人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「作家の遊び方」「赤めだか」「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」「村上春樹 雑文集」を買う

2016年01月04日 07時15分19秒 | 日記

4日(月)。昨日は品川の義父の家にお年始に行ってきました 品川駅から五反田方面に歩いて行ったのですが、途中の歩道は大学駅伝復路の走者を応援する人々で混雑していました ちょうど八ツ山橋の日本テレビ中継所当たりで、あと数分でトップの青山学院の最終ランナーが走ってきそうだ、というのでしばらく待っていると、やってきました。ハッピー指数300パーセントの走りが 往路復路とも完全優勝ですからブッチギリですね 

 

          

 

お節料理をいただいた後は、お正月恒例の”コリント・ゲーム”に興じました これはパチンコ台を床に寝かせてスティックでパチンコ玉を突いて、釘を打った籠に入れて得点を競うゲームです。私は何と3位でした 4人でやって

 

          

 

今日は1月4日。多くの人は今日が仕事始めだと思います。サラリーマン・サラリーウーマンの方々は今日からまた満員電車に揺られて出勤ですね お疲れ様です。申し訳ありませんが、私は今年の初映画を見に行きます ということで、わが家に来てから464日目を迎え、頭痛の種を抱えて悩んでいるモコタロです

 

          

             ”お供えあれば憂いなし”なんて 正月早々下手なシャレは勘弁してよ

 

  閑話休題  

 

本を4冊買いました 1冊目は伊集院静著「作家の遊び方」(双葉文庫)です。今は亡き永遠の美女・夏目雅子さんの、現在は篠ひろ子さんのダンナハンですね 作家ってもてるんですね

 

          

 

2冊目は立川談春著「赤めだか」(扶桑文庫)です 年末にテレビで放映したようですね。私はテレビは見ませんけれど

 

          

 

3冊目は村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(文春文庫)です 単行本で発売当初、出版界の話題を独占した本の文庫化です

 

          

 

4冊目は「村上春樹 雑文集」(新潮文庫)です なぜこの本を買ったかと言えば、音楽について普段、村上春樹はどう考えているかが知りたかったからです。もっとも彼の場合はジャズがメインですが

 

          

 

いずれこのブログでご紹介していきます。お楽しみに

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ジェフリー・ディーヴァー著「バーニング・ワイヤー(上・下巻)」を読む~どんでん返しの連続

2016年01月03日 08時19分17秒 | 日記

3日。昨日は埼玉県S市の実家にお年始に行ってきました 息子は卒論対策で家で勉強するというので置いていきました。殊勝なやつです。実家では7.7Kg、ヘビー級のミラ(=ミラクル・デブ)が出迎えてくれました

 

          

 

ほら、そんなところで隠れてないで出ておいでよ 焼いて食べたりしないからさ

 

          

              ちぃ~っす! おいらが噂のミラだよ 10歳だよ 7.7キロで悪かったな

 

実家ではビールや日本酒を飲みながらお刺身、焼き鳥、お節料理をいただき、最後に義弟の弟さんが打ったという蕎麦をいただきましたが、これがプロ並みの技で、コシがしっかりしていて、ほとんど蕎麦屋の蕎麦でした また、義弟から退職祝いに、ということで平成27年全国新酒鑑評会金賞受賞酒という「福寿 超特選大吟醸」をいただきました 福寿というのは私の亡父・亡母の名前が一字ずつ入っています。なかなか粋な計らいです 

 

          

 

ということで、わが家に来てから463日目を迎え、初めて斜に構えるモコタロです

 

          

             今のどこかの国の政治 右に傾いてないかい?

