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Vespa PX200 BME(後期) クラッチドリブンのヒビ

2016-12-12 | P・PX・COSA/2015~

今は店も倉庫も一杯一杯で仕事は停滞中・・・普段からろくに仕事しないつけが回ってきたのかもね。で、今日はOD氏がやってきたんだけどね、先日ライトがつかないとかなんとか言ってたけどコネクタいじってたら点いたって話。じゃあ良かったじゃないって話とは別にエンジンからカンカン異音がするからとのこと。クラッチ握ると消えるからクラッチアッセンがグラグラしてるって推測でさっさとバラしてみると案の定定番のこいつのヒビ割れ・・・このBME後期にも使われてるコーサクラッチのこの部分は弱く感じる・・・丁寧に乗る分にはないって話も?

で、店がパンパンだからとっとと組み上げて帰ってもらうつもりが・・・新しいパーツ組んでみるとクラッチが切れない・・・まあ確かに組んでる最中にかなり渋かったのでその辺は処置したつもりだったんですけどね・・・OD氏には代車で帰ってもらって突貫工事からノンビリ工事に切り替えて再度確認。クラッチアッセンが組み付け時にもかなり渋かったんですけどね。そいつはクラッチアッセンがグラグラで酷い時にはキー溝が広がったりしてアウトなんですけど、そうはならずに安心はしていたんですけど・・・どうも広がるまではいかないで、少し溝周辺がめくれて引っ掛かりが出来てたみたい。それでクラッチアッセン組み付け時に通常ならスポッ!っと入るのがコジリ気味に入ってたわけですね。とりあえずこの辺は修正してスポッっと入るようにしました。

で、次はこいつ。こいつも新しいパーツとの相性がイマイチ?若干引っ掛かり気味?しかしそこまで影響はないとも思えるし今まで付いてたものとの比較でも問題とは思えませんでしたが。再度確認して修正。あんまりガタでてもいけないでしょうしね。

一番の問題と思われるのはこの真鍮ブッシュとの相性。当然空転するようにはしてたんですけどね・・・若干渋かったのでしょう。再度磨いてガタなくスムースに空転を確認。

ここまで来ると再々バラ・組みは避けたいとの思いから・・・少し怪しいクラッチ板のメクレ?ってさっきは急いでいたから気づかなかったんですけど交換した方が良いですので。(メクレ大はこの一枚だけど後はメクレ小?でしたが)

作業終わって試運転といきたいけど雨が降り出した・・・まあ店内ではちゃんとクラッチ切れてつながりも大丈夫でしたけどね。ヒビ割れ部品のブッシュ部分をプーラーで外して(普段は割と簡単に取れるのですが・・・)確認したらやはりキー溝からヒビが走ってるの分かるでしょうか?しかしこれからグラグラ・異音っていつもの感じですけどね。結局修理は毎度慎重にやった方が結果早くなる・・・預かりたくない私ととっとと帰りたいお客とで悪い方向に進みそうでした・・・