むぎのときいたる(ばくしゅういたる、むぎあきいたる)と読むそうで、二十四節気、夏の季語の1つです。
実際には初夏ですが、麦が熟して一面が黄金色に輝く時節をいい、梅雨前の乾燥した一瞬。
麦にとっては収穫の頃などで秋なのですが、二毛作の農家さんにとって麦秋は短いものです。
素敵な呼び名があって、稲の穂を吹き渡る風を(麦の秋風)といい、雨が降れば(麦の秋雨)と呼ぶそうです。
麦畑に降り立つと、青空に黄金色が映えて、絵画のように美しい一面に見惚れる。
朝食にはこんがり焼いたイギリスパンにバターをカリカリ隅からすみまで塗ります。
外側は香ばしく粋な焼き目がつき、中はふんわりで、パン自身の香りとトースト香が立ち上る。