3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

日米投手の球速(8)

2015-03-11 22:09:05 | Weblog
昨シーズン岩瀬仁紀投手離脱後、中日ドラゴンズの抑えの役割を担った福谷浩司投手は平均球速が150.1km、最速が157kmと日本人リリーフ投手としては屈指の速さを誇っています。しかしこの日本プロ野球では屈指の速さのリリーフ投手の平均球速をイニング数を関係なしにメジャーのリリーフ投手に当てはめて見ると、537名中160位から170位の順位になります。メジャーのリリーフ投手としては格別速い投手とは言えないかと思います。又彼の最速数字157km以上の球速98マイル(157.7km)以上を投じた投手は86人存在しています。つまり日本人では屈指の球速の福谷浩司投手でもメジャーではやや速いリリーフ投手という位置づけかと思います。日米投手の平均球速の差約6km、矢張りかなり大きな差と思わざるを得ないものです。ここで改めて触れますが、以前にもこのブログで外国人投手の日本での球速とメジャーでの直近の球速を比較しましたが、基本的に大きな差異がない事を前提に於いている事をご理解いただきたく思います。

160km、100マイルの壁(11)

2015-03-10 21:26:57 | Weblog
メジャーの日本人投手の160km或いは100マイルの達成が可能かどうかに触れたく思います。3人の投手の最速とファストボールの平均球速を書き出して見ます。ダルビッシュ有、最速98.2マイル、平均92.7マイル、田澤純一最速96.9マイル、平均93.9マイル、田中将大最速95.6マイル、平均91.1マイルになります。ダルビッシュ有と田澤純一に関しては最速、平均ともメジャーでの最もいい数字を取り上げています。3人のこの数字を見る限り、残念ながらメジャーで日本人投手が100マイルの数字を計測する事は不可能と思わざるを得ないものです。もしあるとしたら、ある程度期待的な要素を含み、リリーフ或いはオールスターでの短いイニング限定の時、その気になったダルビッシュ有しか考えられないものです。ダルビッシュ有にはそれが可能な潜在能力を感じますが、田中将大や田澤純一には無理かと思います。勿論他のメジャーの日本人投手も同じことが言えるかと思います。先発、リリーフを問わず、メジャーでも屈指の球速を誇る初の日本人投手の出現を待ちたく思います。

背番号51(4)

2015-03-09 11:55:36 | Weblog
ヤクルト移籍後、大杉勝男選手の背番号は8になりました。かっての長打力こそやや影を潜めましたが、より円熟した打撃スタイルに変わりチャンスに強く打点の多い所謂クラッチヒッターと言う呼び方が似合う選手になったかと思います。セリーグ時代の背番号8が10年間、パリーグ時代の背番号51が8年間と、大杉勝男選手の背番号のイメージとして8番を想いうかべる人が多いかと思いますが、私にはどうしても初代土井正博選手に続く2代目の背番号51の強打者、豪打者のイメージが物凄く強いものです。あくまでも仮定の話ですが、土井正博、大杉勝男の両選手が当初の背番号を変えず51のまま、もっと長くタイトル争いを続けていたとしたら、背番号51を長打の期待出来るパワーに恵まれた若手に与える球団が増えた様な気がするものです。土井正博選手と大杉勝男選手、2人共通算で、打率0.280、450本塁打、1400打点以上と素晴らしい成績ですが、打撃スタイルはかなり異なり、引っ張り専門の土井正博選手に対し、広角に打てる大杉勝男選手と言った感じでした。

不思議な記録(3)

2015-03-08 15:29:21 | Weblog
中尾碩志選手の現役時代は全く知らなく、当然打席での姿を観た事は一度たりともない為、ネットを含めて調べましたがその限りにおいては打撃に関する記述は見つかりませんでした。残された成績から四球の多い理由を探したく思います。四球の多い打者の傾向としては、前回名前を出した選手の様にその強打を恐れられ勝負を避けられるケースが多いものです。しかし中尾碩志選手の場合、前述の打撃成績以外の数字でも2塁打が40本、3塁打が5本と目立つ数字ではありません。この程度と言っては失礼かも知れませんが、中尾碩志選手の打撃力で異常に多い四球数を得るには、兎に角ボールを選びあまりバットを振らないという方法が考えられますが、その場合相手投手も強打者相手とは異なり楽にストライクを投じればいい訳なので、当然の如く三振数が多くなるかと思います。中尾碩志選手の三振数は293個で、およそ3.6打数に1回三振を喫している計算になります。中尾碩志選手の現役当時、現在と比較して三振数の少ない時代という事を考えるとやや三振の多いタイプの投手の打撃と言う憶測は出来るかも知れませんが、四球数の多さの解明には全く至っていないかと思います。結論を書くと、何故四球数が多いのか正直解らないとしか言い様がありません。

背番号51(3)

2015-03-07 13:13:17 | Weblog
昭和42年、前回紹介した数字で一流打者の仲間入りした大杉勝男選手ですが、同年打率0.323、28本塁打、93打点の土井正博選手には主要3部門共及ばないものでした。翌年土井正博選手の背番号が3に変更になった事により、パリーグに背番号51の若き強打者が2名揃った年度はこの年だけと言っていいかと思います。その後大杉勝男選手は打率こそ多少の上下はあったものの着実に成績を伸ばし昭和45年から47年にかけ3年連続40本以上の本塁打、100打点以上の数字で本塁打王、打点王にそれぞれ2回輝いています。46年には41本塁打で40本塁打の土井正博選手に1本差での勝利となっています。背番号51の選手同士のタイトル争いを出来ればもっと観たかった希望は強かったものです。その後、大杉勝男選手の背番号は昭和48年に土井正博選手と同じく3に変更になるのですが、大杉勝男選手としては物足りない成績に終わった為か、翌49年再び元の背番号51に戻しています。しかし、一流打者になってから初と言っていい程の不振に陥りヤクルトスワローズ移籍に繋がっていくものでした。

