よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

初売り。

2011年01月20日 | 自営業

「大寒」を迎える今日、今年最初の定期市。

我が家にとっては「初売り」になる。

家を出る段階で猛烈な吹雪。
それでも「仙台はこんなこたぁ~ないっしょ!」
と出かけたが…。

勾当台公園はビル風が吹きすさび、小雪舞い、体感はマイナス


催事のような「直売」がよっちゃん農場の始まり。
毎回「今日は売れるかなぁ」と不安な気持ちを小脇に抱えながら家を出る。
けれども、今日もこんな天気だったのに沢山の「いつもの顔」が来てくれた。

高齢にもかかわらず、おぼつかない足取りで、毎回「炭焼きなんばん/みそ」を買い求めてくれるおじいちゃん。
毎回、私の下らない世間話に付き合ってくれるKさんは、差し入れ付きで。
sちゃんはその公園を通る度に「元気ぃ?」といつも我々夫婦を気遣って声を掛けてくれる。

忘れた用度品を買いに走ったコンビニの帰りしな、
「おう!旦那!(私)、 こどす(今年)もよろしぐな! 今奥さんがら買って来たど!」
と、声をかけてくれたおじいちゃんは、バスでやって来て我が出店に寄って
すぐのバスでまた40分かけて家路に。

その他、名前も知らないけれど、グルッと会場を見回し、我が家を見つけて
「あ、来てた!良かった!」
という顔で近づいてくれる人のうれし~こと。。。

ほんとーにお客さんに育ててもらってるなぁ~とシミジミ思います。
ほんとーにありがたい。

今年も一生懸命、我が家なりに商品作りをしようと深~く思った一日でした。



今日の販売ごはん。
先日母方のばあちゃんにご馳走になってうまかった 銀杏ご飯。

を再現したつもり。。。
年の功か、なんでばあちゃん達の作るのは「ひと味違う」のだろう、と最近思います。





薪切り。

2011年01月19日 | Weblog


栗原大地震以来、ほぼ、休業中の炭焼き。

窯を納得いくほど修繕する暇がないのも理由のひとつ。
もう一つは、なんと言っても炭材となる雑木を切り出し、出す時間がない事。
なんつっても、一本ずつロープで引っ張りだしてたんだもの、そりゃあ大変だわ!!
そして切り出すごとに、奥へ奥へ…だんだん遠くなる。。

今、裏山の杉を伐採しているので、業者に頼んでもののついでに山道もつけて
もらっている。
それが出来れば運搬も楽になり、炭焼き完全復活!といきたいもんだ。


が、暖を取るための薪ストーブは休業しちゃったら凍え死んでしまうかもしれない!ので、
その作業は暇さえあれば…。




売ってる薪は、それ用に一年も前から切り出し、乾燥と、キチンとしたもんだけど、
自宅用なので枯れ木を探して集めることから。。

杉のような針葉樹も、そして雑木も、生では使い物にならず。
ある程度乾燥させてからでないと、煤(すす)が出て、
ストーブに悪いだけではなく、煙突掃除もおどげでねー!(大変!ていう方言)
で、計画的にちゃ~んと薪を準備している人は一年も前から「来年用」を準備している。


んで、一方ズボラなよっちゃん家ではそんな計画はあるはずもなく…シーズン突入してからあわてるので、枯れ木を使う。
という訳です。

枯れ木と言っても、腐っていては紙より劣るので×。
雑木で立ち枯れしてしまっているものを選んで切り出す。
なので、火力もちゃんと処理したものと大差無し。

そして一本一本ロープを結んでエッコラエッコラ…いち往復50メーターはあるな。
ちゃ~んと「芯」が残って乾燥している木なので、生木には劣るが結構な重さ。



それをエイヤー!!!と、私が得意のチェンソーでブツ切りし、

カミさんがパコ~ン!パコーン!と手斧で割って、即席木こり夫婦の流れ作業。

軽トラ軽く2台分!4時間もかかりました。。

こんでも、なんぼ…2週間もつかどーか…


そんな薪ストーブの前で食べた、カミさんのお手製蒸しパン。んめがったぁ!








