あ・・・味がしない!
中国では味覚といえば往々にして「酸っぱい」、
「甘い」、「苦い」、「辛い」、「しょっぱい」の5つに分けられる。
日本の基本味は、
辛さが含まれず、「うま味」が加わるところが異なっており、
和食の味付けは中国人からすると「味がしない」
と感じるようだ。
中国メディアの財経網は7日、
和食と中華料理との違いを分析する記事を掲載した。
記事は、日本には茶道、華道、武士道など「道」の付くものがあるものの、
「味道」はないと指摘。
中国語では味のことを「味道」というが、
日本語の味には「道」がついていないため、
中国人からすれば
「中華料理には味があるが、和食には味がない」のだと主張した。
続けて、和食が独自の発展を遂げたのは、
風土と信仰が関係していると分析。
三大野菜である大根、玉ねぎ、キャベツを生で食べるのは温暖な気候ゆえであり、
辛い料理がないのは、
「仏教のためだろう」と分析した。
日本発の味覚と言われる「うま味」についても、
中国では古来より「鮮味」として認識されてきたと主張。
ただ、「鮮味」は食材などから総合して出る味とみなし、
日本のように「うま味」として
個別の味とはしなかっただけだと論じた。
また記事は、日本の鍋料理のスープは
「昆布でだしを取っただけ」で味がとても薄いとも主張。
これにタレや醤油をつけて食べるので、
「口の中はしょっぱくなるだけだ」と主張したうえで、
和食は塩分が多いため、
「健康的な料理とは言えない」と持論を展開した。
濃い味付けを好む中国人からすれば、
素材の味を活かそうとする和食は、
確かに「味がしない」と感じるだろう。
また、中国人からすれば、
和食やうま味を理解するのは難しいだろうが、
中華料理にはたいていうま味調味料が使われている
というのは興味深い点である。
(編集担当:村山健二)
出典元
http://news.searchina.net/id/1622681?page=1