球速表示(7)

2015-03-06 15:19:32 | Weblog
先日3月2日のブログで、大谷翔平投手の球速162kmをマイル換算して100.7マイルと記入して一度は投稿していたのですが、これは決して正確な数値ではない可能性が高いと思う為、削除しました。その理由としては、日本のスピードガンの表示も多分四捨五入されているものかと思うからです。つまり161.5km以上、162.5km未満をマイル換算すると約100.4マイルから約101.0マイルの範囲内にあるという事に他ならないものであり、約100.7マイルとは決して言えないと思うからです。もし言えるとしたら、物凄く妙な言い方ですが100.7マイル前後という表現なら間違ってはいないかと思います。メジャーのBaseball Savant.comの様に小数点一桁迄表示のサイト等がもし日本にあるなら、162kmの表示の小数点以下を是非知りたいものです。細かくどうでもいいかと思われるかも知れませんが、同じ162km表示のマーククルーン投手と本当はどちらの数値が上なのか、妙に気になっています。勿論スピードガンの球場毎の誤差は承知の上です。

背番号51(2)

2015-03-05 20:31:00 | Weblog
その後の土井正博選手は多少の打率、打点の前後はありましたが、毎年20本塁打以上をコンスタントに叩き出す選手として、間違いなく近鉄バッファローズの主力打者として評価される様になりました。しかし昭和43年、土井正博選手の背番号は3になりその後、移籍により所属チームは変わりますが引退まで背番号は3のままでした。実働20年、通算打率0.282、465本塁打、1400打点と歴代屈指の実績を誇る土井正博選手には出来れば、最初見た時の異常に大きい背番号のままでいて欲しかったと思うものです。その土井正博選手より多少遅れてデビューした選手として大杉勝男選手がいます。テスト生として東映フライヤーズに入団した大杉勝男選手は入団の昭和40年以降、着実に成績を上げ昭和42年には打率0.291、27本塁打、81打点の実績を上げ、間違いなくチームの主力打者に成長して来ました。実働としては同じく3年目当時の土井正博選手の数字に非常に近いものでもあります。

日米投手の球速(7)

2015-03-04 16:53:07 | Weblog
2012年7月のこのブログ、日米投手の球速(4)で日本プロ野球とメジャーの投手のストレート(メジャーではファストボール)の球速の違いは3マイルから5マイル、5kmから8km位の差だろうと推測しました。[Slugger特別編集2015プロ野球選手名鑑]に2014シーズンの球種別平均球速が掲載されていました。それによると平均球速は141.7kmとなっています。昨シーズンのメジャー全投手の平均球速は91.8マイル、km換算すると約147.8kmという事なので、推測の範囲内には収まっていたと思います。しかしこの約6kmの差、人によって見方は違うかも知れませんが、私にはかなり大きな差に思えてしまいます。100イニング以上の投球回数の先発投手では、大谷翔平投手と藤浪晋太郎投手の2名しかメジャー投手の平均球速を上回っていません。リリーフ投手に範囲を拡げると12名になりますが、その内日本人投手は4名しか存在しません。日本人投手のみの平均球速としたら、もう少し下の数字の可能性も高いかもしれません。

背番号51(1)

2015-03-03 19:52:46 | Weblog
背番号51と聞いて即その名前を想い出す選手としては、特に最近では多分多くの人と言うよりも殆どの人がイチロー選手を想いうかべるかと思います。イチロー選手の場合、ニューヨークヤンキースでの背番号31時代、年齢的な衰えもあり顕著な活躍をしていない面もあり、背番号51の印象は逆に非常に強いものかと思います。今シーズン再び慣れ親しんだ背番号51のイチロー選手がどの程度の活躍をしてくれるのか非常に興味があります。私の場合、背番号51からイチロー以上に想いだす選手が2人います。先ず最初の1名は昭和37年、当時の近鉄監督、別当薫にその素質を高く評価され18歳の4番打者としてそれなりの話題になった土井正博選手です。この年、このキャッチフレーズに興味を持ち興味深くこの選手の動向を追っていましたが、残念ながら期待されていた程の成績は残せませんでした。しかし翌昭和38年打率0.276、13本塁打、74打点と急激に成績を伸ばし、翌昭和39年には打率0.296、28本塁打、98打点と文句なしの一流打者の成績に達する様になっており、その当時の打者としては異常に大きい背番号51の印象は本当に強かったものです。

160km、100マイルの壁(10)

2015-03-02 12:55:58 | Weblog
大谷翔平投手の2014シーズンのストレートの平均球速は152.5km、最速は162kmとなっています。平均球速は先発投手のみならずリリーフ投手を含めても、152.0kmのスコットマシソン投手を凌ぎ、最速の数字も併せて昨シーズンの速球王は正しく大谷翔平と言っていいかと思います。メジャー先発投手の球速と比較して見ました。比較の為大谷翔平投手の平均球速152.5kmをマイル換算すると約94.8マイルになりますので、この数字を基に比較して見ます。先発投手として投球イニングに関係ない順位としては11位になり、メジャー規定投球回数162イニング以上の投手に限定すると6位になります。大谷翔平投手は155.1イニングの投球回数ですが、日米試合数の差もあり、規定投球回数以上の投手として扱っていいかと思います。メジャー先発投手としても、十分速球投手として言っていいかと思います。平均球速が同じ数値の投手としては、速球投手としての評価の高いスティーブンストラスバーグ投手もいます。21歳になる今シーズン、平均球速、最速の数値がどれだけ伸びるか、もの凄く気になります。