チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

NHKワールド・ラジオ日本

2004年11月24日 05時05分34秒 | Weblog
今でこそ、ADSLを使ってインターネット常時接続、日本のニュースもリアルタイムで見ることができるようになりましたが、そんな便利なものがまだなかった頃、最初の留学の時ですが、日本の情報を知るには、短波ラジオで聴くNHKの国際放送が頼りでした。

1日何回かの放送時間になると、必死になってラジオの周波数を合わせます。当時は電波状態も良くなかったのでしょうし、持っているラジオもそれほど性能が良くなかったのかもしれません。アパートのあちらこちらにラジオを持っていき、電波を一番良く拾える場所で、雑音に混じったニュースを聞いたものです。肝心なところになると声が聞こえなくなって腹立たしく思うこともしょっちゅうでした。

ついでながら、新聞も利用しました。もちろん、衛星版を購入するような経済的余裕があるはずもなく、ベルン中央駅まで行って、キオスクに置かれている日本経済新聞や朝日新聞を立ち読みするのです。阪神タイガースの試合結果をさっと見て、勝っていたらこっそりガッツポーズしてみたり。

前回、5年前に再びベルンに来たときは、ラジオを買い換えて持参しました(写真のもの)。補助アンテナ付きの、ちょっとだけ上等なものです。NHK国際放送の電波状態は10年前より若干改善されていたように思います(中継局を新たに設置したりしているのかもしれません)。5年前はすでにパソコン持参、Eメールも使っていましたが、アナログ回線の遅いやつだったので、ゆっくりインターネットしていたら電話料金がかかって仕方ありません。接続は最短時間に限っていたので、ニュースはラジオ国際放送にもっぱら頼っていました。

ラジオ国際放送では、ニュースのほか、相撲中継(日本の5時以降)、のど自慢(日曜の昼にやっている番組)などもやっています。日本にいれば、のど自慢なんぞほとんど見ることはないのですが、なぜかこういう時は一生懸命聴いてしまいます。国際放送用の番組もあるのですが、日本でやっている番組の方が印象に残ります。10年前の滞在時は、夏の高校野球決勝の中継をやっていたこともありました。

今回は、ニュースをわざわざ聴く必要がなくなったので、短波ラジオを活用する機会もなくなったかと思いきや、相撲中継が始まると、何となくラジオをつけてしまいます(インターネット経由で聴けば音声もクリアなのですが、何となくラジオで聴く方が、日本からの声を聴いているという実感が湧くので)。こちらだと午前9時から放送が始まりますから、何となくヘンな感じではありますが。つけたついでに、相撲放送が終った後の番組も聴いてしまうことが多いのですが、このインターネット時代にあっても、ラジオ国際放送を熱心に聴き、番組に投稿を寄せる人が多いことに気づかされました。結構活躍しているようです、NHKワールド・ラジオ日本