東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

第2回「西脇の地域医療を考える会」

2008-06-14 16:47:07 | 福祉・医療
 6月11日の夜、「西脇の地域医療を考える会」の第2回目の集まりがありました。第1回目に引き続き、医師会館で行われたのですが、医師会長の和田先生や大洞西脇病院長をはじめ医師の方や市会議員の方も出席されており、狭い会場がいっぱいでした。
 まず、西脇の救急医療について、にしたか消防本部の前田消防課長より報告がありました。平成18年中の救急車での搬送人員は2,117名、内西脇病院へは1,293名、大山病院へは211名、中町日赤へは277名、西脇多可以外の医療機関へは305名でした。平成19年中の搬送人員は2,234名、内西脇病院へは1,280名、大山病院へは404名、中町日赤へは137名、西脇多可以外の医療機関へは379名でした。
救急搬送は年々100件を超える伸びを見せており、丹波市からの搬送も増えてきているとのことでした。そうした搬送を西脇病院と大山病院が支えてくれており、管内での受け入れ先の「たらいまわし」は起こっていないとのことでした。しかし、限界に近づいているとも述べられました。また、ヘリを使っての三次救急医療先への転送も行っているとの報告がありました。
続いて、富原先生より、「医療崩壊―地域医療を守れ!地域を守れ!」と題した問題提起が行われました。平均寿命は世界一なのに、医療費は先進国中最低であること、日本の医師数は世界平均よりはるかに少なく、医師の絶対数が不足していることもデータに基づき説明されました。私が、特に印象に残ったことは、「住民が本気で医療を考える地域だけが、医療を継続できる」と言われたことでした。
その後、討議が行われたのですが、「西脇市民病院の小児科を守る会」代表の村井さんから、会として啓発用のパンフレット(また別の機会に紹介します)が作られたことが報告されました。富原先生達は、今後、各地域に出向いて「地域医療について」の問題提起をしていきたいと言われました。地元医師会と西脇病院、地域住民の三者が連携できれば、これほど強いものはありません。そうした動きが着々と出来つつあることに、私自身大きな自信となっています。
コメント
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