稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

おもしろかった大河ドラマ 「鎌倉殿の13人」

2022年12月22日 | 日々
 このドラマのおもしろさ
 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終わった。

 いやあ、いつもの大河ドラマよりも数段おもしろかった。

 大河ドラマ、ふつうなら成功物語に類するような
娯楽的なものが多いなか、これは暗く息詰まるような作品だった。

 主人公北条義時は「正義の味方」でもなんでもない。

 北条家を武士の頂点に立たせるべく、
手段を選ばずだまし、おとしいれ、殺すという冷徹な現実主義者なのだ。

 いや周囲の御家人たちも探り合い、騙し合い・・・と、負けてはいない。

 その動機というもの、すべて権力への執着からなのだ。

 ドラマをみていて、その陰湿さ、残虐さに
思わず気がめいってしまいそうになったこともしばしば。

 実際、ドラマの視聴率は中盤からジリジリ下がったようだ。

 しかし、どの時代にも通じるであろう人々の欲望を
赤裸々に描いたところにこの作品のおもしろさはある。

       

 ドラマと実際の歴史
 さて、承久の乱については、ぼくも歴史の授業で習った程度の知識しかなかった。

 しかし、このドラマをみていると、
知らなかった事件や人物が次々登場し、その事情や内幕が描かれる。

 そのたびに「ホウ」と感心する。

 が、ハッとするのは、数々の歴史事実はそれとして、
それら点と点をつなぐのは作家や脚本家の創作、想像で、それは彼らの自由裁量の分野でもある。

 ならば、この種の歴史作品に接し、
「これが歴史の流れだった」と簡単に納得してしまうと、これは危うい。

 忠臣蔵や義経伝説に作り話が多いのはよく知られるとおり。

 その意味では今回のドラマも歴史を知るうえでは参考かな。

 日本海側は雪が続く。
 しばらく行けそうにない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする