とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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恥ずかしい社名

2007年09月04日 21時01分23秒 | 経済
外国語を習っていると、日本語と同じ発音でまったく異なった意味の言葉があることに驚くことが少なくない。

例えば、タイ語で「関係ない」といえば「下着のパンツ」のことだし、ミャンマー語で「猿飼うんで~」というと「美味しい」という意味になる。
こういう言葉の「音」の楽しさが、語学の楽しみのひとつであることに変わりはなく、歴史年表を覚える「鳴くよウグイス平安京」みたいなもんで、結構重要だ。

ところで、この外国語との同音異義語に気を配らずか、故意にかどうかは知らないが、度々困った名称に突き当たることがある。

これは創作だけど、例えば、
「明日香村にできた記念ホールだから、縮めて「明日ホール」というのはどうだろう」
という話があったら、アナタならどう思うだろう。
「明日ホール」
英語を母国語にする人がここに来たらきっと驚くに違いない。

私は関西圏に住んでいる関西人というジャンルに含まれる大阪人だ。
関西は京都を中心とする文化的首都圏だが、外国へ行った時に私は絶対に使わない関西を意味する別の言葉がある。
「私の出身は近畿です」
近畿地方出身者というのは、そのまま「きんき」地方という言葉を英語文化圏では使いにくく、私はどんな場合でも「関西地方出身です」ということに決めている。

普通、大企業に勤めている人はこう言う言葉の問題は心得ていると思うのだが、実は先日、ある会社の社名変更を聞いて絶句した。

そのある会社とは印刷用インク最大手の大日本インク。
その大日本インクが来年4月に社名変更する。
新しい社名は「株式会社DIC」。

「うちの会社、こんどディックって名前になるんです」

仕事で知りあった大日本インクの某女性社員は自慢気に嬉々として宣った。

「え、○○さんの会社。⑭ディックって名前になるの?」
「ハイ!」
「オタク、アメリカにも事務所があったよね」
「ハイ!」
「んで、アメリカもディックって言うの?」
「ハイ!」

私は大日本インクの美しくかつ可愛らしい女性社員が、アメリカでのビジネスシーンで『My name is ○○○○ of Dick company. Nice to meet you.』なんて言うのを想像して虫ずが走った。

もっとまともな社名は思い浮かばなかったのか、この会社。


(注:DICはディックと読め、その「ディック」には隠語として「ポコチン」の意味があります)


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4 コメント

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ディック・ミネ(本文とは関係ありません) (船長@印刷業界)
2007-09-05 01:41:31
私の勤務先にその会社の関連会社があり、入居しているビルが「ディックビル」。最初にその名前を聞いた時には「そらアカンやろ!」と思いましたがもう慣れましたよ、「ポコチンビル」(爆)。

それはともかく、世界にはいろんなインキメーカーがあるのですが大日本インキは日本では最もポピュラーなメーカーさん。色指定をするのに「DIC577の藍色」などと指定するのが常識です。
ですからDICは知っていても大日本インキは知らない、って方も多いかと。

最後に校正係としては指摘しておかねばなるまい。
今の正しい社名は「大日本インキ化学工業株式会社」で、新社名の読み方はディックではなく、「ディーアイシー株式会社」です。
どうやら「ディックはマズイ」と感づいたようです、チャンチャン!
http://www.dic.co.jp/
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ディーアイシー? (管理人@知らぬが仏)
2007-09-05 04:58:34
>どうやら「ディックはマズイ」と感づいたようです、チャンチャン!

くそ~。
気付きましたか。
実はこの春、某国へ視察旅行に出かけた時、同じ視察旅行に参加したこの会社のうら若き女性社員さんがホテルのエレベーターの中で、
「うち、来年から株式会社ディックになるんですよ」
と大声で言ったものだから赤面ものでした。
エレベーター内はたまたま日本人ばかりでよかったんですけど、流石に、
「........その社名、マズイんじゃないですか......」
とか、
「エレベーターの中はもちろん、この国の公衆の面前で『ディック』って大声で言わないで下さいね」
とは言えませんでした。

彼女、あちこちで「ディック」「ディック」って言ってたかも知れませんね。
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Unknown (ショぼい広東語使い)
2007-09-05 17:19:18
日本人がよく言う「はい、ど~も~」は広東語で「私のアソコは毛むくじゃら」という意味です。「アソコ」というよりか、ええええと、乙女である私が口にするのも恥ずかしい表現で女子のアソコを指す意味なので、日本に来たばかりの香港人はこの言葉を聞くと正直、死にたいくらい恥ずかしくなるらしいです。私の在日20年を越す広東語の師匠(超美人)も「いまだに恥ずかしくて聞きたくない言葉」と流暢な日本語でおっしゃってました。

ショぼい広東語使いの私は、広東語で「9」と言うつもりがしょっちゅう「犯す!」と言ってしまうのが悩みです。
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ほほ~ (監督@とりがら管理人)
2007-09-05 20:39:27
ショぼい広東語使いさん、こんばんわ。
へ~え~。
そうなんだ~。
「はい、ど~も~」って、危険なんですね。

最近うちの会社の社員が盛んに中国へ、とりわけ香港や四川、深?なんかへ行ってます。
普段は中国はおろか海外旅行なんか行かない連中が仕事で行っているわけで、バックパッカーとして社内ではちょいとばかし名前をしられた私に海外渡航の助言を求めてくる「アホ」がいらっしゃいます。(私が中国のことなんかほとんど知らないのはご存知の通りですが)

で、次回助言を求められたら、
「名刺交換の際は必ず『はい、ど~も~』と日本語で言って下さい」
と教育します。

これは楽しみが増えました~、ハハハ。
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