人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新日本フィル「室内楽シリーズ モーツアルトとブラームス ~ 内なる情熱、愛、勇気」を聴く ~ モーツアルト「ディヴェルティメントK.563」、ブラームス「弦楽五重奏曲第2番」

2023年09月29日 00時03分32秒 | 日記

29日(金)。右手の甲が痛むので行きつけの整骨院で診てもらったら、打撲していることが分かりました 先日、玄関で転んだ時に床に打ち付けたようです まだ右手の腱鞘炎が治っていないのに、それに輪をかけて痛めてしまいました ほとんど傷だらけの人生です そんな訳で、このブログを書くのも手の負担が大きいので、向こう1週間ほどは記事の量が減ると思います。あらかじめご了承ください

新日本フィル2024/2025シーズンの継続申し込みの締め切りが迫ったので手続きをしました 私は現在「クラシックへの扉」シリーズ定期会員ですが、これを継続し、さらに「サントリーホール・シリーズ」を新たに追加することにしました マーラー、ブルックナー、ショスタコーヴィチ、メシアンらの大曲がラインナップされていて魅力です デュトワのコンサートも楽しみです

 

     

     

 

ということで、わが家に来てから今日で3181日目を迎え、ウクライナへの侵攻を受け、昨年4月に国連人権理事国の座を追われたロシアが、来年からの理事国復帰に向けて立候補していることが27日、分かったというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシアの辞書には「恥」と「謙虚」と言う言葉がないようだね みんな知ってるけど

 

         

 

昨日、夕食に「ナスとピーマンの煮浸し」「大根の味噌汁」を作りました あとはキュウリの浅漬けです   ヘルシーで美味しいです

 

     

 

         

 

昨夜、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル「室内楽シリーズ モーツアルトとブラームス ~ 内なる情熱、愛、勇気」公演を聴きました プログラムは①モーツアルト「ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563」、ブラームス「弦楽五重奏曲第2番 ト長調 作品111」です 演奏はヴァイオリン=伝田正秀、ビルマン聡平、ヴィオラ=瀧本麻衣子、中恵菜、チェロ=飯島哲蔵です

 

     

 

「完売御礼」が出ていましたが、文字通り満席です よく入りました

1曲目はモーツアルト「ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1788年にウィーンの富豪ミヒャエル・プフベルクの依頼により作曲しました  第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット ~ トリオ」、第4楽章「アンダンテ」、第5楽章「メヌエット:アレグレット ~ トリオ」、第6楽章「アレグロ」の5楽章から成ります

演奏はビルマン聡平(Vn)、瀧本麻衣子(Va)、飯島哲蔵(Vc)です

この曲は長調の曲ですが、特に晩年の作品(死の3年前)ということもあって、明るさの中に陰りが見え隠れします プレトークで本公演の”仕掛け人”瀧本麻衣子さんが「3つの弦楽器それぞれが主役になるという意味で画期的な作品で、そのバランスが素晴らしく黄金の三角形を形作っています」と解説していましたが、まさしくその通りの作品です 3人の演奏を聴いた感想としては、「モーツアルトの光と影」を表わした演奏だったように思います つまり、ビルマンのヴァイオリンを「光」とすれば、瀧本のヴィオラが「影」で、飯島のチェロが双方を受け止める「土台」と言えると思います モーツアルトっていいなあ、と思わせる素晴らしい演奏でした

 

     

 

プログラム後半はブラームス「弦楽五重奏曲第2番 ト長調 作品111」です    この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が57歳の1890年に作曲、同年ウィーンで初演されました  第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ・マ・コン・ブリオ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「ウン・ポコ・アレグレット」、第4楽章「ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ ~ プレスト」の4楽章から成ります ところで「弦楽五重奏曲」の場合、ヴァイオリンのほか、どの楽器を2本にするかで分かれます モーツアルトはヴィオラを2本、シューベルトはチェロを2本としましたが、ブラームスはヴィオラを2本とし中音域を重視しました

5人の奏者が配置に着きますが、左から伝田、ビルマン、飯島、中、瀧本という並びです

5人の演奏で第1楽章に入りますが、ヴァイオリンとヴィオラの4人の強奏でチェロの独奏がかき消されてしまうほどです 「ずいぶん賑やかな演奏だな」と思いましたが、鉢村優氏のプログラム・ノートによると、「4人の音量が『フォルテ』と指定されているため、せっかくのソロが埋もれてしまう問題が生じた ブラームスはヨアヒムに助言を求めたが、最終的に当初案を通した」と書かれていました つまり、冒頭の演奏は楽譜通りだったわけです 第2楽章と第3楽章は、いかにもブラームスらしい秘めた情熱がほとばしるような演奏でした。第3楽章は冒頭から瀧本のヴィオラが大活躍しましたが、フィナーレに向けての5人の集中力に満ちた演奏が素晴らしかったです

ところで、5人はアンコールに応えて素晴らしい演奏をしてくれたのですが、曲はブラームスみたいだったけど曲名が思い出せません 家に帰ってCDで何曲か聴いてみましたが分かりませんでした とくに室内楽のコンサートを聴いていつも思うのですが、アンコールを演奏する場合は、”仕掛け人”が最初に曲名をアナウンスしてから演奏に入るべきではないか、ということです 主催者側が「室内楽を聴きに来る人なら、当然これくらい知ってるでしょ」と考えているのなら「クラシックは敷居が高い」と言われても仕方ないと思います 終演後、ロビーに「アンコール表示ボード」を立てるのも一つの方法ですが、「3密」を避けるという大義名分があるでしょうから、やはり口頭でマイクを使用して説明するのが最良の方法だと思います この室内楽シリーズは素晴らしい企画だと思うので、次のシリーズからアンコール曲を事前にアナウンスしてほしいと思います その方が、新日本フィルの楽団員をより身近に感じるようになると思います

【追記】(29日午前7時半)

新日本フィルの公式サイトによると、アンコール曲はブラームス「間奏曲作品118-2」の弦楽五重奏版(石原悠企編曲)となっていました

 

本日、toraブログのトータル閲覧数が820万ページビューを超えました( 8,200,399 PV。トータル訪問者数は 2,562,410 IP)。これもひとえに普段からご訪問くださっている皆さまのお陰と感謝しております これからも腱鞘炎や怪我にもめげず1日も休むことなく根性で書き続けて参りますので、モコタロともどもよろしくお願いいたします

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