人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ディズニー・アニメ『ファンタジア』を観る 〜 「魔法使いの弟子」「春の祭典」「くるみ割り人形」「トッカータとフーガ」「時の踊り」「田園交響曲」他とアニメの融合による映画史に残る傑作

2021年04月03日 07時21分01秒 | 日記

3日(土)。わが家に来てから今日で2275日目を迎え、ミャンマーのチョー・モー・トゥン国連大使は1日、日本経済新聞のインタビューに応じ、国軍のクーデターについて「民政が回復するまで投資を中断し、国軍への資金源を断絶すべきだ」とし、日本政府による「より強い、厳しい行動」を求めた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     「今は 経済活動よりも 人命の保護を最優先すべきだ」という主張は 説得力がある

 

         

 

昨日の夕食は、2週間に一度作るのが恒例になった「鶏の唐揚げ」です  さすがに作り慣れたので、外カラっと、内ジューシーに出来ました

 

     

 

         

 

昨日、新宿ピカデリーでディズニーの長編アニメ『ファンタジア』(1940年製作アメリカ映画・カラー・ステレオ・125分)を観ました

この映画は、クラシックの名曲とアニメーションを融合させた画期的な表現により、映画史に残る傑作として語り継がれているディズニーの長編アニメです 登場するのは①バッハ「トッカータとフーガ・ニ短調」、②チャイコフスキー「くるみ割り人形」 ~ 金平糖の踊り、中国の踊り、葦笛の踊り、アラビアの踊り、ロシアの踊り、花のワルツ、③デュカス「魔法使いの弟子」、④ストラヴィンスキー「春の祭典」、⑤ベートーヴェン「交響曲第6番”田園”」、⑥ポンキエッリ「時の踊り」、⑦ムソルグスキー「禿山の一夜」、⑧シューベルト「アベ・マリア」の8曲です 音楽を担当しているのは巨匠レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団です 作曲家・音楽評論家のディームズ・テイラーがナレーターを務めています

この作品にはナレーション以外の台詞や効果音はありません 音楽イメージを視覚化して映像と音楽のシンクロナイズを実現しています

娘が小さい頃、この映画を観に連れて行ったことがあります それと前後してレーザーディスク(2枚組3面:下の写真)を購入しました 90年代初め頃だったと思います 残念ながらレーザーディスク・プレーヤーがもはや手元にないので観ることができませんが、50枚位あったレーザーディスクを売り払ったとき、娘が「これだけは売らないで」と言ったので残しておきました

 

     

     

 

レーザーディスクのジャケットに日野康一氏が次のように書いています

「『ファンタジア』は最初から長編として企画されたものではなく、ミッキーマウスが生まれて12年、後輩のアヒル(ドナルド・ダック)に食われかけてしまい、失地回復を考えたディズニーは『魔法使いの弟子』なら生意気なミッキーにピッタリだと考えた そんな時、アメリカが世界に誇る大指揮者レオポルド・ストコフスキーに出会った ディズニーはスタジオへ来たストコフスキーに、ミッキー主演で物語性のある短編アニメ『魔法使いの弟子』を作れないかと持ちかけた 乗り気になったストコフスキーとテストフィルムを作り、内部で試写したところ大好評で、構想が際限なく広がった しかし、テストフィルムまでにかなりの金をかけてしまい、短編ではペイしないために長編『コンサート映画』(仮題)へ発展、選曲に音楽評論家でラジオ解説者のディームズ・テイラーが加わり、3人で8曲を選び出した ストコフスキーが提案して RCAの実験室で完成した世界最初のステレオ録音を採用、当時最高のコンディションにあったストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団によって収録されたあと、音楽に基づいてアニメが約2年がかりで創造された 当時のレコードはSP時代で、か細い音楽が聴こえた 『ファンタジア』のオーディオ『ファンタサウンド』は9チャンネル超ステレオ録音。RCAビクターの全面的協力のもとに実行され、世界オーディオ史にモニュメントを築いた 参考までに、LPモノラル・レコードの実用化は1954年、ステレオLPは1959年、CDは1982年。いかに『ファンタサウンド』が画期的なものかお分かりだろう

 

     

 

この映画で気に入っているシーンがいくつかありますが、まず第一に思い浮かべるのは、やはり「魔法使いの弟子」です ミッキーが魔法を使って箒に水汲みをさせたものの、途中で眠っている間に水が溢れ、魔法使いに叱られるという内容です 全作品の中でこの作品がカラーが一番鮮明です 「くるみ割り人形」ではキノコが踊る「中国の踊り」が可愛らしい 「春の祭典」は地球の誕生と生命の歴史を描いたスケールの大きな作品です 「田園交響曲」は舞台をギリシャの神々が住んでいたオリンポス山として、ペガサスの群れや、ケンタウロス(半人半獣)たちのロマンスなどを描いています 「時の踊り」では、フラミンゴ、カバ、象、ワニたちが登場して、コミカルなバレエを踊ります

この作品を最後に観たのは30年近く前だと思いますが、今回久しぶりに観て、様々なシーンを思い出しました 演奏に入るストコフスキーのシルエットがカッコいい

ウォルト・ディズニーは『ファンタジア』について次のように語っています

「『ファンタジア』は時代を超えた映画といえよう。10年、20年、30年後もずっと鑑賞され続けるに違いない この作品は、アイディアそのものを具体化した唯一の形式であり方法であって、代わりの作品など作ることはできない。改良したり手直しはできたとしても、それ以上のことはできない

30年後どころか、80年以上経った現在でも世界各地で上映され、あるいはDVDで観られ続けています 『ファンタジア』は年齢を問わず楽しめる不滅の名作です


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