15日(土)。わが家に来てから今日で3441日目を迎え、NHK党はホームページに「ポスター掲示場をジャックせよ ~ 選挙ポスター掲示場の常識をぶっ壊す」として、「東京都知事選挙30名の立候補者のポスター枠を”あなたのポスター”で埋め尽くしてください。5月末日まで5000円、6月1日より一口1万円、6月20日より一口3万円のご寄付で、東京都内に約14,000カ所設置される選挙ポスター掲示場のうち1カ所に「自分で作ったポスター」を最大30枚貼ることができます。今回のポスターでは、立候補者の写真や名前を掲載できません」という告知を掲載した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
選挙を利用して金儲けをしようというのは「つばさの党」と同じ 恥知らずな奴らだ
昨日、娘が会社の同僚からアスパラをいただいてきたので、夕食に「アスパラの豚肉巻き」「生野菜とアボカドのサラダ」「ほうれん草の味噌汁」を作りました アスパラは新鮮で美味しかったです
昨夜、サントリーホールで読売日響「第639回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ウェーベルン「夏風の中で」、②モーツアルト「ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414」、③シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」作品5です
演奏は②のピアノ独奏=ダン・タイ・ソン、指揮=読響第10代常任指揮者セバスティアン・ヴァイグレです
オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは林雄介、隣は戸原直というダブルトップ態勢を敷きます
1曲目はウェーベルン「夏風の中で」です この曲はアントン・ウェーベルン(1883-1945)がブルーノ・ヴィレの同名の詩からインスピレーションを受けて1904年に作曲、1962年5月25日にシアトルで初演されました
ヴァイグレの指揮により低弦の静謐な音楽で開始されます やがて木管楽器、金管楽器が加わり活気を帯びてきます
この曲はシェーンベルクに師事する前に作曲された作品なので聴きやすく親しみやすい曲でした
初めて聴いた印象は「『夏風の中で』と題するアニメに付けた”リヒャルト・シュトラウス風劇伴音楽”」です
極めて絵画的な音楽に聴こえました
林雄介のヴァイオリン・ソロが大活躍し、フルートの倉田優、オーボエの荒木奏美、クラリネットの中館壮志の演奏が冴えていました
2曲目はモーツアルト「ピアノ協奏曲第12番 イ長調 K.414」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1782年に作曲しました
第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「ロンド:アレグレット」の3楽章から成ります
ピアノ独奏のダン・タイ・ソンはベトナム・ハノイ生まれ。モスクワ音楽院で学ぶ。1980年ショパン国際コンクールでアジア出身初の優勝を果たし大きな注目を集めた 現在、米国オバーリン音楽院、カナダ・モントリオール大学などで教鞭を取り、ショパン・コンクール優勝者ブルース・リウらを育てるなど、後進の指導にもあたっている
オケが8型に縮小、ダン・タイ・ソンが登場しピアノに向かいますが、「彼も随分 年をとったなあ」と思いました 何しろショパン・コンクール優勝時の青年のイメージしかないので、落差が大き過ぎました
44年の歳月を想いました
ヴァイグレの指揮で第1楽章に入りますが、テンポ感が素晴らしい モーツアルトはテンポが肝心です
終盤における流麗なカデンツァは見事でした
第2楽章では、ダン・タイ・ソンが一音一音を紡ぎ出すように演奏している姿が印象的でした
第3楽章ではオケとのコラボにより愉悦感に満ちた音楽が繰り広げられました
大きな拍手にダン・タイ・ソンは、ショパン「ワルツ イ短調 遺作」を抒情豊かに演奏、再び大きな拍手に包まれました
プログラム後半はシェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」作品5です この曲はアーノルド・シェーンベルク(1874-1951)が1902年から03年にかけて作曲、1905年1月25日にウィーンで初演されました
シェーンベルクは当初、モーリス・メーテルリンクの戯曲を原作にオペラとして作曲することを目論んだようですが、すぐに断念し交響詩として作曲した経緯があります
作品は単一楽章ですが4部構成を取ります
オケは14型に戻り、ステージ下手にハープが4台スタンバイします
澤谷夏樹氏の「プログラム・ノート」を読むと、「登場人物やその関係を示すのに、ライトモティーフ(人物や事態に特定の音型をあて、それを示唆する書法)を用いる」と書かれています なるほど、第1部の演奏を聴くとペレアス、メリザンド、ゴローを表すそれぞれのモティーフはこれかな、と何となく分かるのですが、第2部以降(どこから第2部かさえも分からないが)は理解できなくなります
耳が悪く、記憶力も悪く、頭が悪い私は曲についていけません
ただ、断片的に耳に入ってくる林コンマスのソロ、ソロ・ヴィオラ鈴木康浩の独奏、そして北村貴子のイングリッシュホルンの独奏などは素晴らしさが伝わってきました。また、第4部におけるオケ総動員によるアグレッシブな演奏はスケールが大きく素晴らしいものがありました
ヴァイグレのタクトが静かに下ろされると、満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました
シェーンベルクも「12音技法」の前の作品なら、何度か聴けば好きになるかもしれないな、と思った演奏でした