 

  閑話休題  

 

ジェフリー・ディーヴァー著「バーニング・ワイヤー(上・下巻)」(文春文庫)を読み終わりました ジェフリー・ディーヴァーの作品は科学捜査官リンカーン・ライムが活躍する「ボーン・コレクター」「コフィン・ダンサー」「エンプティー・チェア」「魔術師」「ウォッチメイカー」「ソウル・コレクター」などと、”人間ウソ発見器”キャサリン・ダンスが活躍する「スリーピング・ドール」「ロードサイド・クロス」など、多くの長編小説がありますが、文庫本として出されるたびに当ブログでもご紹介してきました

ジェフリー・ディーヴァーは1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳で小説家になりました

 

          

 

 路線バスのバス停が突然の光と炎に包まれた 送電システムの異常によりすぐ近くの変電所が爆発したのだった。電力網を自由に操る何者かによって引き起こされた事件だった FBIは科学捜査官リンカーン・ライムに捜査協力を依頼する。捜査の過程で、犯人は電気の知識に長けた人物であると推定され、電力会社の内部犯行説が浮上する そしてレイ・ゴールトという電力会社の技術サービスオペレーターが犯人であると特定され、犯人逮捕に向けた捜査が続けられる。そうした中、犯人から「ニューヨークへの送電を半減させろ。さもないと新たな犠牲者が出る」という要求が出される 肢体不自由なライムはパートナーであるアメリア・サックスの強力な”手足”を借りてゴールト逮捕に向けた指揮を執る一方で、カリフォルニア州捜査官キャサリン・ダンスらの協力を得ながらメキシコに現れた天才犯罪者ウォッチメイカーの逮捕に向けた指揮も取らなければならない 精神的にも肉体的にもきつい立場に置かれたライムはゴールトを逮捕することが出来るのか? 同時にウォッチメイカーも逮捕することが出来るのか? そもそも2人を逮捕することは可能なのか 

 

          

 

 この小説では、局面に応じて「証拠物件一覧」というのが出てきます。最初に出てくるのは上巻の161ページですが、「未詳のプロファイル」(犯人像)として書かれているのは「男性、40代、おそらく白人、アルゴンクインの社員または社員にコネのある人物の可能性大」などと書かれています それが下巻の35ページでは「レイ・ゴールトと確認、40歳、独身、アルゴンクイン(電力会社)のフィラデルフィア州の変電所で侵入事件、関連している可能性」と書かれています

つまり下巻(全330ページ)に入ってすぐにレイ・ゴールトという人物が犯人であることが分かっているのです。しかし、ここまで読んで思うのは「名前も素性も判ったのに、犯人が逮捕されるであろう この小説の結末まで あまりにも多くのページ数(約300ページ)が残っているのは何故か、ということです ここで、「まだ何かあるな?」と感づくのですが、「実はレイ・ゴールトは・・・・・」という新たな事実が明らかにされます 読者は「えっ、まさか」と絶句するのですが、さらに読み進んでいくと、もう一度「えっ、まさか」が待っています。その上、最後には真犯人にリンカーン・ライムが直接命を狙われる羽目に陥るという絶体絶命の舞台が用意されているのです ジェフリー・ディーヴァーお得意のどんでん返しに次ぐどんでん返しです

電気に関する知識も身に付きます。読み始めたら止まらない面白い小説としてお薦めします

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2015年のクラシック・コンサート「マイ・ベストテン」を発表します!

2016年01月02日 08時30分21秒 | 日記

2日(土)。昨日は朝、お雑煮を作りました 今年のオセチはレストランに注文せず、蒲鉾、ゴマメ、昆布巻き、カズノコ、栗きんとんなどを買ってきて適当に組み合わせて用意しました 私が毎年作っている雑煮は、具が里芋、ホウレン草、鶏肉、なると、餅で関東風の醤油味です

食後は、朝日と日経の”これでもか”という新聞の束と格闘し、年賀状に返事を書きました そして万歩計の歩数を稼ぐため初詣ついでに散歩に出ました。”とげぬき地蔵”で有名な高岩寺は参拝客で賑わっていました

 

          

 

その足で地蔵通りの突き当りにある猿田彦神社まで歩き、参拝しました。こちらは一般客にあまり知られていないせいか空いていました

 

          

 

目標の8,000歩までは程遠いので、大塚駅まで歩くことにしました。家に着いて万歩計を見たら8,210歩でした。8,000歩というのはかなりの運動になります。ということで、わが家に来てから462日目を迎え、1日と代わり映えしないスタイルのモコタロです

