはないものの午後から仕事もあり人にも接するから約束は出来るだけ守らなければならないとえっちら腰を上げて出かけた。 ポンチョを被って自転車で表に出ると道には沢山の吹き飛ばされた小枝が散乱しているけれど交通の妨げになるようなことはなく、濠の周りを風に逆らって変速器を低い方にして漕いでいると向かい側の公園の老木が折れているのが目に付いた。 大きな街路樹が両側に聳えている中を走るのだからまだ葉や木の実が沢山ついた中を通る風の音もかなりのもので、あまり揺れていないのを確認しつつ何とか職場についてみると会うべき人たちからメールが入っておりユトレヒトまで来たけれど電車が走っていないだのアムステルダムからこちらにくる電車が停まってバス輸送もだめらしいだのと様々だった。 まあ会えなければないで何とかなるから問題はないのだがオランダ中がそんな具合らしい。 

午後二時ごろが最悪でそれから後はデンマークに向かいから北欧に抜けるらしく風速が時速150kmほどで移動しているとのことだ。 夜から朝にかけてはイギリスが酷かったらしい。 10年に一度の嵐だということだ。 夜のニュースでは結局オランダで倒れてきた木の下敷きになった老婆と走っていた車にまともに倒れてきた大木にやられた男の二人が犠牲者ということだ。 それにしても北ヨーロッパというのはこういう天変地異での犠牲者数が少ないのに驚く。 ひっきりなしに報じられるアジアでの台風、地震に津波、洪水などの犠牲者の数とは桁が違う。 事故は別としても天変地異で多くの犠牲者が出たのは1953年のゼーランド州の水害で数千人が溺れ死んだというのが有名であるけれどそれを肝に銘じてオランダの治水技術というのがそれまでに輪をかけて進み何年か前のアメリカルイジアナを襲ったハリケーン洪水の後、女王が訪米したときにオランダの治水技術を売り込み両国の国益に供したという話もあるくらいだ。 低地国という名のオランダだからの宿命なのだ。 しかし風に対してはなすすべもない。 精々警報を出して消防署の体制を整えておくことが当面の施策だったようだ。 今日一日で人口10万程度の我が市では400件の通報が消防署にあり市の緑地局の機械を総動員して倒木、落木の処理をしたということだ。 

仕事を終えて帰宅途中に自分の住む通りの角、緑地に植わっている大木から太い枝が道路に落ちたものを片付けてあった。 上を見上げるとずいぶん高いところにこの枝がよじれてもぎ取られたような、まだ木の香りが充分嗅がれるような跡が見られる。 それにしても出るときにはただ小枝だけで自転車でそれを踏んで出かけたものが帰りにはこの調子だ。 正に気象庁の警告に逆らって午後ここを通っていたらと思うとぞっとした。 この程度の枝が落ちているのはここだけではなく通勤の途中だけでも3,4箇所で見られたし道路を公園・緑地管理局の枝を粉砕してチップにする作業車があちこちで稼動しているのを横目で見て帰ってきたのだった。

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