稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

追い詰められる香港の抵抗運動

2019年11月20日 | 日々
 長く続いてきた香港の抗議活動。

 100万人とも言われた大規模デモでその頂点を示したものの、
今や警察が大学構内に入るに至り、その終盤を迎えつつあるかにみえる。

     
       ( 強硬派 鄧氏の警務処長への昇格 ) 

 半世紀前の東大安田講堂の「落城」が頭をよぎる。

 もっとも、香港の抗議活動はたくさんの市民の共感に支えられている点で、
その広さも深さもちがっている。

 ここまで運動を続けてきた香港の市民や学生に心から敬意を表したい。

 その要求項目の中心にあるものは
普通選挙というごく当たり前の権利にかかわるものだ。

 中国政府は民主主義のそんな初歩すら認めないのか!

 と思ったが、この国はそれを認めれば
たちまち自壊を始めてしまう宿命にあることを思えばやむをえない。

 とはいえ、この何もかも力ずくで押さえ込む頑迷な政府、
いつまでも続くことはあるまい。

 同じように頑迷だったあのソ連でさえ崩壊したのだから。

     

 2014年に起こった雨傘運動、
その流れを汲むこの運動はいつかまたよみがえるに違いない。

 鍵は中国本土各地での連帯であるかもしれない。

 広大な国土で分散的に起こっている抵抗がいつかひとつになればと願いたい。

 その昔、中国で語られた言葉
 「小さな火花も広野を焼き尽くす」をぼくは信じる。 
コメント
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