人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

バッハ・コレギウム・ジャパンでJ.S.バッハ「マタイ受難曲 BWV244」を聴く ~ コロナ禍でオール・ジャパンによる公演が定着 / NHK Eテレで毎週木曜夜「クラシックTV」放送開始

2021年04月04日 07時20分06秒 | 日記

4日(日)。昨日の朝日夕刊に「あなたとクラシックに素敵な出会いを ピアニストの清家信也  Eテレでビギナー向け新番組」という見出しの記事が載っていました    超訳すると、

「ピアニストの清家信也と歌手・モデルの鈴木愛理が司会を務める『クラシックTV』(毎週木曜 夜10時)が1日にスタートした   番組は初心者でも楽しめることをうたっているが、清家は『音楽自体のハードルを下げることは本質的ではない。どうして重い音楽なのか、背景をわかりやすく説明して、腑に落ちた状態で聴いてもらうことが大事だと思う    視聴者の皆さんとクラシックの共通点、共鳴する部分を探していきたい』と語る また、『ビートルズもクイーンも もうじきクラシック。どんな音楽のジャンルでも、年月が経てばクラシックになる    だから、どんな人でもクラシックの影がある。その身近さを体験してもらう努力をしたい』と語る    また、作品との出会い方が大切だという。自身は中学1年の時、初めてコンクールの予選で落選し、挫折を味わった。その時、マーラーの『交響曲第5番』に出会い、救われたという    『番組を通じて、人生が変わるような熱量を持って紹介したい。素敵な出会いがある番組にできれば』と語る

面白そうですね よい子の皆さん、スケジュール表の毎週木曜夜10時に「Eテレ クラシックTV」を入れておきましょう

ということで、わが家に来てから今日で2276日目を迎え、新型コロナウイルスの流行を受けて中朝貿易を全面停止した影響で、食料や医薬品などの物資不足が深刻となり、北朝鮮に駐在する各国の外交官や国際機関の職員が相次いで北朝鮮外へ避難したことが判明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     北朝鮮の国民は帰るところがないから可哀そうだ  コロナよりも金正恩の方が怖い!

 

         

 

昨日、サントリーホールでバッハ・コレギウム・ジャパン「第142回定期演奏会」を聴きました プログラムはJ.S.バッハ「マタイ受難曲  BWV244」です 出演は、エヴァンゲリスト=櫻田亮、ソプラノ=森麻季、松井亜希、アルト=久保法之、青木洋也、テノール=谷口洋介、バス=加来徹、加藤宏隆。管弦楽・合唱=バッハ・コレギウム・ジャパン、指揮=鈴木優人です

自席は2階RA2列9番、左通路側席です 1階席の前3列はコロナ感染拡大防止策として空席となっており、P席も空席です。会場は通常配置ですが、結構お客さんが入っています

ステージ上は、チェンバロ、ファゴット、オルガンをセンターにして、左右のサイドにヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ビオローネ(コントラバス)の計10人と、フラウトトラヴェルソ2人、オーボエ2人が同数で対照的に配置されます 26人の合唱(ソリストを含む)も左右同数に分かれます。そして指揮者兼チェンバロの鈴木優人の隣にエヴァンゲリストの櫻田亮が控えます 左グループ(Ⅰ群)のコンマスは若松夏美、右グループ(Ⅱ群)のコンマスは高田あずみです。ソリストは左の合唱グループに森麻季、久保法之、加来徹が、右の合唱グループに松井亜希、青木洋也、谷口洋介、加藤宏隆が入ります

 

     

 

鈴木優人の指揮で第1部第1曲の「序:シオンの娘と信ずる者たちの対話」の演奏に入ります この曲を聴くと、「これからバッハへの旅が始まるんだな」と思います

古楽器特有の柔らかく包み込むような音が会場を満たします さらにどこまでもクリアな合唱が迫ってきます 世界に通用するバッハ・コレギウム・ジャパンのコーラスの特徴は、ドイツ人も驚くという正確なドイツ語と、透明感のある歌唱にあります

エヴァンゲリストを歌ったテノールの櫻田亮は、B.C.Jにおいて 今やなくてはならない存在です 日本におけるエヴァンゲリストのオーソリティと言っても過言ではないでしょう

その意味では、イエスを歌ったバスの加来徹もこの役を自分のものにしています

ソプラノの森麻季は透明感のある美しい声で、とくに高音部がとてつもなく美しく聴き惚れてしまいます ソプラノの松井亜希も、アルトの青木洋也も、テノールの谷口洋介もB.C.Jの常連歌手として申し分のない働きをしましたが、今回すごく良かったと思うのはアルト1を歌った久保法之と、バスⅡ/ペテロを歌った加藤宏隆です 2人とも優れた歌唱力で存在感をアピールしていました

歌手を引き立てる管弦楽では、オーボエ&オーボエ・ダ・カッチャ(ブーメランを拡大したような形の楽器)の三宮正満、フラウト・トラヴェルソ(フルート)の菅きよみと前田りり子、コンミスの若松夏美と高田あずみのソロが際立っていました ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏も素晴らしかったです

コロナ禍のせいで、幸か不幸か 歌手陣はオール・ジャパンによる演奏となりましたが、今やこれが普通のスタイルに定着した感があります 海外からの招聘歌手が渡航制限により来日できない現在、考えようによっては、日本人歌手が活躍するチャンスになるわけで、悪いことばかりではないでしょう

第1部=約70分、休憩=20分、第2部=約90分の3時間コースでしたが、最後の第67ー68曲「哀悼と安息」の音楽が流れてきたときは、「これでバッハへの旅も終わるんだな」と思いました それと同時に、バッハの偉大さをあらためて感じました 「マタイ受難曲」だけでもJ.S.バッハの名声は後世に残ったのではないかと思います 作品の多さと多様性、それと後世の作曲家に与えた影響を考えるとき、音楽史においてバッハほど偉大な作曲家はいなかったのではないかと思います


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