人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

鈴木優人 ✕ イザベル・ファウスト ✕ N響でシェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲」、ウェーベルン「パッサカリア」、シューベルト「交響曲第5番」他を聴く / 楽章間の咳について

2024年06月21日 00時05分48秒 | 日記

21日(金)。わが家に来てから今日で3447日目を迎え、東京都の小池百合子知事の任期満了に伴う都知事選が20日告示され、過去最多の56人が立候補を届け出た  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     売名行為と金儲けのために 多数の立候補者を立ててる団体があるから 気をつけて!

 

         

昨日、夕食に「豚肉の山賊焼き」と「シメジの味噌汁」を作りました 山賊焼きは鶏肉でもできますが、今回は豚肉にしました。今回も洗い物を少なくするため、野菜類はお皿に乗せました

     

         

昨夜、サントリーホールでNHK交響楽団6月度Bプロ定期演奏会を聴きました プログラムは①ウェーベルン「パッサカリア 作品1」、②シェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲 作品36」、③バッハ(ウェーベルン編)「リチェルカータ」、④シューベルト「交響曲第5番 変ロ長調 D.485」です 作曲家からも分かる通り、共通項はウィーンです 演奏は②のヴァイオリン独奏=イザベル・ファウスト、指揮=鈴木優人です

鈴木優人(すずき まさと)は東京藝大・大学院、ハーグ王立音楽院修士課程修了。指揮者、ピアニスト、オルガン奏者、チェンバロ奏者、作曲家としてマルチタレントぶりを発揮している 指揮者としてはバッハ・コレギウム・ジャパン首席指揮者、読売日響指揮者兼クリエイティブ・パートナー、関西フィル首席客演指揮者として活躍中

     

オケは14型で、左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対抗配置をとります コンマスはマインツ州立管弦楽団第1コンサートマスター西村尚也です

1曲目はウェーベルン「パッサカリア 作品1」です この曲はアントン・ウェーベルン(1883-1945)が1908年に作曲、同年11月4日にウィーンでウェーベルン自身の指揮で初演されました

作曲者が24歳の時の作品番号=1番という記念すべき曲で、まだ無調音楽に毒され、もとい、影響されていない作品です したがって、どちらかと言うと色彩感に溢れるロマンに満ちた曲で、とても聴きやすかったです

2曲目はシェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲 作品36」です この曲はアルノルト・シェーンベルク(1874-1951)が1936年9月に作曲、1940年12月6日にルイス・クラスナーのヴァイオリン独奏、レオポルド・ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団により初演されました 第1楽章「ポーコ・アレグロ」、第2楽章「アンダンテ・グラチオーソ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります

独奏のイザベル・ファウストはドイツ出身のヴァイオリニストで、1987年の第1回レオポルト・モーツアルト国際ヴァイオリン・コンクール、1993年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝 幅広いレパートリーで世界的に活躍しています

沼野雄司氏のプログラム・ノートによると、この作品は「十二音技法の見本のように語られる協奏曲」とのことで、思わず身構えてしまいます もちろん初めて聴く曲です

鈴木優人の指揮で第1楽章に入りますが、シャープでクリアな独奏ヴァイオリンが超絶技巧で奏でられます カデンツァは研ぎ澄まされたヴァイオリンが無音の会場に響き渡ります 第2楽章、第3楽章も同様に技巧を凝らした独奏ヴァイオリンが空間を翔け巡り、聴衆はただただ圧倒されるばかりです 曲自体はチンプンカンプンでよく分かりませんでしたが、演奏はもの凄いことが分かりました

満場の拍手とブラボーにファウストは、ルイ=ガヴリエル・ギュマン「無伴奏ヴァイオリンのためのアミュズマン 作品18 Ⅻ Altro」を軽快に演奏、再び大きな拍手を浴びました

     

プログラム後半の1曲目はバッハ(ウェーベルン編)「リチェルカータ」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が1747年に作曲した「音楽の捧げもの」に含まれる「リチェルカータ」をもとに、ウェーベルンが1935年に管弦楽版に編曲したものです

弦は10型に縮小し、演奏に入ります 冒頭はトロンボーン ⇒ ホルン ⇒ トランペットという順に主題が受け継がれていき、その後、木管もフルート ⇒ クラリネット ⇒ オーボエという順に主題が受け継がれていきます まるで、バッハ/ウェーベルン版「ボレロ」といった感じで、色彩感が豊かでした

最後はシューベルト「交響曲第5番 変ロ長調 D.485」です この曲はフランツ・シューベルト(1797-1828)が1816年10月に作曲、同年秋にハトヴィヒ邸で私的演奏された後、シューベルト死後の1841年10月17日にウィーンで公開初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アレグロ・コン・モート」、第3楽章「メヌエット:アレグロ・モルト」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

弦は12型に戻り、第1楽章に入りますが、冒頭の演奏で一気に会場の雰囲気が変わります それまでの現代音楽の暗雲から明るい光が差し込んだようです 聴衆のホッとした様子が窺えるような気がします 鈴木の指揮はシューベルト特有の旋律を歌わせるようなスタイルというよりも、19歳の青年の作品らしいメリハリのある溌溂とした演奏を目指しているように思いました 甲斐雅之のフルートが終始冴え、弦楽セクションのアンサンブルが美しかったです

満場の拍手のなかカーテンコールが繰り返され、楽員から鈴木に花束が贈呈されました

     

     

ところで、この日もそうだったのですが、最近、楽章間になると、会場のそこかしこで急に咳をする人を見かけるようになりました コンサートでは もともとそのような傾向があったのですが、コロナ禍となり、マスク着用が義務付けられてから、全くと言って良いほど楽章間に咳をする人が見られなくなりました ところが、新型コロナウイルスが第5類に移行した昨年5月あたりから、ボチボチと咳が復活してきたように思います あの咳はいったい何なのでしょうね?  楽章間ということは、息を殺すように演奏を聴いていて、前の楽章が終わった途端に、息を吐き出す代わりに咳をするのでしょうかね? そうだとすれば、何も咳をする必要はなく、息を吐けば良いだけの話だと思います 「海外の演奏家が日本で演奏し、楽章間の咳に遭遇したとき、彼らは首をかしげていた」と どこかで聞いた覚えがあります 私にも全く理解できません


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