ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

幼児の気遣い

2015-09-15 21:50:21 | 日記

 職場では家族の話をするひとと、プライベートは一切語らない人がいます。

 

 隣の課のKさんとはコピー室や給湯室でときどき家族の話になります。

 

 Kさん「きのう、僕が娘(3歳)にいじわるなことを言ったら、今朝、娘が『クモさんがパパの声が嫌いって言ってた』っていうんですよ」

 私 「直接パパの声が嫌いっていわないんですねぇ」

 Kさん「僕が傷つくって思ったんかな」

 私 「そういえば、息子が3歳くらいのころ、私の妹に3日ほど預けていたら、預かってもらっているという立場もわかってたのか、『パジャマがおうちへ帰りたがってる』って言ったそうですよ」

 Kさん「気ぃ遣ってるんやなぁ。 幼児なりにせいいっぱい考えて」

 

 ふふふ。 

 

 Kさん「ようやくオムツがとれて、おばあちゃんに教えてあげようかと言ったら、『だけど寝るときはまだオムツしてるって言って』っていうんです。正直でしょ」

 私 「あはは。 できてないことをできてるように思われても困るって思ったのかなぁ。 おもしろいですねぇ」

 

 まわりに小さい子がいないので、そういう話をきくとほんわかして楽しいです。

 

 できていないのにできてるふうに見せかけたり、人のこと考えずにずけずけ言ったり。 大人は自分に自信がないからそんなふうに振る舞うのかもしれません。

 

 いろいろ考えさせられるコピー室でのひとこまでした。

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自室にこもる

2015-09-14 22:45:58 | 日記

 きのうはなんとか自分を閉じ込めないといけないと思って、まず自分用の服の洗濯をし、トイレ掃除をし、ずっと物置にしていた2階の和室(本の段ボールがたくさんある)の掃除をして、そこへパソコンとプリンターを運び、ふすまのような扉(階段側からみると木目調、和室にはいるとフスマという扉)をぴっちり閉めて、こもりました。

 

 『黒豹』のレジュメ(A4サイズ4枚)を完成させ、9月の「あなたを読む会」の連作10首をまとめ(このまま月詠草に流れるかも)、今週金曜日の神楽岡歌会の詠草集を準備し(今月は島田さんの代役)、鹿児島の全国大会の写真をチェックし(塔11月号報告用)、扉をあけてでてきたときにはふらふらでした。

 

 まさしく、夕鶴のつうのようです。 

 

 いつもパソコンもプリンターもリビングにあるので、途中でなにか食べたり、飲んだり、家族がなにか調べるからといって代わったり、いろいろ中断してしまうのですが、やらないといけないと思っていたことが集中してできました。

 

 助走が掃除、というのは私の昔からのスタイルです。 掃除や洗濯をしているとなぜかモチベーションがあがってくるというか、「できる人」みたいな気になってくるのです。

 

 なんにもできないんじゃないか、と思ったときは、目にみえて成果のあらわれることをする、というのはヨガ道場の合宿で習ったこと。 草ひきは10分もやればそこらへんがきれいになるし、抜いた草は袋にいっぱいになっているし、すぐに成果が確認できます。 洗濯も干し終わったときの達成感がいいのでしょうね。 ぶるんぶるんとエンジンをかけ、あとはだだだだと仕事をする。

 

 夜はロールキャベツをゆっくり作って妹と長い電話をしました。

 

 『黒豹』のレポートは二人でやるので、ペアの人が触れていないことについて話せたらいいなと思っています。 

 

 写真はきょうの夕方の京都駅奈良線10番乗り場から撮ったもの。 ぼろぼろの10番線と空から降りてきた巨大な船のような駅ビル。 モーヴ色の時間でした。

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1歳児に負ける

2015-09-13 16:30:53 | 日記

 おととい、会社の帰りに市バスに乗っていて、ベビーカーを折りたたんで赤ちゃんを抱っこしている母子が2組縦にならんで座っていました。

 

 その少し後ろに私は立っていたのですが、抱っこされている赤ちゃん(1歳くらい)が手に持っているのはスマホでした。

 

 何をみているのかなぁと思って何気なく見ていると、それは、その日に遊んだ自分の動画ではないですか! よちよち歩きながら、小さい滑り台によじ登り、短い距離を滑って降りている子。 動画をみているまさにその子なのでした。 こ、この子・・・ 自分の動画を見て悦に入っている・・・

 

 そして、その動画が終わると、今度は小さい指で左から右へ画面をスライドさせ、また別の動画を出してきて、中央に現れた再生ボタンを押し、再生しているのです。

 

 すごいなぁ・・・

 

