このドラマのおもしろさ
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終わった。
いやあ、いつもの大河ドラマよりも数段おもしろかった。
大河ドラマ、ふつうなら成功物語に類するような
娯楽的なものが多いなか、これは暗く息詰まるような作品だった。
主人公北条義時は「正義の味方」でもなんでもない。
北条家を武士の頂点に立たせるべく、
手段を選ばずだまし、おとしいれ、殺すという冷徹な現実主義者なのだ。
いや周囲の御家人たちも探り合い、騙し合い・・・と、負けてはいない。
その動機というもの、すべて権力への執着からなのだ。
ドラマをみていて、その陰湿さ、残虐さに
思わず気がめいってしまいそうになったこともしばしば。
実際、ドラマの視聴率は中盤からジリジリ下がったようだ。
しかし、どの時代にも通じるであろう人々の欲望を
赤裸々に描いたところにこの作品のおもしろさはある。
ドラマと実際の歴史
さて、承久の乱については、ぼくも歴史の授業で習った程度の知識しかなかった。
しかし、このドラマをみていると、
知らなかった事件や人物が次々登場し、その事情や内幕が描かれる。
そのたびに「ホウ」と感心する。
が、ハッとするのは、数々の歴史事実はそれとして、
それら点と点をつなぐのは作家や脚本家の創作、想像で、それは彼らの自由裁量の分野でもある。
ならば、この種の歴史作品に接し、
「これが歴史の流れだった」と簡単に納得してしまうと、これは危うい。
忠臣蔵や義経伝説に作り話が多いのはよく知られるとおり。
その意味では今回のドラマも歴史を知るうえでは参考かな。
日本海側は雪が続く。
しばらく行けそうにない。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終わった。
いやあ、いつもの大河ドラマよりも数段おもしろかった。
大河ドラマ、ふつうなら成功物語に類するような
娯楽的なものが多いなか、これは暗く息詰まるような作品だった。
主人公北条義時は「正義の味方」でもなんでもない。
北条家を武士の頂点に立たせるべく、
手段を選ばずだまし、おとしいれ、殺すという冷徹な現実主義者なのだ。
いや周囲の御家人たちも探り合い、騙し合い・・・と、負けてはいない。
その動機というもの、すべて権力への執着からなのだ。
ドラマをみていて、その陰湿さ、残虐さに
思わず気がめいってしまいそうになったこともしばしば。
実際、ドラマの視聴率は中盤からジリジリ下がったようだ。
しかし、どの時代にも通じるであろう人々の欲望を
赤裸々に描いたところにこの作品のおもしろさはある。
ドラマと実際の歴史
さて、承久の乱については、ぼくも歴史の授業で習った程度の知識しかなかった。
しかし、このドラマをみていると、
知らなかった事件や人物が次々登場し、その事情や内幕が描かれる。
そのたびに「ホウ」と感心する。
が、ハッとするのは、数々の歴史事実はそれとして、
それら点と点をつなぐのは作家や脚本家の創作、想像で、それは彼らの自由裁量の分野でもある。
ならば、この種の歴史作品に接し、
「これが歴史の流れだった」と簡単に納得してしまうと、これは危うい。
忠臣蔵や義経伝説に作り話が多いのはよく知られるとおり。
その意味では今回のドラマも歴史を知るうえでは参考かな。
日本海側は雪が続く。
しばらく行けそうにない。