 

          

            昨日と場所を変えただけじゃん もっと工夫したらどうよ

 

  閑話休題  

 

私はクラシック・コンサート、映画鑑賞、読書の3つのジャンルについてそれぞれ年間目標を掲げていますが、昨年1年間の目標達成状況を振り返ってみたいと思います  各ジャンルの目標と実績は次の通りでした

①クラシック・コンサート 年間目標:180回  実績:191回 (達成率106%)

②映画鑑賞        年間目標: 55本  実績: 66本 (達成率120%)

③読書           年間目標: 65冊  実績: 69冊 (達成率106%)

①+②+③合計     年間目標: 300   実績:326  (達成率109%)

以上の実績に基づいて今年の目標を次の通り設定しました

①クラシック・コンサート 180回

②映画鑑賞        100本

③読書            85冊

①+②+③合計      365

クラシック・コンサートの目標を前年の目標と同じに据え置きました 実績の191回を基準にして、より多く設定することもできますが、「2日に1回はコンサート」というのは時間的にも経済的にもほとんど限度に近いと思っています その代わり、映画鑑賞と読書を増やして、トータルの目標も300から365に増やしました。つまり1年365日、毎日①②③のどれかをやっているという状況を目標とします

 

  も一度、閑話休題  

 

上記の通り昨年は191回のコンサート(ロビー・コンサートのような無料の公演は入れていません)に通いました これを会場別に調べたら、回数の多い順に次のようになりました

①サントリーホール(大ホール)   32回(東響、読響、新日本フィルの各定期演奏会、他) 

②東京オペラシティコンサートホール 18回(東響、バッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会、他)

②東京国際フォーラム(A,B,C)    18回(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015)

④東京文化会館(小ホール)     17回(東京・春・音楽祭2015、他)

⑤東京芸術劇場コンサートホール  15回(都民芸術フェスティバル2015、他)

⑥トリフォニーホール(大・小)    13回(新日本フィル定期と室内楽シリーズ)

⑦新国立劇場(オペラハウス)    12回(新国立オペラ定期公演)

⑧ミューザ川崎大ホール       11回(フェスタ・サマーミューザ)

⑨サントリーホール(ブルーローズ) 10回(サントリーホール・チェンバーミュージックガーデン、他)

⑩第一生命ホール           6回(エクセルシオ、古典四重奏団、他)

⑩日経ホール              6回(日経ミューズ・サロン)

⑪文京シビックホール         5回(響きの森クラシック・シリーズ、他)

⑪東京藝大奏楽堂           5回

⑬東京文化会館(大ホール)     4回(東京・春・音楽祭2015、他)

⑬大手町よみうりホール       4回(読響アンサンブル・シリーズ)

⑮紀尾井ホール            3回

⑮トッパン・ホール          3回(ハーゲン弦楽四重奏団、他)

⑰NHKホール             2回(ヤルヴィ+N響、他)

以上の他、ヤマハホール、津田ホール、JTアートホール、新宿文化センター、ティアラこうとう、国立科学博物館”日本講堂”、音楽の友ホールが各1回となっています

以上の通り、年間会員になっているオーケストラの定期公演が開かれるサントリーホール(大)、東京オペラシティコンサートホール、すみだトリフォニーホールなどの回数が多いのが目立ちます その他に大きな特徴としては、年明けの「都民芸術フェスティバル」、春の「東京・春・音楽祭」、5月の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」、6月の「サントリーホール・チェンバーミュージックガーデン」、夏の「フェスタサマーミューザ」のような音楽祭が開かれる会場に多く通ったことになります 今年も各音楽祭には積極的に通うつもりなので、向こう1年間も同じような傾向になるのではないかと思います

 

  最後の、閑話休題  

 

昨年1年間のクラシック・コンサート「マイ・ベスト10」を発表します 昨年聴いた191回のコンサートを対象としていますが、ヤノフスキの「ワルキューレ」は断トツの第1位です。その意味では2位以下は順不同と言っても良いようなもので、強く印象に残った順と言っても良いかも知れません

