とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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だからJALは好きになれない

2009年07月21日 08時38分36秒 | 経済
「JALの企業年金カット、1/3のOBが反対」

なんだか日本航空の報道を見ていると、昨年のアメリカ自動車業界のニュースを見ているようで気が沈む。
会社が危機状態にあるにも関わらず、組合が強いばかりに会社は財務改善にも取り組めず、そのままズルズル時間だけが経過する。
OBに危機意識はまったくなし。
ある危機意識は自分の年金が削られるというそのことだけ。

まったくもって、見ているこっちがアホらしくなってくる。

但し日本航空の場合、「こっちがアホらしい」とばかり言ってられないことがある。
それは、この企業には莫大な額の税金が投入されているということだ。

潰れかけの会社である日本航空は我々が払った税金でを下支えされているのだ。
だから日本航空に潰れてもらうと、投入している何千億円もの税金が泡とはじけて消えてしまうというわけだ。

そこで我々一般納税者には大きな疑問が浮かんでくる。
なぜ自分たちが汗水垂らして働いた払った税金を投入してまで、あいつらの年金を払ってやらねばならないか、ということだ。
もし日本航空が自分の会社の社員だけや、一部の政治家、役人だけの利用者で経営できるのなら結構だ。
でも、本来多くの一般人に利用してもらわなければならない民間会社。
もし、
「こんなけしからん会社は潰れてしまえば結構だ」
なんて人が多く出てきたら、どうするつもりなんだ。

数億円規模の追加支援要請も、もしかしたら
「潰れるぞ~。援助しなけりゃ潰れるぞ」
という国を脅したらもっと金をせしめられるという意図のものになされているんじゃないかと、勘ぐりたくなる。

ANAは民間からの全額の融資。
JALは公的資金。
でも、企業年金カットはしない。

だからJALは好きになれないのだ。


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