牡丹図鐔 清高
牡丹図鐔 銘 萩住井上清高作 狩野美信(花押)
幕府お抱え絵師である狩野美信(よしのぶ)の下絵を鐔に活かした井上清高(きよたか)の鐔で、両者の銘が刻まれている。量感のある鋤彫で枝牡丹を密に構成し、小透を施して立体感と密集した状態を表現している。鉄地一色の長州鐔工らしい作風である。
清高は井上家の初代で、1790(寛政二)年から長州藩に出仕し、美信は1755(宝暦五)年に駿河台狩野家の家督を継いだことから、両者はほぼ同年代である。両工の関係、鐔工の他の芸術分野との関係など興味が広がるところである。
牡丹図鐔 銘 萩住井上清高作 狩野美信(花押)
幕府お抱え絵師である狩野美信(よしのぶ)の下絵を鐔に活かした井上清高(きよたか)の鐔で、両者の銘が刻まれている。量感のある鋤彫で枝牡丹を密に構成し、小透を施して立体感と密集した状態を表現している。鉄地一色の長州鐔工らしい作風である。
清高は井上家の初代で、1790(寛政二)年から長州藩に出仕し、美信は1755(宝暦五)年に駿河台狩野家の家督を継いだことから、両者はほぼ同年代である。両工の関係、鐔工の他の芸術分野との関係など興味が広がるところである。