第1位:ワーグナー「ワルキューレ」(ヤノフスキ+N響、スミス、マイヤー他)※「東京・春・音楽祭」4月4日・東京文化会館

   ※スミス、マイヤー等をはじめとする歌手陣の歌唱力とヤノフスキの迫力ある指揮に尽きます

 

          

 

第2位:ベートーヴェン「交響曲第5番”運命”」(ジョナサン・ノット+東響)7月16日・サントリーホール

   ※何度も生で”運命”を聴いてきましたが、これほど気迫に満ちた演奏は初めてです

 

          

 

第3位:チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」(下野竜也+読響+HJリム)※「三大協奏曲」8月21日・東京芸術劇場

   ※HJリムは3年連続ベスト・スリー入りです。今これほど個性が強く、しかも説得力のあるピアニストはいません

 

          

 

第4位:ミロ・クァルテット「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会」※「サントリーホール・チェンバーミュージックガーデン」6月7~20日    

   ※4人のアンサンブルが素晴らしい

 

          

 

第5位:バッハ「農民カンタータBWV212」他(バッハ・コレギウム・ジャパン、Sp:モイツァ・エルトマン)9月26日・東京オペラシティコンサートホール

   ※モイツァ・エルトマンの透明な声と素晴らしい演技力に拍手

 

          

 

第6位:ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲」他(ヤルヴィ+五嶋みどり+N響)10月24日・NHKホール

   ※五嶋みどりの渾身の演奏とヤルヴィ+N響のサポートを堪能

 

          

 

第7位:ベートーヴェン「ワルトシュタイン」他(松田華音ピアノ・リサイタル)4月7日・東京オペラシティコンサートホール

   ※期待の新人のデビュー・コンサート。ベートーヴェンもラフマニノフもショパンも良かった

 

          

 

                      

 

第8位:ショーソン「ピアノとヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲」(竹澤恭子、児玉桃、レスパス弦楽四重奏団)6月12日・サントリー・ブルーローズ 

   ※初めて聴いた曲ですが、名曲名演奏を確信したコンサートです

 

          

 

第9位:ヴェルディ「ファルスタッフ」(新国立オペラ、Br:ガグニーゼ)12月3日・新国立劇場

   ※「トスカ」のスカルピアで印象深いガグニーゼの新たな当たり役「ファルスタッフ」を堪能

 

          

 

第10位:ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第12番、13番、大フーガ」(クァルテット・エクセルシオ)12月31日・東京文化会館小ホール

   ※第1ヴァイオリンが代演でも質が落ちない素晴らしい演奏を展開したエクセルシオによる今年最後の熱演

 

          

 

さて、あなたの2015年「マイ・ベスト10」はいかがだったでしょうか

  

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ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第7~9、12、13番&大フーガ」を聴く~2015年最後の演奏会

2016年01月01日 10時52分03秒 | 日記

2016年1月1日(金)。皆さま、明けましておめでとうございます 本年も 今日で461日目を迎えたモコタロともどもよろしくお願いいたします

 

          

                              ぼくは決まっているけど バックが散らかってね?

 

  閑話休題  

 

お正月早々、去年のことで恐縮ですが、昨日 12月31日、2015年最後のコンサートを聴きました 上野の東京文化会館小ホールで開かれた「ベートーヴェン弦楽四重奏曲【9曲】演奏会」です。今回10回目を迎えたこのコンサートは、毎年3つのクァルテットが3曲ずつ演奏していますが、今回は第7番~第9番をストリングス・クァルテットARCOが、第12番、第13番、大フーガをクァルテット・エクセルシオが、第14番~第16番を古典四重奏団がそれぞれ演奏します

 

          

 

14時開演で21時30分終演予定となっていますが、私は例年、最初の2つの団体だけを聴いて帰宅しています 1年の最後の日は家族そろって年越しそばを食べるのが習慣になっているからです

 

          

 

最初に演奏するストリングス・クァルテットARCOはN響コンマスの伊藤亮太郎(Vn)、都響首席の双紙正哉(Vn)、読響ソロ首席の柳瀬省太(Va)、都響主席の古川展生(Vc)から成るユニットです