よっちゃんラー油の為の仕事。

2011年01月18日 | Weblog

よっちゃんラー油の仕事は冬が中心です。

昨年と違い、今年は雪も多いが寒風吹きすさぶ日が多く、
人間にはつらいけれども唐辛子には良し。



ラー油用の唐辛子は、晩秋最後の最後、霜が降り始める頃に株ごと収穫し、軒下に干す。
年々増量で今年は300株ほど。

その後に、一本一本葉っぱをむしり、自然の風を当ててしばらく自然乾燥。
葉っぱ取りが大変
これをやらないと、乾燥後に実を外す際、手間がかかってしまうので、この段階は非常に大事。



実が干せ、中がスカスカに乾燥してきたら、水分を完全に飛ばすため、また粉引きが楽なように
仕上げにササッと機械乾燥機に入れカラカラ音がするほど乾燥。



そして仕上げに粉に引く。
第一段階はミキサーで粗挽きにし、

第二段階でミルサーで更に微粉に。

これがまた大変。
マスクを数個重ねて付けても、一度ハマってしまうと涙にクシャミと鼻水が止まらず。。
加工場中が危険地帯と化す時間。。

カミさんは未だに慣れないが、私はほぼ、マスク無しでも耐えられるようになってきた。
まったく自慢にもならないけれど。。。


ウチでは巷のラー油のように、油を熱して作る方法は取らず、あとはごま油と併せてねかせ、味が乗るのを待つばかり。
その分「ラー油の原料」となる段階までに、手と時間をかけて作っています。

それがウチらしいかな、と。

農家の狭い加工場で、デッカいフライパンにナミナミと油を入れジュワッと…というのは、な~んか違う気がしたもんで。


そこに農家らしく、今では畑の「ショウガ」「ウコン」「ニンニク」も別にごま油にネカせ、瓶詰めにする段階で
合わせています。
まさに畑の味が詰まったラー油

流行の「具入り」ではないですけど、出来た料理に一滴で違いが出ます!

自画自賛じゃあないけど、うまいと思って作っています。


そんな仕事が冬の間、続きます。



そんな畑の味の一つ。親父の作るウコン(乾燥したもの)。







新年明けました!

2011年01月10日 | Weblog

遅ればせながら、今年もよろしくお願い致します。

今年は、原点から。
よっちゃん農場で10数年。
今年は、商品を入り口に「よっちゃん農場」が見える形の発信をどんどんやりたい。
と、同じ地域で、同じ希望や悩みを抱えつつ頑張っている仲間と、何か出来たらいいなぁと思っています。





雪が多くスタートした新年。
強烈な寒さの毎日で、薪ストーブが大活躍。
物はウン千円と安いやつだが、抜群にあったかい。
何より、ブルーヒーターと違って、柔らかい熱がたまりません。
このところ、貯めといた薪が底をつき、ヒマを見つけては雑木林から枯れ木を
切り倒して使っています。いい運動。。


勤め人の人は今年の休みは短いらしく、
弟んとこも3日で終わり。
小学校が始まるまでと、4日ほど甥っ子を預かる。。

昨年夏に来たときは、とにかく一人になるのが嫌らしく、
まーず~~~~っと付きっきりで疲れたが、短い間に少しは成長したか、今回は
「アルバイトするんだぁ~」
と張り切ってやって来た。





4年ほど前は杵に付かれそうに貧弱だったのに、
餅つきも一丁前になってきたし、刃物の危険を教える為に、今回は餅切りまで体験。

その他、乾燥してある唐辛子から、仕上げ乾燥機に入れる為に実を切りはなすハサミ仕事。

じぃじと一緒に雪の下からウコン掘りのスコップ仕事までこなす。


夜には「手作り餃子だ!」
と具も巻けるようになった。。



そして、おんつぁんとしてうれしかった話。
彼は学校でも家でもいわゆる「図工」が好きらしく、今回もじぃじんちの新聞入れを作るんだ!と張り切って、
ヒマさえあれば
「ぴろりん(俺)! ポスト作ろう!」
と外へ。

そんな、カンカン、トントンやりながらの会話。

俺「Y、図工好きなんだってな?」

甥っ子「うん好き。面白いんだー。なんで好きかわかる!?」

俺「わがんねなー。なんでや?」

甥っ子「何年か前にねー、初めてぴろりん(俺)にトンカチ使うの教えてもらってからねー、好きになったの。」

おんつぁんやってでいがったやぁ~

いいお正月でした。