同僚の女の子がある家の犬にひどく吠えられて凄く恐ろしいと語っていたので同行してみた。
確かに、かなり吠えられて小型犬でも怖いと言う彼女は、そらもうパニック状況
だけど、今日は先日ほどはひどくはなかったと語った。
私は10分少々彼女の仕事が終わるのを犬から20mほどの場所で待っていたが、互いに姿が見えない位置で普通に「ワン」といったら「ホイホイ」など小声で会話を数回した。
吠えたら返事を小声でする。明らかに会話が成り立っていた。
彼女が用事を済まし同じコースを歩いて帰ったが、今度は小さな声でわんわんと2回言ったきり犬小屋から出ても来ない。
彼女は前回の通行時は行きも帰りもめちゃくちゃ酷かったと言っていた。
なんじゃ、この変化は。
何故か昔から犬にはめちゃくちゃ好かれて顔をベロンベロンに舐められる私だ。
だけどそこまで近づいたわけでもないし、目を見たわけでもないのだが、明らかに吠えられなかったし関係は非常に好転した。
一般的には人間側が委縮すると、その態度などからよりひどく吠えられるという話は聞く。
30年ぐらい前だったろうか、SONYの研究所への取材で、犬はかなり離れた駅を降りた飼い主の筋電を検知する能力があるというTV放送があった。
ググってみると人間も気配を感じる器官の名残を持っていて、電位変化を感じ取れる人がいるらしい。
この電位を「準静電界」と言うそうだ。
なんと、流星が流れることを検知する人は流星観望会では重宝されているとか。
一般には減衰が激しいので、少し離れると検知は困難だという。
それでもサメなどは数メートル離れた砂の下40cmにいるカレイを探し出すらしい。
人間の蝸牛の中にその器官が残存しているらしく、人によっては気配を感じることができると。
皮膚の毛もそれを感じ取るらしい。ゾッとするのはこれだと書いてあった。
この準静電界を用いることで個人認証とか近距離通信などにも応用ができるらしい。
歩くことで電位の変化が増幅されペットがそれを検知しているらしい。
この記事のインタビュー先の滝口さんは、なんとSONYに在籍していた・・・
やっぱり、あの犬は私との一連のやり取りで危険が無い人物だと確信したから、帰りに吠えなかったのだろう。
彼女も一緒にいる人物と認識していたのだろう。
吠えるはアホ犬と思ったいたが、実は賢い奴だった。