弦楽四重奏曲第7番から第9番までの3曲(作品59)は、ロシアの貴族で 長い間ウィーン駐在大使を務めたラズモフスキーの依頼で作曲されたことから、”ラズモフスキー弦楽四重奏曲”と呼ばれています 中期の弦楽四重奏曲の代表作です

第7番の冒頭の勇壮な音楽を聴くと、それまでの弦楽四重奏曲とは次元が違う音楽であることを感じます 交響曲で言えば第2番から第3番”英雄”に移るときに感じる感覚と同じです 4人はテンポ良く演奏を進めます。第8番は3曲の中で唯一の短調の曲ですが、4人はベートーヴェンの心情の吐露を歌い上げます 第9番は全体的にベートーヴェンの強い意志を感じさせる曲です。私は3曲の中ではこの曲が一番好きです。常設の弦楽四重奏団でなく、臨時に集まって練習を重ね演奏する彼らの努力は並大抵ではないでしょう。なかなかの力演でした

 

           

 

2番手のクァルテット・エクセルシオは、第1ヴァイオリンの西野ゆかが休養中につき小林朋子が代演、第2ヴァイオリン=山田百子、ヴィオラ=吉田有紀子、チェロ=大友肇というメンバーです

後期の弦楽四重奏曲は第12番から始まります。エクセルシオのメンバーが登場します。女性陣は微妙に異なる紫系統の衣装での登場です 第12番の冒頭の和音が鳴った時、「これから充実した後期の作品を始めるぞ」というエクセルシオの覚悟の宣言のように聴こえました。根性が入っていました 私はこの曲が結構好きなので十分楽しみました

次は第13番です。ペテルブルグの音楽愛好貴族ガリツィン公爵に献呈されました。この曲は変わっていて、6楽章から成ります 当初は第6楽章に巨大なフーガを置いた形で完成、初演されましたが、この大フーガだけが”難解である”として不評を買ったため、ベートーヴェンは出版社アルタリアの意向や周囲の意見を取り入れて、大フーガに代わる第6楽章「アレグロ」を新たに作曲します。これこそベートーヴェン最後の作品(楽章)となったのです 実は、私はこの作品(楽章)が大好きで、今回も予習に何度も繰り返し聴きました 深刻な「大フーガ」よりも軽快な「アレグロ」の方が好きです。ベートーヴェンの最後の曲がこの明るく軽やかな曲で良かったと思います

今回のコンサートでは、新しい第6楽章「アレグロ」を加えた形で演奏され、後で「大フーガ」だけが単独で演奏されました 第13番は次々と曲想が変化する曲ですが、とくに第5楽章「カヴァティーナ」は美しく、祈るような音楽で 思わず聴き入ってしまいます エクセルシオは西野ゆかの代演・小林朋子が積極的にリード、他の3人との間合いもぴったりでした。まさに常設の弦楽四重奏団の鏡のような演奏で、見事なアンサンブルでした

続く「大フーガ」は、再び「これからベートーヴェンの最高傑作を演奏するぞ」というエクセルシオの覚悟の宣言のような気迫に満ちた演奏が展開しました

今回、2つの弦楽四重奏団の演奏を聴いたわけですが、演奏曲目は異なるものの どうしても比べてしまいます  何と言ってもエクセルシオの演奏は素晴らしい。第1ヴァイオリン奏者が代演でも演奏の質は保たれています 今回、彼らのベートーヴェンを聴いてエクセルシオの素晴らしさを再認識しました。1年を締めくくるのに相応しいコンサートを聴くことができて本当に幸せでした

 

  最後の、閑話休題  

 

「忘備録」として2015年12月31日現在のtoraブログのアクセス状況を記録に残しておきます。

①トータル閲覧ページ数  203万3715 ページ

②トータル閲覧者数    54万3720 IP

③goo ブログにおける直近1週間の平均順位  234万9352ブログ中1440位

④「読者になる」登録数  712人

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