 しかも、次の動画も友達と積木かなにかで遊んでいる自分の動画。 きょうのボクもいけてるなって感じで眺めていました。

 

 遊んだ帰りのバスの中で、もう「きょうの反省?」をしている赤ちゃん。 負けた・・・ 

 

 目薬のお世話にならないよう、気をつけて、と心のなかで思ったのでした。

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宇治川

2015-09-12 20:53:45 | 日記

 きのう、とても嬉しいニュースがあったので、お昼はお祝いにお寿司を食べにいきました。

 

 帰りに宇治川周辺を散策。 天ヶ瀬ダムの放流中で、朝霧橋は通行禁止になっていました。

 

 宇治橋に立って、上流に向かって川をみていると、その水量の多さと流れの速さのせいか、橋ごとどんどん前へ進んでいるような錯覚に陥って、ちょっと怖いくらいでした。

 

 山城歌会で毎年訪れる鮎宗さんの前を通り、平等院の門近くの「茶舗増田」で抹茶ソフトを食べて、川に沿って駐車場まで歩きました。

 

 帰宅後、いつもの週末の行事、義父母と買い物へ行き、それからは植物の手入れ。

 

 珍しくバイトもオケの練習もなかった息子が、最近(いまごろ?)私がはまっているGATEという曲を耳からきいて楽譜にコピーしているのをきいたり、土佐日記のおもしろさについて語ったり、ひさしぶりにのんびりした午後を過ごしました。

 

 夜は夫が会社の送別会で夕食がいらなかったので、きのうの残り物のかぼちゃの煮物と鮭の焼いたのを細かくして、あとは玉ねぎとジャガイモとあわせてコロッケを作りました。 その残り物コロッケがけっこうおいしくて、やったーという感じ。

 

 ちょっと食べすぎました。 

 

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近藤芳美『新しき短歌の規定』

2015-09-10 22:08:53 | 日記

 しばらくの間、『黒豹』から離れざるを得なかったのですが、ついにきょうからまた復活です。

 

 目は休めながら。

 

 『黒豹』はひととおり目が痛くなる前に読んでいて、歌論集『新しき短歌の規定』を読んでいる途中で目が不調になったのでした。 この歌論は近藤芳美が戦後すぐに書いたものを集めてあって、とにかく熱い。 挑戦的で、挑発的で、ときどきみられる「ぐらぐら」と書きながら揺れているところを含めて面白い、のです。

 

 そこまで書かなくても・・・というくらいで、たとえば、「15人民短歌について」では、当時新しく出た「人民短歌」という総合雑誌(と、書いてある)に掲載された作品について、いくつか作品を挙げたのち、

 

 「いったいにこの人びとの安易な取材発想に、人びとはいらいらとしないのか。安易な材料を、安易なシチュエーションでとりあげる態度に、たとえ彼らが歌の健康性、庶民性を主張しようとも、この情熱の喪失―素材としての情熱ではない―作品一首に盛り上がるパッションの不足は、何と説明してくれるのであろうか。一首としての平板な、重量感のない作品結果に、何をわれわれは見ていけばよいのか。」

 

 と、手厳しく続けています。 昭和22年8月の文章です。 かなり焦っていたというか、苛立っている様子がこの章以外からも湧き上がってきます。 こういう人いまいないなぁ。 当時近藤芳美は30代半ばであったから、新しい短歌を、歌壇を、どうにかしないと、という責任感に燃えていたのかもしれません。 昭和23年には第一歌集『早春歌』、第二歌集『埃吹く街』、24年に第三歌集『静かなる意志』をつぎつぎに上梓し、今回の『黒豹』は第八歌集になります。 

 

 まぁ、『黒豹』は戦後20年、昭和43年に出ているので、戦後直後の沸騰するような熱さはないものの、国外の戦争にも目をむけて、ある種の葛藤や苛立ちはずっと流れ続けている感情のように思いました。

 

 ついつい、私は高安国世のことを背景に考えるのですが、昭和43年といえば、『虚像の鳩』(第八歌集)あたりだなぁとか。 

 

 「捨て身になれよ高安君」なんて近藤芳美に言われていて(高安国世第三歌集『年輪』に歌がある)、「高安国世を読む会」で読んでいたときは、捨て身って言われたって、息子さんの聴力障害がわかったり、寝たきりの義母さんをひきとったり、大変だったんだから、と思っていたけれど、近藤芳美にも焦りとか苛立ちがあったんだなぁと思いました。

 

 捨て身になれない、ちょっと引いてしまうような性分の高安さんが私は好きなんですけど。 (脱線ばかりして来週の水曜日までに『黒豹』のレポートができるのでしょうか・・・)

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